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もくじ
私の病気は1型糖尿病です
1型糖尿病は食生活に関係なく、体内でインスリンが作れなくなってしまう病気です。
原因は主に自己免疫によっておこる病気です。
私の場合は仕事の過労、ストレスが原因でした。
不規則な食事や睡眠不足は日常茶飯事でした。
中でも人間関係の悩みは本当に逃れられないストレスでした。
私は自分が糖尿病になっているという事には全く気付いていませんでした。
糖尿病には気づきませんでしたが、体重は毎月1キロづつくらい減っていました。
気が付けば1年間の間に15キロくらい痩せて、お会いした方々から「どこか悪いんちがうか?」といわれるようになりました。
ただ、私自身は体力も変わらず、食べても太らないからラッキーくらいにしか思っていませんでした。
ただ、喉は良く乾いていました。
そのため、すごく飲んでました。ジュース、コーヒー、お茶、、、。
当然トイレもすごく近くなり、なんでこんなに喉が渇くのかなぁとは思ってました。
病気の発覚
病気が発覚したのはいろんな病気にかかりだしてからです。
最初は「ヘルペス」その一ヶ月もしないうちに「インフルエンザ」とどちらも初めてかかる病気でした。
その後、そのインフルエンザにかかって自宅待機中の時に足の付け根にポッチっとできものができました。
だんだん腫れて痛みもあったのですが、自宅待機中だったので5日ほどたってからまず皮膚科に行きました。
そこは(ヘルペス)でお世話になった皮膚科です。
2日ほど治療をしたのですが全く改善が見られず、3日目に違う外科医の先生の診察を受けました。
最初はやはり切開でした。
その日のうちに血液検査も受けました。
次の日、診察時「今日中に入院してください。でないと、3日で死ぬよ」と言われました。
私自身、運転して病院へ行ってるくらいですから、そんなに悪いと思っていなかったのですが「悪いんだ」と受け止めて、その日のうちに、専門の教授が勤務されている大きな病院に入院しました。
診断は「骨膜壊死」別名 「人食いバクテリア」
病院へ着いたときから治療が始まり、今でも思い出すのがつらくなるくらい大変な治療でした。
この病気になってしまった原因が「1型糖尿病」なのです。
免疫力がなくなり、通常ではここまで炎症を起こすことがないような菌でもここまで悪化してしまうという事なのです。
入院治療

入院においての治療はまず切開して、壊死した部分を取り除いていく事。
これはおよそ20日間くらい毎日続きました。
最後は全身麻酔で完全に処置を終了する、というかたちになりました。
そして、並行して糖尿病の治療も始まり1型という診断が下され、インスリン投与という事になりました。
入院時、私のHbA1cは13でした。
標準の倍以上です。
2か月後、退院時には7くらいでした。
退院、その後

一番大変だったのが、インスリンの投与単位です。
まだあまり食欲も戻ってなく、決められた量のインスリンを投与すると必ず低血糖になってしまい、午前中は起き上がれないという日も多々ありました。
主治医の先生と相談したり、食べるものを工夫したりしました。
しかし、足の手術後まともに歩けないという状況もあったため、本当につらい日々が約半年以上続きました。
「とにかく、普通に歩けるようになりたい。」
その一心でマッサージや整骨い通いました。
3軒目の治療院で初めて改善が見られ、一年かかりましたが、普通に歩くこともゆっくりと走れるようにもなりました。
治療院に通い始めて2か月目頃から、食欲も出だし、体力もだんだんとついてきました。
ここまで来るのに約2年かかっています。
現在発病から3年目です。
今は治療院に行くこともなく普通の生活をしています。
これからのwith1型糖尿病

インスリン投与も自分の体調に合わせて打つ判断もできるようになり、低血糖を起こすことは、ほぼなくなりました。
1型糖尿病は食事制限はありません。
とはいっても、糖分の摂取には気配りはしています。
白米は雑穀米に変えました。
アルコールは糖分0の物に変更です。
でも大きく変えたのはそれくらいです。
元々甘いものがあまり好きでなかったからかもしれませんが、食べるものにはあまり苦労していません。
1型糖尿病と診断された方へ
この病気は残念ながら投薬では治りません。
ただし、IPS細胞で再生可能になる可能性があるそうです。
最近の状況を見てても、案外早い未来に期待が持てるような気がします。
自分の体調に合わせてのインスリン投与、これが一番大切な命綱かもしれません。
”食事の前に必ず血糖値をはかりインスリンを注射する。”

正直、これがなかなか面倒くさいのですが、きつい食事制限の苦しさがないことに感謝してインスリンをお守りとして普通に生活しましょう。
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