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糖尿病や高血圧、脳梗塞や脳出血、様々な疾病がある中、民間医療保険もたくさんのCMを見かけますよね。
がんでも入れるがん保険、というキャッチフレーズを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
がんは聞いたことがあるけれども糖尿病は?高血圧は?という方もいるかと思います。
ここでは、既往歴や現在治療、通院中の人の民間医療保険加入のメリットやデメリット、そもそも加入することができるのかについて説明していきます。
もくじ
そもそも、民間医療保険のメリットって??

民間医療保険のメリットには何があるのでしょうか??
月々の保険料を払って損はしたくないですよね。私もそう思っていたタイプでした。
しかし、成人して社会人として働き始めて数年後、突発性難聴で入院することがありました。
その期間、当たり前ですが給料が出ないんですよね。治療費や入院費は国の社会保障制度や保険で賄うことができても、退院したら日常の生活が待っているのです。給料が出ないということは大変な痛手でした。
ですが、幸いにも民間医療保険に加入していた為、1日あたり5000円の給付を受け取ることができました。
入院期間も短かったため、給与がなくてもすぐに支障が出る、というほどではなかったものの、民間医療保険からの給付は気持ち的にも経済的にも安心できました。
これが長期間の入院や治療となるとどうなのでしょう?入院は勿論、通院も仕事を休んで行く必要がある場合もあるでしょう。保険タイプにもよりますが、通院で給付がおりるタイプに入っているだけでだいぶ負担も違うのではないでしょうか?
男性で家庭のある方には特に必要なのではないかな?と感じました。
既往歴がある人も民間医療保険に入れる?

私は若年性の脳出血で入院歴がありました。社会人当初、まだ民間医療保険に加入していなかったので、その経験を踏まえて説明します。
既往歴がある人の民間医療保険加入には通常の方よりも少し厳しい条件があります。
既往歴がある人の加入できる保険は引受緩和型保険とよばれる保険タイプです。症状や状態によっては通常の保険に入ることができる場合もあるため、加入時に確認が必要です。
引受緩和型保険は、既往歴がある人でも加入ができる代わりに、保険料が割高となっている場合が多いです。その点も踏まえた上で、今後突然の入院で出費があった際に自分の貯蓄で賄うことができるのか、保険もあった方が安心なのかよく検討しましょう。
引受緩和型保険では、保険会社により細かな条件は違うものの、生活習慣病などの疾病があっても、経過年数や治療状況に応じて加入できるとされているものが多いため、加入申し込みの際に保険会社にきちんと告知するようにしましょう。
私の場合、民間保険加入時に脳出血で入院してからちょうど5年だったため、各種オプションの保険をつけることができませんでしたが、術後症状もなかったことなどが幸いし、保険に加入することができました。
引受緩和型保険の加入条件例
具体的な加入申し込み条件の一例をあげて説明していきます。
オリックス生命のキュアサポートプラスでは、加入申し込み条件として以下に当てはまらなければ加入申し込み可能としています。

オリックス生命公式HPより
この3条件に当てはまらないことを条件に、保険加入申し込みが可能です。
オリックス生命以外の保険会社も、各社HPにて加入申し込み条件を提示している場合がほとんどです。
どの民間医療保険会社も基本的にはこのような条件で、最近〇か月以内に入院していないか、入院していないか、という条件に当てはまらなければ申請することが可能です。
既往歴の有無による加入条件の違い

既往歴がある場合は保険加入申請時に保険会社に既往歴や通院歴、今後手術の有無などの告知が必要です。
しかし特筆する既往歴がない場合は基本的にはそのような告知は必要ありません。
ライフステージ(加入時の年齢や既婚か、子どもがいるかなど)や目的に応じて保険を選ぶことができます。また、がんや生活習慣病に対する保証プランの追加も比較的つけやすいものが多くなっています。
各保険会社によって加入条件や追加プランも様々なので、自分に合った保険を検討してみても良いでしょう。
まとめ

既往歴がある人の民間医療保険について説明しました。
既往歴があっても、民間医療保険に加入申請を行うことはできる場合がほとんどです。
引受緩和型保険は通常の保険よりも保険料は割高となっている場合がほとんどです。既往歴があるから、と諦めている人も、場合によっては通常保険に入ることができることもあるので確認してみましょう。
加入申請時に詳細に病状を伝えることが重要なので、申請する際はきちんと告知するようにしましょう。
民間医療保険が不必要だと感じていても、糖尿病や高血圧、高脂血症などを合併している場合は、今後入院した時に通院だけでも給付がでるのか、入院時のみなのかなど考慮しながら、保険の加入を検討してみても良いかもしれません。
お金と治療は切っても切り離せないものです。保険の必要性も人それぞれなので、ご家族や自身の経済状況とよく比較検討して、安心して治療に臨むことができる道を探しましょう。
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