【管理栄養士からやせ型の方へ!】太れない人の食事療法を事例を交えて教えます!

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「食べても太れない」と聞くと、ダイエット中の人は羨ましいと思うかもしれません。しかし、食べても太れない本人の悩みは深いものです。男性ではガリガリで細い体系は貧弱に見えますし、女性はガリガリで骨が浮き出た体は女性らしい身体ではないと悩んでいる人は少なからずいます。

食べても太れない原因はさまざまで、食事や遺伝・ストレス・中には病気が原因で太れない人もいます。

今回は、「食事」に観点を重きを置き、お話していきたいと思います。

もくじ

<やせている人の食事の特徴>

①食事に偏りがある

食事が原因で太れない人には、食べ物にあまりこだわりがない、食べる行為自体苦痛、好き嫌いが多い、食事を抜きがち等の特徴が多く見受けられます。そのような方は、食事量が少なく、偏りもあり、摂取カロリーが消費カロリーを上回り痩せてしまう傾向があります。また、カロリーは摂れていても、「栄養バランスが乱れている」と不健康に痩せてしまう場合があります。朝は食べず、昼はコンビニ食が多い、夜は飲みに行いってお酒ばかり、など食生活が乱れると不健康に痩せてしまいます。今の時代でも「隠れ栄養失調」に陥っている人は少なくないといいます。

たまには食生活が乱れることはあってもいいと思いますが、毎日となると健康的ではありません。

②必要摂取カロリー不足

食べているのに太らない、と悩んでいる人の中には単純にカロリーが足りていない場合が多いです。自分ではたくさん食べているつもりでも、もともと食が細い傾向がり、食べることにこだわりがない場合には意識しないと、摂取カロリーが消費カロリーより少なくなってしまいます。

③食事時の水分量が多い

水分と一緒に食事を摂るという人は多いと思います。その量が多すぎると、食べ物の消化が悪くなると言われています。食べ物は消化酵素によって分解され、腸で吸収されます。食事の時に大量の水を摂ると、消化酵素が薄まり消化されにくくなってしまうため、水で流し込むような食事をする方は要注意です。

<痩せている人の食事改善方法>

①1日3食+間食(頻回食)がオススメ!

食べてもガリガリ、太れない、と悩んでいる人は食事を効率よく摂る食事方法が良いです・

例)朝食・昼食・夕食 + 間食(食間1~2回)

間食はおやつというより、足りない栄養を補うものを食べるようにしましょう。(おにぎり、フルーツ、ヨーグルトなど)

脂っこく、消化に時間がかかるもの、胃腸の負担になるものは避けましょう。

太れなくて食事を頑張って摂っている、という方は水分の量を意識してみましょう。食事中に沢山飲むのではなく、こまめな水分補給を心がけてみてください。

②プロテインを飲む

筋トレを頑張っても、食事を意識しても、なかなか筋肉がつかず、ガリガリのまま・・・という人も多いと思います。

そのような場合は「プロテイン」を飲むことがオススメです!プロテインというと、ボディービルダーなど特別な人が飲むイメージがありますが、効率よく筋肉をつけたい場合に「プロテイン」が有効な対処法なのです。

プロテインにも色々種類がありますが、ホエイプロテインは、胃腸への負担も少なく、吸収率も高く、今は飲みやすいプロテインもたくさんありますので、上手に取り入れられると良いですね。

<痩せている人が体重増加に成功した症例>

K様は、160身長㎝、体重40㎏のやせ型。幼い頃から痩せていて食べても太れない体質であってそれが悩みでもありました。

太ろうとして食事量を増やしてみるも、食べ物が消化しきれずお腹を下したり、お腹が張って苦しくなってしまいました。当然、次の食事は食べられず、食事を抜いてしまうことも多々あったようです。K様は、お腹を下したりはったりすることがストレスとなり、食事が食べられずさらに痩せてしまうという悪循環を生み出してしまっていました。

そこで、K様に提案したことは、

①3食の食事は無理して多く摂らず胃や腸の許容範囲内で食べましょう。

②食事と食事の間に、間食を取り入れてみましょう(チーズや卵、ミニおにぎり、サンドウィッチなど栄養になる食べ物)。

③胃腸を上手く動かして栄養の消化吸収ができるように、腹部のマッサージをしてみましょう

④プロテインを1日に1回取り入れてみましょう

以上、この4点を1ヶ月続けた結果、K様の体重は1ヶ月で1kgの増量に成功することが出来ました。たった1㎏と思われる方もいるかと思いますが、太れない人が1㎏増やすのは相当なことなのです。

K様は、胃腸のマッサージにより、少しずつ動けるようになり、身体に必要な栄養が吸収出来る状態になっていきました。食事回数は、朝・昼・夕の3食と囚われず間食を取り入れることにより、食事からの摂取カロリーを増やすことが出来きました。3食に囚われていた頃は、1食の量が多く消化できずに栄養の吸収が出来ていませんでしたが、複数回にすることにより胃腸の負担も軽減され、上手く消化吸収が出来るようになったと考えられます。さらに、プロテインで栄養を強化することにより胃腸も丈夫になり、身体に栄養が行き届くようになったのではないかと思います。

Kさんは、「太れない自分」にたいしてのストレスが軽減でき、日常生活が前より楽しめるようになったとおっしゃっていました。



カテゴリー:胃腸関係, 栄養士【胃腸】

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