【作業療法士がご紹介】浮き指が下半身太りや肩こり腰痛のもとに⁉原因や予防・対処方法

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外反母趾や偏平足…

足のトラブルに悩まされている方も多いはずです。

その中でも浮き指という症状があるのをご存知でしょうか?

今回はその浮き指についてお伝えできたらと思います。

浮き指とは

浮き指とはその名の通り、指が浮いている状態のことを指します。

普通に立っている時に足の指が床から浮いているのです。

実に女性の8割が浮き指の症状を持っているという説があります。

しかし外反母趾と違って全く痛くないこともあり、自分が浮き指だという自覚がない方がほとんどです。

では、浮き指の何が問題なのか。

まずは、「足」がどのような役割を持っているのかから考えてみましょう。

足はバランスのセンサー&キー

「足」って?

一般的に「足」と聞くと、歩くときに使う2本の「あし」をイメージされる方が多いかもしれません。

しかし、それは「脚」なのです。

股関節からつま先までを「脚」といいまして、今回お伝えする「足」は足関節・つまりくるぶしより先の部分を指します。

英語で言う「foot」のことです。

足の役割

この足にはいくつ骨があるかご存知でしょうか?

答えは28個。

これらの細かな骨が靭帯と筋肉により結ばれ、アーチと呼ばれる3つのカーブを作っています。

このアーチがとても大切。

アーチが受け持つ役割は主に3つ。

  • 次の1歩を生み出すバネ
  • 体重を支えるクッション
  • バランスをとる安定性向上

また、足は指も含めた全体で体重を支え、地面をしっかりとらえます。

地面の状態・重心の位置やその動きを感じ取り、逐一脳に情報を送るのも足裏の仕事です。

これによってバランスを調整し、さまざまな路面やスピードでの活動を可能にしており、足は非常に優秀なセンサーでもあります。

浮き指が連れてくる体の不調

大切な機能をもつ足ですから、少しのトラブルが体全体に影響することも。

人は指先から踵までを使って体重を支えていますので、浮き指になると体重を支える面積が減り、その分別なところに圧が集中してしまいます。

さらに重心が本来より後ろの外側に寄ってしまうため、体は後ろに倒れないよう帳尻合わせ行うので、膝や股関節を曲げた猫背姿勢をとるようになります。

これが全身へさまざまな悪影響を及ぼします。

バランスの悪さ

高齢の方などは浮き指があると歩行の不安定さ・歩幅が狭くなるなどの歩き方の変化を招きやすくなります。

健康な成人は他の部分で代償できるため、普通に歩いていて転びやすくなるほどの影響はありませんが、片脚立ちが不安定になる、スポーツパフォーマンスが下がるなど動きのレベルに影響を及ぼします。

下半身太り

体重を支える面積の減少と一極化により、ふくらはぎなどの筋肉に通常より負担がかかります。

浮き指になると脚にかかる負担は3倍になるという研究報告もあるのです。

ふくらはぎの外側や脛の前面など、負担がかかった筋肉は肥厚し、内部に脂肪を蓄えます。

また、浮き指に由来する猫背は、問答無用にスタイルを悪く見せ、見た目年齢を上げるほか、股関節や骨盤の伸びていない姿勢は腹筋をたるませ、ポッコリお腹・垂れ尻を育てます。

結果、バランスの悪い筋肉ラインとなり、下半身太りのスタイルになるのです。

腰痛・肩こり

猫背や前屈姿勢は姿勢筋を弱め、骨盤や肩甲骨の動きを悪くします。

不良姿勢は腰痛や肩こりの大きな原因のひとつです。

巻き爪・変形

指が浮いていると、靴の中でつま先が靴の上部にあたってしまいます。

長くこの状態が繰り返されることで爪の肥厚巻き爪などのトラブルが起こってしまいます。

浮き指チェック

スタイルや見た目年齢にまで影響する浮き指。

果たしてあなたは大丈夫でしょうか?

簡単チェックをしてみましょう。

チェック1

自分の足の親指を手で反らせてみます。

90°(直角)以上甲の方に反るようなら浮き指です。

チェック2

床など平らなところに素足で立ちます。

そのまま前方から誰かにコピー用紙など薄いものを差し込んでもらって下さい。

抵抗なく指先からスッと紙が入り込んだら浮き指です。

チェック3

足裏や指の皮膚状態を見ます。

足裏の指の付け根の部分だけが厚い・固い、指の背にタコがあるなど、皮膚状態の変化がある人は浮き指の可能性があります。

チェック4

スリッパで歩きづらいと感じる・すぐ脱げてしまうことはありませんか?

踵がないスリッパは靴で歩く時より足指で床を捉える動きが更に必要になります。

浮き指で指がきちんと使えていないとすぐ脱げてしまったり、酷い場合はスリッパが飛んでいってしまったりすることも。

浮き指の原因

足のアーチとその機能低下

浮き指の主な原因は、先に述べた足のアーチとその機能が失われていることです。

足のアーチは骨の連結によって構成されますが、アーチを支え、適切なカーブを描くのは靭帯と筋肉の働きです。

これらの筋肉の弱化、靭帯の硬化による足部の柔軟性の低下があるとアーチが失われます。

アーチを失わせる原因

  • 加齢:筋力低下や柔軟性の低下
  • 合わない靴:ハイヒールなど幅の狭い靴で横から潰される、指の付け根だけに体重がかかる
  • 裸足でいる時間の少なさ:足裏感覚の鈍化、指使用頻度の減少
  • 歩き方のクセ:歩行時足を地面から離すとき、最後まで指を残さない

以上のような原因が挙げられます。

現代の生活様式では靴・靴下の使用時間が長く、ファッション優先で足に合った靴選びが二の次になりがち…という問題があります。

Twitterの#KuTooのようにオフィシャル場面でのハイヒール着用疑問視の動きもありますが、成長期も含めて靴選びは大切にしたいものです。

浮き指の予防・対処

アーチを支えるのは足の中にある筋肉と脛から親指につながる筋肉です。

これらの筋肉を鍛えることがまず重要になります。

トレーニング方法をいくつかご紹介します。

1.タオルギャザー

椅子に座った状態で床にタオルを置き、その上に裸足で足をのせて下さい。

足指全部を使ってタオルをたぐり寄せます。

指で床を掘るようなイメージで、指を曲げた時に甲が上に上がるようにアーチを作って下さい。

この時踵は浮かないようにします。

2.足指ジャンケン

5本の指でグー・パーの繰り返し&親指とその他4本でチョキを作る、の繰り返しです。

3.カーフレイズ

つま先立ちのことです。

壁やテーブルなど、支えになる所に手を置いて立ち、かかとを上げ下げしましょう。

関節に痛みのある方は椅子に座った状態で行ってもOKです。

かかとを上げた時は指は付け根まで床につけた状態をキープして下さい。

4.インソール

トレーニングではありませんが、アーチをサポートする方法としてインソールの使用は有効です。

オーダーメイドが一番ですが、お値段もそれなりですので、市販のもの(100円ショップからスポーツ用品店まで幅広く取り扱っています)で、お試ししていただくことをお勧めします。

ただし、靴との相性がありますので、ソールを使用した時に指先や横幅・甲の高さなどに無理がないようにチェックを忘れずに。

まとめ

東洋医学では足裏は全身のツボがある大切な場所として、西洋医学でも足は運動能力や全身の健康を左右する重要な部位であると認識されています。

足を健康に保つことでさまざまな良い結果が生まれます。

是非ともご自分の「足」を見直してみてください。



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