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病気の治療をするにあたって大事なものはなんでしょう。

患者自身のやる気やモチベーション、医療関係者との信頼関係、家族や身近な人の支え…
そういったものは勿論ですが、お金がないことには治療が続けられませんよね。
ですが、すぐさま命に係わる様な大きな病気なケガこそ、治療費としての金額も大きくなります。
とても支払えない、そのような場合どうしたら良いのでしょうか?
ここでは社会保障制度のひとつである高額療養費制度について説明していきます。
もくじ
社会保障制度とは

社会保障制度とは何なのでしょうか。
社会保障制度とは、「社会保険」、「社会福祉」、「公的扶助」、「保険医療・公衆衛生」の総称のことです。
この中でも、「社会保険」は国民が病気やけがで受診や入院が必要となった場合に一定の給付を行い、人々の生活の安定を図ることを目的とした、国の保険制度です。
社会保険の種類
社会保険には、以下のようなものがあります。
- 健康保険
- 国民健康保険
- 後期高齢者医療保険
- 介護保険
- 国民年金
被保険者や保険者、給付事由などは保険によって異なりますが、それぞれがいざという時に医療や介護、年金・一時金の給付を行い、生活の安定をはかります。
高額療養費制度とは?

高額療養費制度とは、健康保険の制度の一つです。
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費が高額になってしまった!
そんな時に自己負担限度額を超えた分が、あとから払い戻される制度です。
医療費が高額になることが前もってわかっている場合は、健康保険制度の一つである限度額認定証を医療機関受診時に受付や窓口で提示する方が便利です。
自己負担限度額と限度額認定証
自己負担限度額は個人の連例や所得の状況などにより異なります。
自己負担額は世帯で合算することができ、その合算した金額が自己負担額を超えた時も、超えていた分の金額が払い戻されます。
自己負担額は医療機関ごとに計算されています。
同じ医療機関(大学病院のようにたくさんの診療科がある病院)であっても、医科入院、医科外来、歯科入院、歯科外来の4種にわけて計算します。
限度額認定証とは
限度額認定証とは、入院などにより、医療費が高くなることが前もってわかっているときに保険証と一緒に医療機関の窓口で事前に提示することで、支払う1か月分の医療費が一定の金額になる制度のことです。
高額療養費制度の申請の仕方

高額療養費制度の申請先は、自身が加入している医療保険の種類によって異なります。
支払った金額が自己負担限度額を超えていた場合に医療保険の保険者に確認して高額療養費の支給申請をします。
自分の加入している保険や保険者は健康保険証に記載があるので確認しましょう。
健康保険に加入している場合
健康保険証に記載されている協会けんぽの支部に申請書を提出します。
国民健康保険に加入している場合
健康保険証に記載されている保険組合に確認し、必要書類を提出します。
高額療養費制度で対象とならない金額

一見万能にも見える高額療養費制度ですが、対象とならない金額もあります。
対象とならない金額
- 入院中の食費
- 入院中の居住費
- 病院への交通費
- 個室、大部屋での差額ベッド代
- 先進医療による技術料
このように、すべての料金を高額療養費制度に適用することができるわけではありません。対象とならない金額は、個人で全額を負担する必要があります。
高額療養費制度を利用していても、場合によっては医療費の負担が高額となってしまうこともあるのです。
それらをカバーする意味合いで、民間医療保険への加入が済んでいると安心です。
まとめ

不慮の事故や病気で支払金額が高額になってしまった!
そんな時にいったん窓口で金額を支払い、あとから自己負担限度額を超えた分の差額が戻ってくる制度のことを高額療養費制度といいます。
高額療養費制度の申請先は加入している保険組合によって異なるため、保険証を確認して申請するようにしてください。
病気やケガをしないのが一番良いですが、万一そうなってしまった場合に国から金銭的な援助を受けることができるのは安心ですね。
金銭的に余裕がなくて病院に行けない…悩む前に一度保険組合や民間医療保険に相談してみてください。
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