【言語聴覚士が教える~夏にも多い脳梗塞?~】

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脳梗塞が多く起こる時期って聞くと、多くの方は冬をイメージするのではないでしょうか?でも、脳梗塞は、夏にも多いんです!!知ってましたか?
夏にも脳梗塞になるってどんなことがきっかけでなるのでしょうか?


それは。。。熱中症です!!!

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え!?熱中症で?水分不足が原因で?

夏の脳梗塞は、6月下旬から8月にかけて多く見られます。夏は暑いのでたくさん汗をかきますね。主に水分不足が原因で、血液がドロドロになりそれが引き金で脳梗塞になることがあります。では、具体的にドロドロ血液がどうなって脳梗塞になるのでしょうか?

脳梗塞の原因と症状
脳梗塞とは簡単に言うと、脳の血管が詰まることを言います。
詰まる原因は3つのタイプに分かれます。

ラクナ梗塞-動脈硬化などの疾患が原因で血管が詰まることで引き起こされる。
アテローム血栓性脳梗塞-血管内にコレステロールがたまり、たまった血の固まりが血管をふさぐことで引き起こされる。
心原性脳梗塞-心臓などのほかの場所でできた血の固まりが、血液により運ばれて血管をふさぐことによって引き起こされる。

このうち、夏に多くみられる脳梗塞は、ラクナ脳梗塞とアテローム脳梗塞です。

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~ 脱水が原因??

夏に脳梗塞が多くなる理由は、脱水が原因です。汗をかくことで体内の水分量が不足します。血液中の水分も低下し、血液がドロドロになります。ドロドロになると固まりやすくなり、血栓ができ血管をふさぐことで引き起こされます。
また、体温が上がると体は熱を放散するため、抹消の血管を拡張させます。脳や心臓への血液の供給量が低下し、血流がゆっくりになることで血の固まりができやすくなり脳梗塞になりやすくなります。

~ こんな症状に気を付けて ~

手のしびれ、ろれつが回らない、言葉が出ない、体が動かしにくい(麻痺)などの症状がある場合は脳梗塞の前兆かもしれません!!一時的に脳の血流が悪くなることで生じるこのような症状を「一過性脳虚血発作」といいます。症状は持続せず数分程度で改善することが多く、長くても24時間以内には消失します。
このような症状がある場合には、すぐに医療機関に受診することをおすすめします。

~ 予防と対策 ~

脳梗塞が起こりやすいのは、睡眠中と明け方と言われています。脳梗塞の予防で最も重要なのは、睡眠前後に水分摂取を心がけることです。眠っている間に人は、コップ一杯分ほどの汗をかくといわれています。夏場は、更に汗をかくことが多くなるのでかなりの水分が体から失われます。また、睡眠中は血圧も低下するため、血流が悪くなり血栓ができやすく、さらに脳梗塞になりやすい状態になります。
起床後に、コップ一杯分の水分摂取を心がけましょう。その際には、水やスポーツドリンクを摂取するのがおすすめです。緑茶やコーヒーなどカフェインが入ったものは、利尿作用があり逆に水分を排出してしまいます。

こまめな水分施摂取を行いましょう!!イラスト 線 に対する画像結果

高齢の方は要注意!!

高齢になると、熱い寒いなどの感覚が鈍くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。夏なのに長袖を着ている、クーラーをつけたがらない、トイレが近くなるのが嫌で水分を取ろうとしない。こんな場合は、ご家族や周りの方がこまめに水分を摂取できるようにし、熱中症になりかけていないかチェックしてあげることが必要です。是非チェックを!!

気温を知りましょう!
高齢の方は体温調節機能が落ちてくるので、自分で自覚するのが苦手です。気温だけでなく体感温度や湿度計をチェックし、危険度を一緒に知っておくのが大切です。室内温度もこまめにチェックし、冷房や除湿機の使用で涼しく風通しの良い環境で過ごしましょう。

水分摂取は計画的に!
高齢の方は脱水症状になりやすく、症状の自覚がない場合が多いので水分摂取の確認は必須です。定期的に水分を取っているかを観察し、水分以外にもゼリーやアイスなどを摂取することで、水分とともに失いがちな塩分や糖分を摂取することもいいかもしれません。

③お風呂での脱水に注意!
入浴時にも水分は失われがちです。長時間の入浴や高めの温度のお風呂は控えましょう。シャワーや低い温度に設定しすることで脱水を防ぐことができます。また、入浴前や入浴後に水分補給を心がけることにしましょう!

服装への配慮も大切!
暑さやのどの渇きに自分で気づくことができないので、夏なのに厚着をしてしまう方も多くみられます。無理して体調を久津さないためにも、服装を工夫し温度調節をしやすくすることで、熱中症を予防しましょう。

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        ~言語聴覚士の私の経験~ 

認知症や高齢のご家族をお持ちの方へ
見当識がない認知症の方は、自分の体調管理や自覚するのが困難です。そんな方に水分摂取をおこなわせることが大変な場合がありますね。そんな方には、好きなものをゼリーにして甘みを加えるのが一つの方法です。

以前に、実習先の病院で栄養士さんと一緒にお茶ゼリーを作った経験があります。水分よりも飲み込みやすくて甘くておいしい。
甘みがあれば、比較的抵抗なく食べてくださる方が多かったのと、味覚感覚が低下している方には心地よい甘みがいい刺激になります。また、嚥下障害のある方にはゼリーは嚥下に最適です。
ほかの病院では、アルコールを飛ばして作った焼酎ゼリーやミキサーですりつぶして作るスイカゼリーを作っている病院もありました。季節感が出るのでよりいいですね。ご本人の嗜好に合わせたゼリーを作ってみてください。

※ちなみに寒天はNGです。寒天は、咀嚼するとボロボロになり口の中に残りやすく嚥下障害のある方には危険なので、ゼラチンをお使いくださいね!!

ライター名(ランサーズ名):Lin Let

<経 歴>

2012年に言語聴覚士資格を取得し、リハビリテーション病院回復期で2年、訪問外来リハをおこなう医院で3年の臨床経験があります。

臨床現場では、主に高次脳機能障害、摂食嚥下障害、構音障害などの疾患を持つ方を対象にリハビリを行っていました。

現在は海外で日本語教師などの仕事を行いながらライターをしています。

言語聴覚士がかかわる分野での疾患や体の機能などについて、わかりやすく説明できるように心がけています。

生活に役立つ情報を提供できれば幸いです。

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運営者のハルです。涼しくなりましたね。季節の変わり目の体調変化気をつけてください😌

今回も見てくれてありがとうございました。

他にも脳梗塞に関する記事がありますのでそちらもぜひ参考にしてみてください。



カテゴリー:脳疾患, 言語聴覚士【脳疾患】

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