【ep26】椎間板ヘルニア(腰痛)の体験談

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

・椎間板ヘルニア(腰痛)

椎間板ヘルニアについて実体験を踏まえて、病の特徴を簡単に説明しておきます。但し此れから書く病状は一個人の体験によるもので、全ての患者に当てはまるものでは在りません。

もくじ

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアとは、腰骨の間のクッション材である「椎間板」が変形して飛び出し、神経を圧迫する病態で主に腰や首に起こります。

腰のヘルニアは「腰椎椎間板ヘルニア」と言い、主にお尻や足の痛み・しびれ、動かしにくい、力が入りにくいという症状が出ます。特にお尻から太ももの裏側の痛みは坐骨神経痛と呼ばれ、代表的な症状です。

ただ、椎間板ヘルニアと言うと、すぐ手術と思われがちですが、実際は手術が必要な「病的なヘルニア」はごく少数とのことです。

ちなみに、手術を行う療法は

・症状の原因と思われるヘルニアを除去する方法

・レーザー治療

などがあるようです。

自分が感じた症状。

今までに20代半ばで、2回経験しました。1度目は、フリーターとして飲食店バイト時に重いものを持った時でした。

激痛が走り、ただ当時は「椎間板ヘルニア」という病名すら知らなかったので、単なる腰痛だと思い整形外科を受診しました。

診断され、治るのに少し長期戦になるんだろうな、と感じたのを今でも覚えています。

当然バイトは当面休むことになりました。

生活するための収入面での不安が頭に浮かび、現実をいきなり突きつけられ、どうすることもできないストレスを感じました。

これから治療の経過や治療などを、個人病状ですが書いていきます。

治療経過

身体の前提と発症前。

思えば、高校まで運動部にいて、多少は運動していたものの、大学以降は文化系だったので、これといった運動をしないまま、20代に入り過ごしていました。

若さがゆえに、なんとなくの「身体は動くだろう」「少し無理しても大丈夫」という思い込みがあったのも事実です。

よって、ストレッチなどの身体のケアや基礎的な筋力トレーニングなどをしないまま、20代中盤に、突然そのタイミングはやってくることになります。

初めて襲ってきた症状。

飲食店のバイトでビール瓶や樽を持つなど、それなりの力仕事がありました。

数年やっていたため、何も疑問を持つことなく日々続けていました。

今、思い出しても、確かな原因はわかりません。

日々の疲れが蓄積されていたのか、雨など天候の悪い日だったか、バイト中に重い物を運ぶ際にギックリ腰のような感覚に襲われたのです。

腰が動かず、額から汗も出てきます。

この痛みは尋常ではないと感じ、翌朝も腰が動かなかったことから、実家暮らしだったため、両親のサポートでタクシーに乗り、近くの整形外科へ行きました。

個人的にショックだったのは、病院に行くまでの間、普段当たり前にやっていた「立って歩く」ことができなくなっていたことでした。

整形外科にて診察。

初診時は、神経学的検査とレントゲン検査が行われ、診断結果は手術なし。

神経学的検査とは、普段の感覚や筋力に異常がないかを確認するために、全身を詳しく診察するものです。

膝の頭を軽くたたくなどして、反射や手足の運動を診ていました。

検査は確か10分ほどで終わりました。

検査後に、椎間板ヘルニアという病名を告げられました。

手術する一歩手前とのことでした。

「逆に手術すると悪影響も出てくるケースがあるので、今回は自然に治していきましょう」と言われましたね。

自分の大好きなお酒・アルコール摂取は禁止になりました。

医師から「まだ若いから早めに治りますよ」と言われていた(ただの励ましだったのか真意なのか、いち患者としてはわかりかねましたが…)のが唯一の心の救いでした。

痛み止めの薬治療とリハビリの日々が始まりました。

1度目の経過について。

確か最初の1カ月は週2回、通院と院内備え付けのリハビリスペースでの治療生活が続きました。

雨の日など少し天候の悪い日は、急に痛みがあったのを思い出します。

入院しなかっただけ症状は浅いのかもしれませんが、腰のコルセットをして日々過ごし、毎回待ち時間も含めトータル2~3時間の通院を繰り返しました。

通常の状態に戻るまで、2~3カ月かかったと記憶しています。

焦りもありましたが、早く治す方法はないそうです。

実体験として、リハビリメニューに入っていたマッサージや電気治療も、ヘルニアを小さくする治療ではありません。

自宅でも適度に安静にしつつ、身体の状況を見ながら徐々に運動を加えていく生活を心がけました。

たまに、寝る姿勢が悪かった場合や椅子に長時間座っていたなど、姿勢や動き方によって痛みやしびれが出る時もありました。

その場合、その状態では神経が刺激されている可能性があり、身をもって学習し、なるべく症状が出ないように生活を心掛けてはいました。

その後、どうなっていったか。

2度目の腰ヘルニアは、確か2年後の冬の時期、身体の冷えから普段の日常生活中に発症しました。

1度発症すると、やはりクセになって、再発する場合があるようです。

回復までの経緯は1回目と同じ流れでした。

その後、10年以上は大きな症状なかったものの、今年のコロナ禍で在宅仕事が増え、パソコンによるデスクワークが大半のためか、秋口の雨の日に、また急に腰が動かなくなりました。

ただ、今までの経験から、ヘルニアのように”骨が神経に触っている”感じではないというのと、以前通った当時とは住居も異なっていたので、まず近くの治療院へ行きました。

触診をしてもらい、週1回通院して理学療法を1カ月半ほど続け、日々の生活に気をつけながら、ほぼ普通の姿勢で歩けるようにはなりました。

しかし、「腰回りの筋肉が落ちているから、痛みを緩和していきながら筋力をつける自宅トレーニングは必要」とのことでした。

同じ病状・予備群の人へ。

今やヘルニア、予備群としての慢性的な腰痛に悩まされているのはシニア層だけではありません。

また、スポーツ選手や特殊な仕事だけでなく、自分が20代でなってしまったように、若年層の多くも、今は特にパソコンやスマートフォンなどの普及によって身体の姿勢が悪くなり、それがさらに身体を痛めつけるという悪循環に陥っている、と聞きます。

誰にでも起こる病気と言えますし、まさに現代病の1つではないでしょうか。

逆に考えれば、身体の内面の突発的な病気と比べ、「正しい姿勢」の心がけや「正しい筋力」強化など、日々の生活に気をつけていけば予防はできると思っています。

この経験が少しでも皆さんのお役に立てればうれしいです。



カテゴリー:体験談

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