【エピソード14】急性の腎盂腎炎で苦しんでいるかたへ!発症から回復後の注意点までを振り返ります

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もくじ

急性の腎盂腎炎と分かるまで

以前、急性の腎盂腎炎になったことがありました。

名前だけは聞いたことがありましたが、どんな病気かは知らず、自分とは無縁の病気だと思っていました。

話は変わりますが、私は自己免疫疾患のため10年以上ステロイドを飲んでいます。

ステロイドは免疫を下げるので感染症になりやすいですが、熱や痛みを抑えるので、感染症に気付くのが遅れるという特徴もあります。そのため、腎盂腎炎の発見も遅れてかなり進行していました。

ステロイドを飲んでいると高熱が出るのは珍しいようですが、ある日、すごい悪寒と38℃以上の熱で目が覚めました。他にはトイレが近くなってましたが、年齢的なものと思ってました。

他に風邪のような症状もなく自分で運転して病院に行くのもつらく、下がるだろうと2~3日様子を見たのが間違いでした。

全く熱が引かず、ステロイドを処方してもらっている病院に行きました。

風邪のような症状がなく、先生も悩んでひとまず尿検査をしたところ、「ご家族に連絡して!紹介状書くから今から総合病院に検査を受けに行って!」と、先生の血相が急に変わって驚いたのを覚えています。

移動手段が車だけなので、病院の先生とスタッフさんに心配されながら、そのまま自分で運転して総合病院へ向かいました。

総合病院に着くと、無免許の母が職場のどなたかに送ってもらい到着しました。

ここからは車椅子で運ばれながら、泌尿器科と腎臓内科で血液検査、エコーやCTのようなもの、腰を叩く沢山の検査をしましたが、元々が酷い腰痛持ち。これも気付くのが遅れた原因の1つですね。検査の時の記憶はあいまいです。

結果はかなり進行した急性腎盂腎炎で、緊急入院になりました。

当時は在宅で仕事をしており、クライアントさんへの連絡と、愛犬をペットホテルに預けるため会員証やフードなどの用意が必要で、どうしても1度帰らせてほしいと頼みました。

ところが一時帰宅も危ない状態だったそうで、産まれて初めて「あなた死にますよ!」と叱られました。

それでもクライアントさんへの連絡と、ペットホテルに預ける手続きなど母ではできず、このような事情なので帰らせてとかなり揉めました。結局2時間以内、母が絶対に目を離さないことを条件に一時帰宅が許され、やるべきことができました。今思うと先生には本当に申し訳なかったし、有り難く思っています。

母は無免許なので私が運転して帰るつもりでしたが、流石にやめてほしいと、母の職場のかたが代行の様な形で迎えに来てくれました。安心したのか、助手席に乗った所から記憶があまりありません。

入院生活が始まりました

やっと入院です。

入院の時点で血圧が60/40、いつ敗血症になってもおかしくなかったそうです。

治療は1度も外せない点滴、抗生物質の服用、定期的な血圧測定、トイレに行くたびに尿検査用の尿を採取して容器に入れる、だけでした。

この時は、尿は見た目にわかる程のオレンジ色の血尿になっていました。体調はまだ時々高熱が出るので、座薬で下げてもらいました。

実は妹が看護師なのですが、当時は偶然、総合病院の透析室に勤務していたので、ラインで様子を伝えたり、なんとか早く退院できないかと連絡を取り合ってました。

その時に何かに感染すると血圧が下がると教えてもらい、それからは必死で血圧測定の数字を見てましたが、80/60まで上がった時はとても嬉しかったです。

病院での治療はそのような内容なので、個人的に楽と言えば楽です。しかし私は場所が変わると眠れない質で、睡眠導入剤を貰いましたがそれでも眠れません。日ごとに腎盂腎炎の状態は良くなりますが、寝不足と退屈さもあり体調は徐々につらくなってきます。

先生が来るたび「いつ退院できますか?」と、毎回聞いてましたが睡眠不足がつらい旨、話をすると「ある程度よくなった所で在宅で安静にしながら抗生物質を飲み続けるようにしよう」となりました。臨機応変に対応してくださった先生に今さらながら感謝しています。

自宅療養生活が始まりました

本来は入院が1週間の予定でしたが、4日目に家に帰れました。

「安静にして薬飲みきってください」との指示と薬を頂き帰りました。確かここから10日位は「安静と薬」だったと思います。

「安静」は、実際どうしたらいいのだろうと思い、また妹に聞きましたが「最低限しか動いてはだめ」とのことでした。病院の先生は意外と肝心なことを教えてくれないな、と失礼ながら何回も感じた入院生活でした。

薬を飲みきったので、予約してた日に外来に行きました。

「ほぼ良くなったけどステロイドを飲んでいるから後4~5日は薬を飲んで、飲みきったらまた外来に来るように」と再び予約です。

次の予約の日は最初に検査してくれた先生でした。大腸菌が見つかったとのことでした。

今後の注意点として、できるだけトイレを我慢しないこと、清潔を保つこと、

程々でよいので水分を取りトイレに行くよう、教えてもらいました。

他に私の場合、結構痩せていたので体が病気に負けないように、少し体重を増やすようにとも教えてもらいました。

今はどんなに仕事が忙しくても極力トイレは我慢しないようにしています。

仕事中にこまめに水分も取っています。さらに、最初に異常を発見してくれた

かかりつけの病院に行くと、何かあれば尿検査をしてみることになりました。

おわりに

今、急性の腎盂腎炎で治療中の方がもしもこの記事を目にされていたらですが、

「入院治療は大変ですけど薬でしっかり治りました。」

「酷いと敗血症になり命に関わります、ご無理は禁物です。」

と伝えたいです。

主な自覚症状は悪寒、高熱、腰の痛みだそうです。

もしかして、と思ったらすぐに病院に行かれて欲しいと思います。



カテゴリー:体験談

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