【ep29】「会食恐怖症」とは?パニック障害の経験者が語る克服法

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「本当は一緒に食べたいのに…」会食恐怖症って何?

会食恐怖症は、社交不安障害(SAD)の症状の1つとも言われており、「他者と一緒に食事をすることが辛い」など、他者と一緒に食事をすることで、強い不安感や恐怖心を抱き、様々な身体症状や精神症状が現れる病気です。

会食恐怖症になると、他者と食事をするたびに強い不安を感じるため、不安から逃れるために食事の誘いや外食も難しくなり、社会生活に支障が出てしまう人も中にはいます。


会食恐怖症が発症するきっかけ

人によってきっかけは異なりますが、一般社団法人 日本会食恐怖症克服支援団体の山口健太氏によると、6割の人が”完食指導”により発症しているそうです。

その他のきっかけとしては、パニック障害のパニック発作によるもの会食の際に具合が悪くなった体験によるものがあるようです。

私の場合、パニック障害を患っているので”パニック障害”がきっかけで発症したと考えられます。

パニック障害の症状は逃げ場がない場所に行くと身体症状や精神症状が出やすくなります。

パニック発作などをなるべく人に見られたくない思いや迷惑をかけたくないという思いから、会食自体が苦痛になり、いつしか親しい友人や家族に誘われても外食に行けなくなってしまいました。

しかし、現在では会食恐怖症を克服し、外食に行けるようになっています。

私の経験も含め、克服法を次の章でご紹介いたします。

会食恐怖症4つの克服法

「残しても大丈夫」ということを知る

残すことに強い抵抗がある方は「残しても大丈夫」ということを知る必要があります。

まずは楽しく食事が出来るように、ケーキや軽食など少ない量から始めたり、あえて残す練習してみましょう。(食べられる場合はもちろん食べられる量だけ食べて大丈夫です。)

残すことに抵抗感がある方の心理を少し深堀してみましょう。

例えば、一緒に行った人に「この場が楽しくないのだと思われるんじゃないか」と考えてしまったり、作ってくれる人のことを考えて「残してしまっては失礼だ」など考え、「全部完食しないと」と緊張しプレッシャーを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

しかし、誘ってもらった友人に悪いと考えてしまう方もいると思いますが、実際に不快な思いをしているか、他人の気持ちは確認が出来ません。

誘った理由は他にあり、”あなたと一緒に楽しく食事がしたい””あなたの話を聞きたい”など、あなたと一緒に楽しく過ごしたいという場合が多いと思います。

また、料理を作った調理人は「楽しい場の提供がしたい」「美味しく食べてほしい」という思いがあるので、その食事を頂く人は無理してでも完食を目指すのではなく、”楽しく、美味しく”頂くことが大切です。

私は、「食べきれなくても、美味しく頂ければいい」と考え方を少しずつ変えたことにより、食事の時間も気楽で楽しい時間に様変わりしました。

リラックスできる状態を作る

社交不安障害やパニック障害にも言えることですが、日常のストレスなどを溜めこんでしまうと症状が出やすくなります

ストレスのない生活は難しいと思いますが、少しでもストレスが軽減出来るよう自身のストレス解消法を見つけておくといいでしょう。

好きなことなどでもいいですし、特にない場合は呼吸法を身に付けるのも一つの手です。

呼吸を整えることによって、リラックスするときなどに働く副交感神経が活発になり、気持ちが落ち着いてきます。

自身がリラックスできる状態を見つけましょう。

会食に慣れる

慣れるというのは重要なポイントです。1度会食という場から遠ざかった分、初めのうちは緊張したり、強い不安に襲われることもあると思いますが、正しいステップを踏むことによって改めて会食の場に慣れることが出来ます。

私の場合、他人に発作が起きている姿を見られることが怖かったので1人でケーキや軽食を食べに行ったり、何も食べられなさそうなときはドリンクだけ頼んで、まずはその場に慣れることから始めました。

そして、そのステップに慣れたら親しい人と2人でお茶しに行ってみたり、ファミリーレストランなどで軽食よりも少し量がある食事をしたりと少しずつ段階を踏んでいき、今では一人前が食べられるようになっています。

ここで大切なのは、無理やり食べようとするのではなく「お腹いっぱいだな。」「もう食べられないかも」と思えば残してみることです。

少しずつで大丈夫ですが、その場から遠ざかり続けると嫌な思いでしか思い浮かばなくなり症状が悪化した経験もあったので、体調をみながら慣れていきましょう。

周りのサポートも必要

パニック障害の発作を経験してから知ったのは、意外と周りの方々も怪訝な顔することなく助けてくれたことでした。

これは、会食恐怖症にも言えることだと思います。

ただ、その前に自身の会食恐怖症の症状や経験を否定せず受け止めることが、克服の1歩になります。

”理解してもらう”というのは経験したことがない人にとって難しいことなので、きちんと自身で伝えることが大切です。

「本当は一緒に食べに行きたいんだけど、人前で食事をすると気分が悪くなったりしてしまうんだ」と自分なりの言葉でいいので伝えてみましょう。

どんな病気でもそうですが、克服したいと思った時は自分の意志と周りの方達のサポートが必要な時が来ます。

意外と伝えても大丈夫だと思います。もし、うまく伝えられなかったり理解されないという方は、「一般社団法人 日本会食恐怖症克服支援団体」など会食恐怖症の克服支援を行っている団体もありますので、調べてみると情報も得られるのでおすすめです。

まとめ

私の経験も含めた会食恐怖症について解説してきました。

会食恐怖症と言っても人によって症状や考え方なども異なるので克服法は様々ですが、やはりその場に改めて慣れる練習が重要だと感じています。

また、「伝えることで、この仲を壊したくない」と考える方もいると思いますが、周りのサポートや理解してくれる人を見つけることも、克服するための大切なステップなので、心の準備が出来たらステップを踏み出すことをおすすめします。



カテゴリー:体験談

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