【医師が教える】4歳のお子さんを持つお母さん見てね:4歳の壁って?~接し方とその対処法~

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今回のテーマは4歳頃にみられる反抗期です。イヤイヤ期が終わったと思ったら、また反抗期?!と思われるかもしれません。しかしこの時期の反抗的な子どもの態度にも理由があり、それも成長の証なのです。大人がどう対処していったら良いのか、見ていきましょう。

1.4歳頃の子どもの成長とは

日本では4歳を過ぎると90%以上の子どもが通園をスタートしています。多くの人と関わるようになり、これまでの自分中心の生活から他者とのコミュニケーションを通じて、周りの人が自分とは違う、別の心を持つということを理解するようになる時期です。様々な経験を通じて、他人とうまく関わるための方法や、人としてより良く生きていく方法を身につけていくようになります。

2.なぜ反抗的に?大人が“壁”を感じる理由

相手のことを考えるようになると、受け入れたいと思う反面それができない場合に、子ども自身どうしたらよいか戸惑い、ジレンマを感じたり不安に思ったりして反抗的な態度を取ってしまうことがあります。またこの時期は運動面でも活発になってきて、親が危ないと感じることをやろうとしたりして、目が離せない時もあるでしょう。そういった時のしつけに対しても上記の理由ですんなり従わないこともあり、どう言い聞かせたら良いのか、子どもが成長しているだけに大人が難しさを感じることがあります。

3.対処のポイントは2つ

この時期の子どもに接するコツは「受け止める」のと「説明」です。

イヤと言ったり反抗したりする時に「イヤなんだね、やりたくないんだね」「~したかったね」と子どもの気持ちを代弁するつもりで言葉にしてみましょう。受け止めてもらえたという、安心感を与えることができます。次に、子どもがやろうとしていることが危ないことであれば、それをして欲しくない理由を、逆に何かして欲しいことをやらないと抵抗しているのであれば、それをすることで得られる“いいこと”を伝えましょう(ご褒美をあげるという意味ではなく、「~できたらカッコいいね」「これができたら次に~できるね」など子どもが成長を実感できるような声がけです)。あまり良くないのは「~しないと~できないよ」「何度言ったらわかるの?」という脅しや、できないことを責める言葉です。つい言ってしまいそうになりますが、大人でも誉められた方が嬉しいですよね。ぐっと我慢して、どんなささいな事でも良いことに対しては誉めることで子どもに自信を持たせてあげましょう。

4.~受診エピソード紹介~

相談者:4歳の男の子と1歳の女の子を持つお母さん

来院理由:息子は幼稚園に通っているが、最近、友達を叩いてしまうことがあると先生から言われた。家でも気に入らないことがあると大人を叩くこともある。その都度、注意をするがやめずに困っている。

Q.急に行動が乱暴になって親も戸惑っているのですが、さすがにお友達を叩くのはやめさせたいと思い、家でも注意するのですが本人は反省している様子もなくて…

A園でお友達を叩いてしまった時は、何か理由があったのですか?

Q.おもちゃの貸し借りや、遊具を使う順番などで思い通りにいかなかった時に叩いてしまったと先生は言っていました。

A.自分の思い通りにいかなかった事が原因だったのですね。4歳頃になると、友達もこのおもちゃを使いたいんだなという相手の気持ちを理解できるようになりますが、自分も使いたいという葛藤をうまく処理できずに、思わず手が出てしまうことがあります。叩くのは確かに良くないことですが、叩いてしまった背景、理由をまず大人は聞いてあげるようにしましょう。「~したかったね」と本人の気持ちを受け止めた上で「叩かれるとお友達も痛くて悲しいよ」「おもちゃ貸してくれる?って言葉で言ってみようね」と、言葉で相手に意思を伝えるように勧めましょう。

Q.何度も注意していますが、家でも時々私を叩いてくるので、本人には響いていないようなんです。こちらもついイライラしてしまいます。

A.諦めずに何度も言い聞かせましょう。家で叩かれた時は、その場で本人の目を見て真剣に説明しましょう。大人の適当さは子どもに伝わってしまいますので、何かしている手を止めてでも叩いた理由を聞いて、なぜ叩くことが良くないのか、根気よく伝えてください。叩かれると大人もカッとなって怒鳴りつけてしまうこともありますが、大声で威嚇してその場が収まっても根本的な解決にはなりません。ぐっとこらえて、ただ淡々と冷静に注意しましょう。

Q下の子にまだ手がかかるので、なかなか息子をかまってやれず、愛情不足が原因でしょうか?

A.必ずしも乱暴な言動=愛情不足という訳ではないと思います。寂しい、かまって欲しいという気持ちが故に叩いてしまう子もいますが、「自分の気持ちをうまく表現できない」「不安、困っている気持ちをわかって欲しい」という子どもの方が多いと思います。思い通りにいかなくて辛いんだね、どうして叩いちゃったの?と気持ちを受け止め、理由を尋ねてみましょう。4歳というと、活発になり自分の身の回りのことも色々とできるようになってきている年頃ですが、まだまだ子どもです。甘えたい時は甘えさせてやり、しかしダメなことはダメと理由を説明し、できることはささいな事でもたくさん誉めてあげましょう。



カテゴリー:育児, 医師【育児】

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