【薬剤師による解説】これからの暑い時期を乗り越えるために必要なこと

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いよいよ夏本番を迎える時期に差し掛かりました。夏にはプールやBBQなど楽しみがたくさんありますが、強い日差しを避けては通れません。楽しいことに集中しすぎてついつい水分摂取を怠り、脱水症状を起こしてしまい熱中症へと繋がってしまします。また強い日差しによって肌がダメージを受けてしまうかもしれません。暑いからといって冷たいものを過剰に摂取したり、冷房を強めてしまったりするとどのような影響が出てくるのでしょうか。

今回は私が薬剤師として普段の業務の中で実際に患者さんにアドバイスした内容についてポイントを説明したいと思います。

【目次】

・水分補給の重要性

・体を冷やしすぎない

・紫外線対策

・マスクとの付き合い方

・まとめ

水分補給の重要性

気温が高まると汗として体内から水分が失われて行きます。汗には電解質と呼ばれるナトリウムやカリウムなどのミネラル分が含まれており、電解質は体内において体温調節を行うのに重要な役割を果たすため、水分を失うことによって体温調節が難しくなり脱水症状、熱中症の症状を引き起こします。

自覚症状としてはめまいや嘔気、頭痛、食欲不振、手足の痺れなどが該当します。そういった症状にならないために水分の失われ方には注意しましょう。摂取するタイミングとしては「喉が渇いたと感じる前」が理想的と言われています。喉が乾く前に水分補給することは難しいと思うので30分〜1時間を目安にしてみてください。

お水やお茶よりも電解質の多く含まれているスポーツドリンクや経口補水液の方が効率よく不足した栄養分を補給することができます。しかしスポーツドリンクには糖分も多く含まれているため、糖尿病の治療中の方では糖分を控えなくてはなりませんので、糖分の少なめな経口補水液をオススメします。

体を冷やしすぎない

暑くなるとエアコンをつけて過ごすと思います。実はエアコンの当たりすぎも体にはよくない影響を及ぼします。エアコンに当たりすぎると体温調節の役割を持っている自律神経が乱れてバランスが崩れ、頭痛やだるさ、肩こりなどの症状が出てくる場合があります。正式な名称はないですが、通称「クーラー病(冷房病)」と呼ばれています。

長時間冷房の効いた部屋にいると体が冷えて、血行が悪くなります。血行が悪くなると肩こりや腰痛が慢性化しやすくなってしまうので注意が必要です。自律神経には体温を調節してくれる働きがありますが、その気温差は±5℃と言われています。エアコンの温度設定は外気の温度との差を5℃くらいにしておくことをオススメします。

紫外線対策

紫外線対策は夏の対策として重要な1つです。紫外線を直に浴びると過敏症を起こしたり、アレルギー反応により蕁麻疹が出てしまう場合があります。特に敏感肌の方は十分な対策を行うようにしましょう。

また薬の中には服用すると過敏症を起こしやすくしてしまう薬も存在します。定期的に薬を服用している方の中には知らないうちにリスクを高めてしまっている可能性もあるので、自分が飲んでいる薬が過敏症のリスクを高めてしまうのかは医師や薬剤師に相談してみましょう。

赤みや湿疹など症状が出てしまったらなるべく早く病院を受診しましょう。痒みがあっても掻きこわしてしまうと傷ができ、治療に時間がかかります。異変に気付いたら我慢せずに早めに受診するようにしましょう。

マスクとの付き合い方

私たちはいま、新型コロナウイルスという感染症と闘っています。第1波が過ぎ去り、第2波に対して対策を取っているところですが、絶対的に欠かせないのが「マスク」です。皆さんも毎日マスクを着用して日々過ごされていると思います。

夏場は気温や湿度が高くなる中でのマスク着用を強いられるため、マスク内に温かい空気が充満して体温を上げてしまいます。マスク内は温度が上がっているのに湿度が高いため、水分が失われていることに気が付きにくいのです。その結果、熱中症のリスクは高まります。

人混みを避けて適度な換気をしたり、マスクの素材を肌触りの良いものに変えてみたり、失われた水分をこまめに補給してもらうなどのアドバイスをします。

一般的に感染症は熱や湿度に弱いため冬場に流行し夏場には感染力は弱まる傾向にあります。インフルエンザが冬に流行するのが良い例です。夏だからといって油断するのではなく一人一人が予防の意識を持ち続けることが重要なのは言うまではありません。

まとめ

これから夏が本格化するにあたって気温も湿度も厳しい時期が到来します。気温や湿度、紫外線など外的な要因だけではなく、快適な状況を作ってくれるエアコンに対しても注意が必要になります。上記の4点を夏を乗り切るポイントとして参考にしてもらえたら幸いです。

来年の夏はマスクをしなくて済む世の中になっているのか、誰にも想像がつきませんが今できることに対して私たちは取り組んでいく必要があります。もし何か不安なことやわからないことがあれば、我々薬剤師でもいいので相談してください。解決できる方法を一緒に考えます。これからもいろんな人たちの力になれるよう頑張って行きたいと感じました。



カテゴリー:その他・予防法, 薬剤師【予防】

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