【医師が教える】3歳のお子さんを持つお母さん見てね:子どもの生活リズム~早寝早起き、十分な睡眠~

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子どもが健やかに育つために、規則正しい生活リズムが大切です。寝る子は育つと言われているように、十分な睡眠も必要。そもそも何時間くらいの睡眠が必要なの?早寝早起きした方がいいのは何となくわかるけど、どうやって生活リズムを整える?今回は睡眠を中心に、子どもの生活リズムについてお話しします。

1.年齢別、子どもにとって必要な睡眠時間

年齢別に勧められている睡眠時間は、新生児~生後3か月:14~17時間、4ヶ月以降の乳児:12~15時間、1~2歳:11~14時間、3~5歳:10~13時間、学童期:9~11時間です(昼寝を含む)。*1 ある調査によると、1歳~6歳までの実際の平均睡眠時間は10~11時間と言われており*2、推奨睡眠時間の最低ラインは保っているようです。しかし最近では夜遅くまで起きている子どもが増えつつあり、今後、睡眠時間が減っていくのではないかと心配されています。

2.睡眠が不足すると子どもにどんな影響が?

睡眠不足は子どもに様々な悪影響を与えます。寝ている間に、子どもの発育に大切な、成長ホルモンやメラトニンといった物質などが作られているからです。睡眠が不足してそれらの分泌が減ることにより、例えば、成長の遅れや昼間の眠気による注意力や集中力の低下(学童期にはその結果、学力の低下)、疲れやすくなる、イライラや多動、衝動的な行動が増える、将来の肥満リスクが高まるといった可能性があります。

3.起床・就寝時間を正しく決めて守ろう

園やご家庭でお昼寝をしているお子さんは、その睡眠時間を考慮しつつ、上記に示した最低睡眠時間を一日の中で守れるようにします。毎朝起きなければならない時間から逆算して夜は○時までに寝るようにしよう、と目標を定めます。日本では4歳半までに90%以上のお子さんが通園を始めますが、全体の起床時間としては、朝7時までに起きる子が25%、7時台に起きる子は60%というアンケート結果があります。*3まだ通園していないお子さんで、毎朝8時以降に起きている場合には、少しずつ起きる時間を早くして、その分夜は早めに眠り、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。通園、通学を始める時にいきなり生活リズムを整えるのは難しく、朝起きれずに子どもも親もイライラしてしまうことがあります。平日の適切な起床・就寝時間を守れるようになったら、週末にもなるべくそのリズムを崩さないようにしてください。

4.~受診エピソード紹介~

相談者:3歳半の女の子(第1子)を持つお母さん(専業主婦)

相談内容:幼稚園に通っており、朝は7時半頃に起きる。疲れて帰ってきてそのまま眠ってしまうことがあり、夕食前には起こすが、その後かえって目が冴えてしまい夜10時過ぎに寝ることが多い。朝なかなか起きられないことも多く、生活リズムをもう少し整えたいと思っているので何かアドバイスがあれば教えて欲しい。

Q.幼稚園から帰ってきたら、疲れていても寝かさない方がいいんでしょうか?

Aまだ3歳なので、帰宅すると疲れてぐずったりしますよね。大きくなるにつれ体力がついてきて、晩ご飯の時まで起きていられるようになりますが、この時期はそれが難しい子もいます。その場合には帰宅後、早めの時間に30分くらい、短い午睡を取り入れてもいいかもしれません。夜の睡眠に影響が出るといけないので、1時間以上ぐっすり寝かすのは避けた方がいいですね。それで夜の寝つきが悪くなってしまう場合には、帰宅後にまずお風呂に入り、早めに夕食を取って就寝時間を早くしてみてはどうでしょうか。もし可能なら夕食の準備を午前中に済ませておき、子どもが帰宅してからは夕食の時間まで遊び相手になったり、近所を散歩したりするのも良いでしょう。

Q.夜10時に寝るのはやっぱり遅すぎでしょうか?主人がその時間帯に帰宅することが多く、子どもも興奮してしまって寝つけないことがあります。

A.3歳だと最低でも10時間は睡眠時間を確保したいので、朝7時半に起きるのであれば、夜は9時頃までに寝かせたいところですね。ご主人が帰宅された時にすでにお子さんが寝ているようであれば起こさずにそっとしておいてもらい、ふれあいの時間は朝起きてからにしましょう。つい大人の生活に子どもを合わせてしまいがちですが、子どもが小さい頃は大人が意識して子どもの生活リズムを整え、守っていくようにしてくださいね。

(参考)

*1:知っておきたい子どもの睡眠. 駒田陽子. 睡眠口腔医学. 3巻(2017)2号

https://www.jstage.jst.go.jp/article/josm/3/2/3_127/_pdf/-char/ja

*2:ベネッセ第4回幼児の生活アンケート速報版

*3:第5回21世紀出生児縦断調査結果の概況.厚生労働省大臣官房統計情報部

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/05/index.html



カテゴリー:育児, 医師【育児】

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