疲労感・倦怠感と対処法

読み始める前に】

普段の生活の中で、なんだか体がだるいな…動くのが億劫だな…と感じたことはありませんか?
例えば体を酷使したときや、精神的に負担がかかりすぎたとき、また体調が悪いときなどに、体のだるさを感じたことがあると思います。
いつどんな時でも体力が有り余るほどパワフルで疲れ知らずです!と自信を持って言える人のほうが少ないのではないでしょうか。
体のだるさは「疲労感」「倦怠感(けんたいかん)」とも呼ばれ、心身ともにぐったり疲れる様子を表します。

疲労感と倦怠感

体のだるさ「疲労感」「倦怠感」その人自身が感じる感覚です。
だるさそのものは目に見えるものではなく、検査の数値や画像などで表すこともできません。
ですので、うまく説明したり表現することはなかなか難しいものだったりもします。

この「疲労感」「倦怠感」の違いについてですが、どちらも体のだるさを表すものでありよく似ていますので、はっきりとラインをひいて区別することはできません。
ですが、大まかに言えば「疲労感」よりも「倦怠感」のほうが症状の度合いとしては強く、次のような意味合いを含む場合が多いです。

  • 「疲労感」
    運動や労働などで心身を酷使したことでおこるだるさ。
    休息で回復する一時的なもの
  • 「倦怠感」
    運動や労働に関係なく起こり、休息しても回復せずに持続するだるさ。
    病的な原因に関連して起こることが多い

だるさを感じるメカニズム

なぜこのように、体や心にダメージを受けたときにだるさを感じるのでしょうか。そして体の中では一体どのようなことが起こっているのでしょうか。

「脳内で炎症を起こしている説」「乳酸が蓄積して起こる説」などが有力ですが、現在はまだ研究がすすめられている段階であり、そのメカニズムについてはっきりと解明はされていないのです。

しかし、だるさは体や心のどこかに異常が起こっていることを知らせるサインであることには変わりなく、これ以上無理を続けると危険ですよという心身からの警告アラームでもあるのです。

だるさを感じた時は、体を動かすのが億劫になり、無理に体を動かそうとしてもかなりの労力が必要になりますよね。
起きているのもつらく、横になってじっとしていたい、何もしたくないと感じるはずです。

これは、これ以上心身に負担がかからないように休ませようとする働きでもあるので、だるさを感じたときはそれに逆らわず、安静にして休むのが一番なのです。

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疲労感の原因と回復

適度で心地よい疲労感は食欲を増進させたり睡眠の質を良くするなどの効果も期待できますが、心身への負担を感じるほどの疲労感ともなると、蓄積して体力や活動意欲を低下させてしまう原因にもなります。

疲労感は、身体的な疲れだけでなく、心の疲れも原因になります。
年齢体質体調によって疲れやすさも違ってきますし、心身だけでなく目や脳を酷使することにより同じように疲労を感じやすくもなります。

いずれにしても、疲労感は体や心が休息を求めているサインです。
一般的な疲労感であれば、十分な休息や睡眠によって回復が期待できます

「年とともに疲れが抜けなくなってきた」「朝起きた時からもうすでに体がだるい」「若いころは一晩寝れば完全に復活したのに…」という声をよく聞きます。
確かに、10代、20代の頃は多少の無理がきいたかも知れません。
その頃に比べて、年々疲れが残りやすくなってきたと自覚している人も多いのではないかと思います。
やはり加齢とともに代謝も落ちていきますので、その分回復に時間がかかるようになっていくのは自然の流れともいえます。
くれぐれも無理のない範囲で健康的な生活を送りましょう。
また、自分自身に合ったリフレッシュ方法を見つけて、疲れがたまらないうちに早め早めの対処ができるといいですね。

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倦怠感の原因と回復

疲労感に比べてより病的な意味合いが強いものを倦怠感と考えると、原因となるものには下記のようなものがあります。

  • 感染症(細菌・ウイルス)、体のどこかで炎症を起こしている
    このような場合の多くは発熱を伴います。発熱については発熱とその対処法のページをご参照ください。
  • 悪性腫瘍(がん)などの疾患
  • 栄養状態の低下エネルギー不足
  • 脱水熱中症など(電解質バランスの崩れ)
  • 貧血循環器系・呼吸器系の異常など(全身への酸素不足)
  • 糖尿病甲状腺機能低下更年期障害など(内分泌疾患、ホルモンバランスの乱れ)
  • 代謝の低下(老廃物の蓄積)
  • 体力の低下睡眠不足
  • うつ病など(精神的な疾患や症状)
  • 薬の副作用
  • 二日酔い

これらのように倦怠感は、全身あらゆるところの人間の活動に重要な役割を担っている機能が何らかのダメージを受けたときにおこりやすくなります。
また、発熱や嘔気嘔吐など他の症状が同時に表れることもあります。
単なる疲労感だと思えないほどの強いだるさだったり、休息してもなかなか回復せず持続する場合は、体の中で何かが起こっている可能性を考えましょう。
原因を特定し、その原因を解決する必要があります。

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部分的なだるさ

大きなけがや骨折、腫れやむくみなどが原因となって、その一部分にだるさを感じたり、だるいような痛みを自覚することもあります。
その部分の血行不良により、老廃物がたまったり酸素や栄養が行き届かなくなることが原因として考えられます。
血液は全身の隅々まで巡り、細胞ひとつひとつに栄養と酸素を送り届け、不要になった老廃物を回収しています。
その血流が悪くなると、細胞に必要な栄養や酸素が不足し、老廃物の回収も滞りがちになってしまいます。
部分的なだるさは、その部位の細胞から発せられるSOSであるのかも知れません。
血流をよくするために、温めたりマッサージしたりするのも効果的ですし、可能な範囲での運動も血流をよくして回復を助ける効果があります。

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お年寄りの倦怠感

お年寄りの場合、「最近なんだか体がだるい気がする」と感じてよく調べてみたらひどい肺炎だった、などということはよくある話です。
比較的若い人は、病気にかかってもはっきりした症状が出るのでわかりやすいのですが、お年寄りになると病状が重くなっても特徴的な症状が現れにくくなります
なんだかだるい、元気がない、というサインを軽視せず、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

おわりに

体のだるさは、日常生活や活動、精神面に影響を及ぼし、また回復が遅れると悪循環に陥りやすくなります。
休息で回復する場合もある一方で重大な病気が隠れているケースもありますので、たかがだるさと侮らず、慎重に様子をみて長引く場合は医師の診断を受けましょう

最後までお読みくださりありがとうございました。

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