【あん摩マッサージ指圧師監修】スポーツ鍼灸〜ケガや痛み、コンディションを整えるために〜

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鍼灸というと、健康サポートや美容といったイメージを思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、実はスポーツに関する場面でも鍼灸を活用することができるのです。

健康志向の高まりとともに、スポーツ人口が増えています。
様々なスポーツを楽しんでいる人が多い一方で、痛みや怪我で思い切り楽しめない人もいるのではないでしょうか?

そんなときは、スポーツ鍼灸のちからを借りてみてください。

鍼灸治療は身体全体を整えることができるため、ケガや痛みへの施術だけでなく、コンディショニングのひとつとしても役立ちます。

今回は、一般の方には馴染みが少ない(と思われる)スポーツ鍼灸についてお伝えします。

スポーツ鍼灸とは

スポーツ選手のケガや故障の治療、疲労回復、コンディション維持のために鍼灸の施術をすることをスポーツ鍼灸と呼びます。

プロのスポーツ選手だけでなくアマチュアスポーツ選手、一般のスポーツ愛好家にもスポーツ鍼灸を取り入れている人が多くいます。

投薬や手術では改善できないスポーツ障害もあります。
西洋医学的な治療で改善が見られない場合でも、鍼灸治療で改善するケースもあります

プロ野球実業団のスポーツチームにも、トレーナー団の中に鍼灸師が在籍していることが多いのです。

東京オリンピック・パラリンピックでは、選手村で鍼灸の資格を持つトレーナーの人たちが選手をサポートする予定となっています。

具体的な治療方法①パルス


マッサージなどでは届かない身体の深部へ、鍼でアプローチします。
スポーツ鍼灸では、一般的な鍼に加えてパルスと呼ばれる電気鍼を使用することが多いです。

パルスとは「低周波鍼通電療法」のことです。
和洋中(=日本・西洋・中国)の治療を組み合わせたハイブリッドな方法ともいえます。
中国や日本の経絡経穴の知識、西洋の神経筋肉組織の知識を組み合わせて治療していきます。

具体的には、一つの筋肉や神経に2本鍼を刺して、その鍼とパルスジェネレーターを導線でつなぎます。
そこに1〜2Hzの低周波の電流を流して筋肉や神経に刺激を与えて動かします。

パルスを行うことで、
 ・循環血流量アップ
 ・柔軟性アップ
 ・痛み軽減
が期待できます。

街中の鍼灸治療院でもパルス治療を行なっているところがあるので、
スポーツをする前後に一度パルス治療を受けてみてください。

パフォーマンスがアップしますし、疲労回復にも実に効果的です。

具体的な治療方法②円皮鍼

マラソンやトライアスロンなど持久力系のスポーツ選手が、身体に丸い絆創膏のようなものを貼って競技を行っっているのを見たことはありませんか?

これは「円皮鍼(えんぴしん)」と呼ばれる鍼の一種です。
筋肉の緊張を緩めて痛みを緩和させたり、運動機能を改善させたりする効果があります。
疲労や遅発性筋痛の予防や軽減を目的として使われています。

円皮鍼は非常に小さな画びょうのような形をしています。
1円玉くらいの直径の丸いシールの真ん中に、短くて細い鍼が着いています。
鍼の長さは1mm未満でとても細いので、貼るときに痛みはほとんど感じません。
鍼がテープにしっかり固定されているので、勝手に鍼が身体の中に入っていってしまうこともありません。
シール部分もかぶれにくいものが使用されています。

鍼灸院などで鍼灸師から使い方を詳しく聞いて購入し、使うようにしましょう。

具体的な治療方法③お灸


選手のコンディションを整えるために、冷えや睡眠の改善を図る目的でお灸を用いることもあります。

古傷など冷えて痛む部分にお灸をすると、患部が温まり血行が良くなり違和感や痛みが軽減されます。

また、お灸はスポーツ開始前のウォームアップにもおすすめです。
お灸で体温を上げて身体を目覚めさせ、よいパフォーマンスができる状態に導きます。

運動後のアフターケア時にもお灸は役立ちます。
使いすぎて硬直気味の筋肉は、ストレッチだけではなかなか疲労が取れてくれません。
お灸で温めて血のめぐりをよくすることで、新鮮な酸素や血液や栄養分を、疲れた筋肉にいちはやく届けリフレッシュすることができます。

煙の少ないお灸や、火を使わないお灸などいろいろなタイプのお灸が発売されていますので、自宅でも手軽に簡単にお灸をすることができますよ。

体験談

私は立ち仕事で足が重怠いときに、自分の足の筋肉にパルスをかけます。
太ももやふくらはぎに鍼を打ち、5分くらい通電します。

通電によって、自分の筋肉が勝手に動くので最初は変な感じもしますが、
慣れてくると結構快感でクセになります。

パルスをした後は、血流がよくなるためか、むくみも取れて足がとても軽くなります。

そして、マニアックな話しになりますが、パルスで筋肉を動かすと
普段は意識していないひとつひとつの筋肉が、どこからどこへ付着いているかを感じられておもしろいです。

またマラソン大会に出るときには、円皮鍼とお灸が欠かせません。
ハーフを走ると必ず膝が痛くなるので、予め膝周囲に円皮鍼を貼っておきます。
そうするとひどく痛むことなく、走りきることができます。
そしてゴールしたあとは、膝周りにお灸をします。
これをしておくと翌日に痛みが残ることはほぼありません。

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急性・慢性的なスポーツ障害、怪我の早期回復、傷害予防、疲労回復・・・とスポーツ鍼灸の守備範囲は広範囲に及びます。
あなたの日常的なコンディショニングやスポーツ生活に是非、鍼灸を取り入れてみてください。

ライター名(ランサーズ名):nejimakidori

<経 歴>

平成16年薬剤師免許取得。

平成29年鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師免許取得。

調剤薬局に15年以上勤務。鍼灸あん摩マッサージ指圧師免許取得後は、薬局と鍼灸指圧治療院でダブルワークをしていました。

現在は漢方薬を扱う薬局でフリーランス薬剤師をしながら、ライターをしています。

温故知新の精神で主に東洋医学分野の記事を書いています。

東洋医学を通して学んだ知恵や知識を、現代の生活やみなさんの健康に役立つ情報として発信していきたいと思っています。



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