医師から

医師からみなさんへ〜医師を身近に感じるために。医師とは何か?〜

<この記事は5分程度で読めます>

医師について、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?

今回は、医師の職業について、また医師になるために何が必要なのか、そして実際に医師になって感じていることについて解説します。

国民の健康的生活を確保するのが医師の仕事です

 医師法によると…

 医師の資格や職務は、「医師法」という法律で規定されています。

この医師法第一条に、「医師の任務」として、「医療と保健指導を司ることによって、公衆衛生の向上と増進に寄与し、国民の健康的な生活を確保する」と書かれています。

つまり、国民が健康でいることができるように、病気や怪我を治療することが医師の仕事ですし、また病気や怪我にならないような予防活動も仕事にしています。

 実際には病院や診療所で働くことが多いです

 多くの医師は、病院や診療所で臨床医として働いています。

皆さんが一般的にイメージする「お医者さん」ですね。

この他、大学や研究機関で病気の原因解明や治療法の開発に取り組む研究医、保健所や役所などで行政に関わる医師もいます。

臨床医は一人の患者さんをしっかりと診療することで社会に貢献し、研究医はその臨床医が利用できる治療法などを開発することで、多くの患者さんの救いにつながる貢献をしています。

また、行政に関わる医師は地域や国全体の健康向上につながる制度づくりや法令を整備することで国民に貢献しています。

 医師+アルファも選べます

 最近は、医師という資格を持ちながら、芸能人、作家、音楽家など、多彩な才能を生かしている人たちもいます。

専門職に付加価値をつけることで、新たな価値を生み出していっていると言えるでしょう。

この傾向は、今後も続くと思われます。

医師になるためには?

 医師法によると…

 先ほども紹介した医師法によると、「医師になろうとする者は、医師国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない」とあります。

そして、医師免許を取得した後、2年間は臨床研修をすることが同じく医師法で義務付けられています。

この研修期間を終了すれば、基本的に一人で診療することが許可されます。

 国家試験を受けるまでの道筋は2つ

 国家試験を受けることができるのは、医学部を卒業している人だけです。

ただ、医学部は必ずしも日本の医学部である必要はなく、最近は海外の医学部を卒業した日本人、外国人の受験も増えています。

ここ数年は、100人を超える海外の医学部卒業生が、日本の医師国家試験を受験しているようです。

医師をやっていてよかったこと、よくなかったこと

<a href="https://www.photo-ac.com/profile/43626">acworks</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 良かったこと:患者さんから多くのことを学べること

 何よりも、一人の患者さんと向き合うことで、患者さんから多くのことを学ぶ機会をいただけることに感謝しています。

入院するような病気、なかでも生命に関わるような病気や怪我をされた方は、ご自身の人生や生き方を見つめ直されることがあります。

そのような患者さんたちは、発言される言葉に重みがあります。

これは実は子どもの患者さんでも同じです。大病をしたことがない私には、見えない世界を見ておられるのだと思います。

いつも「患者さんが最高の先生」と思っています。

 良くなかったこと:余暇が少ないこと

 圧倒的に家族と過ごす時間が少ないことです。

最近は、医師も働き方改革が進んでおり、長時間の労働は減っていますが、私は医師になって、長く家族と一緒に正月を過ごしたことがありませんでした。

また、私自身は医師を辞めようと思ったことはありませんが、命を扱うプレッシャーや訴訟対策などのストレスから、精神的苦痛を感じ、医師を辞めたいと思っている医師たちはいます。

患者さんへのメッセージ

<a href="https://www.photo-ac.com/profile/638920">FineGraphics</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 医師は皆さんの健康を維持するパートナーです

 かつて、医師と患者さんの関係は、医師が上であり患者さんが下と考えられていた時代がありました。

しかし、本来医師を含む医療者と患者さんたちは、病気や怪我という解決すべき課題を共に解決するパートナーです。

そのために医師は自分の持つ知識や技術を提供し、患者さん自身が持つ「治したい」という気持ちを支援し、「治す力」を引き出しています。

ぜひ、皆さんが抱える健康課題を解決するために、皆さんも協力する気持ちで治療に臨んでいただけたらと思います。

まとめ

 「小医は病を癒し、中医は人を癒し、大医は国を癒す」という中国のことわざがあります。

これは医師の上下関係を意味するのではなく、いろんな役割を果たす医師が必要であることを意味しているとも思っています。

病を癒すための研究をする医師、研究結果を活用する医師、そしてその成果を国民全体の健康状態の改善に反映させる医師。みんな立場は異なれど、皆さんの健康を維持するパートナーとして、今日も任務に取り組んでいます。

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