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もくじ
扁桃周囲膿瘍とは
扁桃周囲膿瘍とは口の中にある口蓋扁桃が膿を持った状態を言います。
細菌やウィルスにより炎症を起こすと扁桃周囲炎になります。
この扁桃周囲炎が口蓋扁桃を覆っている被膜とモノを飲み込むときに使う筋肉(咽頭収縮筋)の隙間に入り込むと発症します。
左右どちらかに現れる傾向が強く、むくんできたり、
黒く赤い腫れが見られるのが特徴です。
扁桃周囲膿瘍になると、激しい喉の痛み、38度以上の高熱、全身だるさ、吐き気を生じます。

さらに、モノを飲み込むときに激しい喉の痛みを伴い、
この痛みは次第に唾液を飲み込むのさえ困難になります。
重症化が進むと死のリスクも伴う病気です。
20~30代の大人に多く、女性よりも男性の方が多い傾向があります。
扁桃周囲膿瘍の治療
モノを飲み込んだり、食べたりすることができないため、
脱水症状になる恐れがあります。
そのため、治療を行う前に入院することになります。
抗菌薬、抗生物質と点滴で様子を見ていきますが、
改善が見られない場合は手術となります。
手術は口の中に麻酔をかけ、注射器の針で膿を吸い取るものになります。
注射器で吸い取れない場合は切開をして膿を取り除く手術も必要となります。
扁桃周囲膿瘍とストレス
扁桃周囲膿瘍になり、ストレスの怖さを身に染みて感じました。
当時、私は条件だけで選んだ職場が合わず、
過度のストレスを受け続ける毎日でした。
その過度なストレスが免疫機能を低下させ、
扁桃腺炎を発症させ、
扁桃周囲膿瘍と悪化させてしまいました。
ストレスがこれほどまでに身体に悪影響を及ぼすとは思ってもいなかったのです。
また、喉が膿んでいる状態は触ると痛いが耐えられないものではない。
ほっておくか薬ですぐに良くなるだろうと思っていましたが、
実際は唾液でさえ飲み込めないほどの激痛に襲われ、
夜中眠ることができない状態でした。
手や頬などにできる膿と同等に考えていましたが、
今思うと考えが甘かったです。
扁桃腺と38度以上の高熱
扁桃周囲膿瘍の発端は38度以上の高熱が出た時でした。
当時、インフルエンザも流行っていたので、
インフルエンザかと思って病院を受診しました。
インフルエンザではなく、扁桃腺の腫れが原因と言われました。
抗生物質を処方されて治療は終わりました。

しばらくすると再度、38度以上の高熱が出てきました。
今年はよく体調を崩すなと思いながら2回目の受診をしました。
今回も前回同様、扁桃腺の腫れが原因でした。
以前より少し強めの抗生物質を処方してもらい治療が終わりました。
それでも、また数日すると同じような38度以上の高熱を出し、
病院を受診しました。
気が付くと1か月で3回も同じ扁桃腺の腫れで病院を受診していました。
3回目の受診の時は意識が朦朧としていました。

38度以上の高熱を3回繰り返していると大学病院を紹介されました。
その日のうちに紹介された大学病院に行き、
検査を受けると扁桃腺が肥大しすぎて、
呼吸困難の恐れがあると言われました。
そして即日、緊急入院となりました。
扁桃周囲膿瘍の発覚
即日、緊急入院となり点滴をしながら抗生物質で様子をみることになりました。
激しい喉の痛みでモノを食べることも飲むこともできませんでした。
唾液を飲み込むのでさえ激しい激痛を伴いました。
何も口にできないため脱水症状にならないよう点滴をしていました。
1日に何度も点滴を変え、毎日安静に寝ているだけの日々が続きました。
しかし、2週間しても一向に良くなる気配はありませんでした。
それどころか、夜中に激しい喉の痛みで起きてしまい、
痛み止めをもらわないと眠ることができない状態まで悪化していました。
夜中に激しい喉の痛みで眠れない状態が2日、3日と続きました。
治りがあまり良くないため、膿を吸い出す手術をすることになりました。
口の中に麻酔を入れ、注射器の針を刺して膿を吸い上げました。

一度では上手く膿を取り出せず、何度も注射器を喉の奥に入れました。
麻酔をしているとはいえ、反射行動も起こり手術は難航しました。
次第に、顔色がみるみる悪くなり中断を余儀なくされました。
顔色が戻るまで少し休憩を取りました。
再度試みた結果、ようやく膿を吸い出すことに成功しました。
膿の吸い上げの手術をした後はすぐに良くなり、
1週間ほどで退院することができました。
まとめ
始めは扁桃腺の腫れでしたが最終的に扁桃周囲膿瘍となり、
膿を吸い出す手術までしました。
ここまでひどくなった一番の原因は過度のストレスです。

そして、そのストレスを軽視していたこともあります。
ストレスは身近で感じるからこそ、
「適当に放っておけばいい」
「我慢すれば何とかなるだろう」
と対処を甘くしてしまいます。
上手くストレス解消できている間は心配ないですが、身体に異常が出てきた場合は対策をする必要があります。
ストレスは身体が発する悲鳴のサインなのでしっかり、聞いてあげることが大切だとあらためて学びました。
扁桃周囲膿瘍は絶対治る病気
扁桃周囲膿瘍は必ず治る病気です。
病気になっている間はネガティブになりやすく、
自暴自棄になったりします。
ストレスも溜まっていき、免疫力が低下することにより治るスピードも落ちていきます。
病気になったことを悲観するのではなく、
「今はゆっくり自分の身体を休める時期だ」
と思い、安静にしていることが重要かと思います。
焦らず一歩ずつゆっくり治していきましょう!
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