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・疾患名:慢性膵炎
疾患の特徴、病気になって感じる事、自身が感じるその病気のイメージ
特徴は、胃痛や左右肩甲骨の間の痛み、そして脂肪便(白っぽい便に油が浮いてる感じ)です。
そして、ご飯はしっかり食べているのに体重が落ちていきます。
私は、病気発覚前より15㎏落ちました。

この病気のイメージは特にありませんでした。
実際、私が慢性膵炎と診断された時には、こんなに痛くなるものなの?このまま動けなくなったらどうすればいいの?このまま死なないよね?など根拠のない不安だけでした。
そもそも、膵臓がどこにあるのか、どんな形をしているのか、どんな役割をはたしているのか想像もできない臓器でした。
ただ、お酒を飲み過ぎて膵炎になる人がいることは、ニュースを見て知っていました。
疾患の治療経過
昨年の夜中に、胃痛と左右肩甲骨の間の痛み、吐き気が酷く身動きとれず、救急搬送されました。
病院では、痛み止めの点滴をしながら、血液検査とレントゲン撮影して膵炎の可能性があるため、そのまま入院しました。
翌朝からの、CT検査では膵管が細くなっている事、大小さまざまな石が詰まっている事が分かりました。

さらに、嚢胞ができている事も判明して、慢性膵炎と診断されました。
この時、担当医師から「お酒は止めるように」と言われました。
検査の翌日には、内視鏡で膵臓にある石を取り除く処置と膵管に細いチューブを入れて、膵管を広げるための処置をしました。
しかし、膵管が細くなっていて石の数も多いため全てを取り除くのは難しいと言われました。
この処置の翌日に退院しましたが、退院3日後に痛みが復活したため再度救急搬送され入院しました。
この時は、のう胞の水を出せば症状が落ち着くかもしれないという事で鼻から管を入れ汚れた水を出す処置をしました。
3週間ほどで汚れた水もきれいになり、出てくる水の量も減りました。
退院の前日に、鼻からの管を抜いてもらいました。
この時の入院では、痛みが落ち着いたら特にやることもなく、点滴と数日に1回の血液検査のみで、暇な日々を過ごしました。
退院後は月1回の診察がありました。
最初の入院から3か月後に、2泊3日の予定で入院して再度、石を取り除く処置と膵管を広げるために(前回より太めのチューブ)を入れる処置をしてもらいました。
予定通りの日数で退院したのですが、翌日に痛みが出てきて吐き気もあったので、急遽診察をしてもらい、そのまま入院しました。
前日の内視鏡処置が原因で膵臓が炎症を起こしたのが原因だったようです。
この時の入院時は、高熱も出て意識も、もうろうとして歩くことも出来ず、トイレに行くのも車椅子で連れて行ってもらう状態でした。
痛みも酷かったため、シリンジポンプを使い、24時間かけ50㎖1本の痛み止めを点滴のように注入しました。
1週間ほどで熱も下がり痛みもなくなりました。
また、意識もしっかりとして、自分で歩いてトイレに行けるようになりました。
前回と同じく退院までに3週間ほどかかりました。
この時の入院では、退院してもすぐに再入院するかもと精神的にも不安定になり、担当医師に泣きながら、「少しでも可能性のあることは、教えてほしい」と言いました。
この時からは、先生からも細かい説明があり精神的には落ち着きました。

その後は痛みなどの症状もなく、自宅で普通の生活をしていました。
しかし、退院後は体力も体重も落ちてしまい、一人で外出することが怖くてできませんでした。
退院してから、数か月後の造影剤CT検査で気になる腫瘍のようなものが見つかりました。
当初は、2泊3日の予定で入院し、膵管に詰まっている石を取り除く予定でしたが、痛みも落ち着いているので、CT検査で見つかった細胞を採取しました。
そして、予定通り退院でき、体調も安定していて、検査結果も癌ではないという事で、今日まで定期的に検査や受診で過ごしています。
まとめ
今思えば、一昨年の中頃から膵炎の症状は出ていたと思います。
痛みが時々ありましたし、脂肪便も出ていました。
この時に、病院に行っていれば、激痛を体験することもなかったかもしれません。
現在は、痛みも落ち着いていますし、体重も戻ってきました。
しかし、膵管にある石のせいで、消化液の流れは良くない状況なので、処方されている薬(リパクレオン顆粒)を飲んで生活しています。
そして、癌のリスクや糖尿病のリスクが高まるので、定期的に血液検査と造影剤CT検査を受けています。
同じ病気にかかっている人へのメッセージ
私は今まで、毎日のようにお酒を飲んでいました。
でも、慢性膵炎と診断されてから、1滴も飲んでいません。
食生活では脂っこい物や刺激の強い物も気を付けています。
唐揚げや辛い物が好きなので少し辛いですが、家族や友達に心配かけないように気をつけています。
皆さんも、お酒の飲み過ぎには気をつけてください。
胃痛や左右肩甲骨の間の痛み、脂肪便など気になる、ご飯を食べても体重が減っていくなど、少しでも気になることがあれば、早めに受診してください。
カテゴリー:体験談