【鍼灸師監修】現代型冷え性の解決方法

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現代社会における冷えの原因はずばり「緊張」や「ストレス」にある!

冷え性の原因は「緊張」や「ストレス」にあります!

コロナによって先の見えない不安や自分の力ではどうしようもない状況に襲われストレスを感じている方も多いのでないかと思います。

また、慣れない環境に置かれると普段より気を使ってしまい緊張状態が続くことにもなります。

じつは常にストレスを感じる状態は交感神経が興奮している状態で血管が緊張・収縮している状態なのです。

このような状態が長く続くと手や足の指先の細い血管が緊張して細くなってしまい、うまく血液が流れないのでこれが冷え性の大きな原因なのです。

また、寝る直前までスマホやタブレットを使用したり、在宅勤務の導入に伴いそれらに触れる時間が長くなったことが交感神経の興奮状態を招いていると思います。

お風呂にゆっくり浸かる、冷えないように下着を重ねても血管がこのような状態になってしまうと外側から温めてもなかなか効果が出にくいのです。

暖めるだけでは解消されない現代型の冷えとは?

冷えを解消するためには、暖めなきゃ!と思う方は多いと思います。しかし、手や足の指先の血管が収縮して起こる冷え性はそれだけではなかなか改善できないのです。

というのも、血管というのは例えるならゴムチューブみたいなもの。体の末端であればあるほど細くなっていきます。一度、収縮してより細くなってしまった血管は血液の通りが悪くなっており簡単には元通りにはなりません

ですが、「温活」のような暖めることがまったく無駄というわけではありません。

しかし、現代社会ではスマホやタブレットを使用する時間が長く、それに反比例して運動時間や立って活動する時間が減っているため下半身は冷え、頭や首回りが熱を持っている方が増えているのが現代型冷え性の特徴です。

これは、本来理想とされている頭寒足熱とは真逆の状態にあると言えます。下半身が十分温まっていれば、そのまま暖かい血液が上半身に戻ってきます。そして、首肩周りというのは下半身から上がってきた余分な熱を放出してくれる場所なのです。

しかし、現代型冷え性はこの逆の状態が体に起こっているということ。

そのためには暖めることと同時にやるべきことがあります。

冷えを解消するには「緩める」ことも必要

そこで必要になってくるのが、「緩める」ということ。

例えば、足先が冷えるからと、寝るときに何重にも靴下を重ねていませんか?朝起きたときにゴムの跡が残ってしまうほど締め付けるような靴下や衣服では、逆に血液の流れが滞ってしまいます。

締め付けによって血液の流れが逆に悪くなる、これは覚えておきましょう。日中の活動時は筋肉が血液を心臓へと送り返すポンプ作用があるため、多少跡が残るくらいの締め付けでも問題ありません。

ただ、寝ているときは重力の影響がそれほどないので、全身の血流がゆるやかに流れやすくなっています。締め付けるのではなく、少しゆったりとした衣服を着るように心がけましょう。

一生懸命温めているのに、なかなか冷え性が改善されない方は、冷えの根本的な原因がそもそも違っている場合も考えられます。こういった場合は「温活」でやることを増やすのではなく、シンプルに体を緩めることを優先してみましょう。

衣類を緩めることで、副交感神経が強く働き始めると自然と体の緊張が抜けて収縮していた血管にも血液が流れやすくなります。

これは脳科学の領域ですでに証明されていますが、ヒトの体は力を入れることはできてもなかなか力を抜くということはできません。意識的に緩める、これを習慣にして副交感神経を働かせるようにしましょう! !

「緊張」や「ストレス」と上手に付き合い、冷えを解消しよう

ここでは実際の患者さんへのアドバイスと改善例をご紹介します。

主訴はやはり季節を問わない手足の強い冷え、でした。

この患者さんは健康意識が高く、ご自身でも色々調べてふくらはぎの筋トレや、肩甲骨周りの運動、寝る1時間くらい前からスマホやタブレットを使わないようにしている等を話してくれた方です。

運動に関してはもともと部活動でやっていたことの延長線上で続けているとのことでしたので、すでに習慣化されていることを褒めながらそのまま継続するように伝えました。

問題は、寝る1時間前からスマホの使用を止めることです。

個人差はもちろんあると思いますが、その日の気分や体調によって寝る時間には数十分の幅があると思います。これによって寝る1時間前にも幅が出てきてしまうのです。

寝る前に時間を意識しながらスマホやタブレットを使っている状態を思い浮かべてみてください。この状態は明らかに体が興奮状態に置かれています。

私が患者さんへしたアドバイスは、

「例えば、夜の11時にアラームをセットしておいてアラームが鳴ったら使うのを止めましょう」

と。

そうすることで、時間になればアラームはかってに鳴りますし時間を意識しながら使うこともなくなると思ったからです。

染み着いた習慣を変えていくには、ちょっとした工夫を自分の努力ではなく、何かに頼る形にすると簡単にできるようになります。

情報があふれている現代ではどうしてもやることを増やそうとしがちですが、やることを減らしていくほうがストレスを減らすことにもつながると思います。

これから冬本番です。寒さが本格的になる前にストレスや緊張状態と上手に付き合い冷えを解消しましょう!



カテゴリー:その他・予防法, 鍼灸師【冷え性】

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