【薬剤師監修】薬局で患者様からよく質問されることについて

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

薬局で薬剤師の業務は、患者様が医療機関から発行された処方箋に基づいて調剤し、患者さんに薬を交付する際に服用方法や体調面の変化などを確認して、しっかりと記録に残しておく、おおまかに説明するとこういう流れになります。

もちろんそれ以外にも行う業務はたくさんありますが、1日の中で「調剤業務」「服薬指導業務」「患者記録(薬歴)作成」が大部分を占めます。

その中で日々患者さんから様々な質問を受けることがあります。今回は多く質問を受けた内容についてピックアップし、皆さんの疑問にお答えしていきます。最後までお付き合いいただけると幸いです。

病院で健康保険証を見せているのに、薬局でも見せなきゃいけないの?

回答:薬局でも月に1度、確認させていただきたいです

【解説】

病院では受診時に受付で保険証の提示を求められ、万が一忘れると自費での診察を受けることになります。基本的には病院で保険証を確認したうえで健康保険を用いた保険診療を行う事ができ、窓口で1〜3割の負担割合で会計をすることになります。薬局では患者様が支払った1〜3割以外の部分を各支払基金に請求することで残りの薬代をいただく事ができます。

病院で保険証を確認してもらってはいますが、稀に番号が異なっている場合もあったり、転職などで保険証が変わっている場合もあります。確認不足により負担割合が違ったりすると、患者様に迷惑がかかってしまったり我々も手間になってしまうことがあります。

健康保険法」という法律にて、

『当該保険薬局等から被保険者証の提出を求められたときは、当該処方せん及び被保険者証を(被保険者が法第七十四条第一項第二号又は第三号の規定の適用を受けるときは、高齢受給者証を添えて)提出しなければならない。』

健康保険法施行規則 第53条

と規定されている事が法的な根拠となります。

月に1度の保険証のご提示に、ご協力よろしくお願い致します。

「お薬手帳」って作る必要あるの?

回答:お薬手帳は作るべきです。

【解説】

お薬手帳には、その患者さんの服薬状況や過去の服用歴が表されています。複数の病院を受診している方はお薬手帳を医師や薬剤師に見せることで飲み合わせの確認をする事ができ、重複服用や相互作用(薬の悪い飲み合わせによる体への影響)を避ける事ができます。手帳には自身のアレルギー歴や副作用歴を記載できる欄があるので、該当する方は記載していただけると薬局でも対応でき、健康を守ることにつながりますので是非活用してください。

日常的な通院以外でも、例えば旅先で急に体調が悪くなり、受診しなければならない場合や、緊急災害時などでも自分が普段服用している薬について把握できていなくてもお薬手帳を見せる事でスムーズに情報を共有する事ができます。

また、薬局へのお薬手帳の持ち込みの有無によってお会計に差が出ます。(ただし同薬局への3ヶ月以内の再来局の場合に限る)お薬手帳を持参することで金銭的にもメリットがあります。

薬の飲み合わせについて確認すべきなのは病院から処方された薬についてだけではありません。薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品やサプリメントもその対象になります。市販薬やサプリメントを服用中の方も情報共有のために記載をお願いします。

時間がなくて急いでるから薬だけ渡してくれればいいのに・・

回答:薬を渡す上で確認させていただくべき内容があります。

【解説】

定期的に通院をされている方にとっては毎回同じ薬を処方してもらうことも少なくありません。血圧や血糖値、コレステロールの治療薬など生活習慣病と呼ばれる疾患の薬は短期間服用したからといってやめられるものではなく、最低でも数ヶ月、数年は継続的に服用する必要があります。

そのため受診のたびに特別な変化がない限りは同じ種類の薬を服用する場合が多いですが、なかには「同じ薬だから薬だけ出して欲しい」と仰る方がいらっしゃいます。確かに薬に関する説明や服用方法などは以前と同じなので聞く必要がない、と考えられる方もいると思います。

しかし症状というものは色々な要因で日々変化していくものです。自覚症状がなくても体の中では実は変化が起きている場合があります。例えば血圧は一般的に夏場に比べて冬場の方が上昇しやすい傾向にありますし、気づかない食生活や生活環境の変化で血糖値やコレステロールが変化する場合もあります。

患者さんにとっての治療が適正に行えているのか、経過は問題ないのかということを薬局では確認させていただき、場合によっては医師に相談することもあります。なのでもし薬局で病院と似たような質問をされてしまっても、教えていただけると幸いです。

まとめ

今回は薬局で日々働いている中で、患者様やそのご家族から質問を受けやすい内容についてごくごく一部ではありますがお答えさせていただきました。まだまだ多くの疑問点はあると思いますが、機会があればさらに紹介できればと思います。

こういった疑問を少しでも解消し、より信頼感を持って薬局を利用していただけるよう我々も努力してまいります。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。

ライター名(ランサーズ名):txxxsxxxh

<経 歴>

薬剤師歴6年目、薬局管理者です。



カテゴリー:”薬”立つ情報, 薬剤師【薬】

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