体験談シリーズ④失明の可能性~人間ドックで見つかった網膜剥離~

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私が初めて人間ドックを受けたのは20代後半でした。

夫の会社の制度で人間ドックが受けられるのがわかり、「まだ若いし、人間ドックなんて必要ないけどどんなことをやるのか知りたい」という興味から夫婦で受けることにしました。

そして人間ドッグ当日、検査は順調に進んでいましたが、途中で車椅子を押した看護師さんが来て「この車椅子に乗ってください。すぐに先生にお話を聞いてください」とあわてたように言いました。

診察室に入ると、先生が難しい顔をしていました。

「あなたは網膜剥離になっています。人間ドックを中断してください。このまま動き回ると失明する可能性があります。すぐに入院して手術をすることを勧めます」

そう言って網膜剥離という病気について詳しく説明してくれました。

網膜剥離なんて初めて聞く病気でしたし、自覚症状もないのでぴんと来なかったのが正直なところでした。

【網膜剥離】

網膜剥離とは眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気です。網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムのはたらきをしています。網膜の剥がれは痛みを伴わないため気付きにくいのですが、前兆として飛蚊症があらわれることがあります。また、網膜の中心部である黄斑部分まで剥がれた場合、急激に視力が低下し、失明に至る恐れもあります」

引用 参天製薬ホームページから

【網膜剥離の原因】

加齢による変化

眼球の打撲

強度の近視や遺伝

花粉症やアレルギーで目を掻く

などがあるそうです。

私の場合、考えられる原因としては、強度の近視とアレルギーで目を掻く癖が考えられると言われました。

入院していろいろ検査をした結果、右目は網膜が剥がれているので元の位置に固定するため全身麻酔で手術、おそらく強膜バックリング法だったのではないかと思います。

左目は剥がれかけている網膜をレーザーをあてて固定する光凝固法をすることになりました。

手術した後は、ベッドの上で絶対安静で、それがなにより辛かったように思います。

2週間以上の入院となりましたが、無事に退院し、今後しばらくの間は制約のある生活をすることになりました。

これからの生活上の注意(1か月~半年)

激しい運動はしてはいけない

ジャンプ、走るも控える

プールは禁止

乗り物、特に自転車はだめ

疲れるほど眼を使わない

重いものは持たない

目をかく、こする、ぶつけるはだめ

排便時にはいきまない

先生からは上のような指導を受けました。

この他に、私は目に良いと言われるブルーベリーのサプリメントを飲んだり、出産の時には目でいきまないなど、目を大事にしてきました。

【網膜剥離の再発】

それから10年後、検診で左目の網膜剥離が見つかりました。

レーザーで固めてもらい、また目に気を遣う日々が続きました。

一生眼科とは縁が切れない」と退院時に言われた言葉が身にしみました。

【黄斑牽引症候群】

最初の網膜剥離が見つかってから25年近く経ち、人間ドックは毎年受けていたものの普段の生活では特に目を気にすることなく生活していていました。

しかし、今年また人間ドックで目の病気を指摘されました。

今度は左目黄斑牽引症候群という病気です。

これも初めて聞く病気でした。

硝子体黄斑牽引症候群とは、眼の内側では硝子体皮質膜と黄斑部の網膜がくっつく力が強いと、そのまわりで後部硝子体剥離が起こり、硝子体皮質膜と黄斑部の網膜が剥がれずに残り、伸び縮みした硝子体組織が網膜を引っ張る(牽引する)ことがあります。これを硝子体黄斑牽引症候群と言います」

引用:中央眼科グループホームページより

人間ドックで言われた時には自覚症状はなく、症状が進まないといいなあと思ってました。

ところが、それから半年たって左目だけ物が歪んで見えることに気がつきました。

人間ドックで指摘されて以来、片目ずつ物を見る事で病気が進んでないか確認するようにしていたのです。

左目だけで見ると直線が一点だけクニャッとゆがみます。

字も一点だけ墨が流れるような見え方でした。

すぐに病院に行き、今後は2ヶ月に一度診てもらうということになりました。

人間ドックで見てもらっていたのですぐに対応することができたと思っています。

私は最初の網膜剥離の時に、

「こういう目の病気をした人は一生眼科とは縁が切れないと思ってくださいね。毎年の検診はもちろん、なにかあったらすぐに病院に来てくださいね」

と先生に言われたことを忘れたことがありませんでした。

私は人間ドックのおかげで、失明しなくて済んだという気持ちがあります。

現代の社会ではスマホやパソコンを見る時間が多く、無意識に目を酷使している人は大勢います。

「目は見えて当たり前」と思いながら生活していますが、自覚症状はなくても病気が潜んでいる場合があります。

それを見つけてもらうためにも人間ドックや検診を受ける事を強くお勧めしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



カテゴリー:体験談

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