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もくじ
頻尿とは?
一般の成人であれば、1日のトイレの回数は日中であれば4~5回ほどと言われています。
頻尿と診断される目安としては1日に日中に8回以上、夜間は0~1回以上の排尿がある場合です。

頻尿は年齢を重ねると生じる場合もあるため、「年のせいだから仕方ない」と諦めてしまっている人もいるようですが
「トイレのことが気になって食事が楽しめない」
「映画鑑賞も落ち着いてできない」
など楽しい生活が脅かされてしまうことがあります。
さらに頻尿の原因としては、腎臓の疾患や膀胱炎や糖尿病などもあり、簡単に見過ごしてはいけない場合もあるので注意しましょう。
頻尿の原因は他にも、過活動膀胱があります。
膀胱炎ではなく腎臓の働きも悪くない場合には過活動膀胱が疑われます。
私も過活動膀胱と診断されました。
過活動膀胱というのは、尿が十分にたまっていないにも関わらず尿意を感じてトイレに行きたくなるものです。
パーキンソン病などの脳の障害や脊髄の障害により発症する場合(神経性)もあれば、非神経性と呼ばれ、原因が特定できない場合もあります。
過活動膀胱の治療は主に薬物治療ですが、もしもどこかに障害がある場合はそちらの治療が行われることもあります。
頻尿の症状がある方は早めに受診しましょう。
過活動膀胱を経験して。
私が頻尿になったときには、起きている間はずっとトイレに行っては出て、出てはまた行ってを繰り返していました。
どこかに出かけるときはでかける前にトイレは必ず行っていたし、店に入るときにも「とりあえずまずは」とトイレに行っていました。
行かないと漏れてしまうような気がするのです(尿意切迫感というようです)。
尿意を我慢することができなくなっているので、映画にはとても行けなく、自由に休みを設定できる自宅で鑑賞していました。
お友達の家に行くのにも必ずトイレの場所をチェックして、入ったらまずトイレ、話が途切れたらトイレ、帰るときにもトイレ、という感じだったのでひどかったときにはお友達の家にも恥ずかしくて行けませんでした。
本を選んでいる間も気づいたらトイレに行きたくなるので、どこにトイレがあるのかを確認しないと気が済まなくなったり、選んでいる本を置いてトイレに走ったり。
ご飯を作るときにも作る前に「とりあえずまずはトイレに」行って、作っている間もトイレに頻繁に通って、作り終わったときにもトイレに行って、ご飯を食べる前にまたトイレに行って。
とにかく一日中トイレ、トイレと頭の中がトイレに侵されていました。

しかもトイレに何度も行って出し切っているので、尿は全然出ないのです。
出ないにも関わらず行きたくなる。
トイレの中で、そういえばさっきトイレに行ったときから一分くらいしかたってないのでは……?
そうなって初めて、これはおかしいと思いました。
おかしいと思ったものの、どこを受診していいのか分からずネットで調べて、泌尿器科は男性しかいないというのを聞いたことがあったのでそれは嫌だと思い、とりあえずかかりつけの内科の先生に相談しました。
するとそこで採尿されてすぐに心因性の過活動膀胱かもしれないとの結果がでました。心因性の場合には、寝ている間には排尿がない場合が多いのだそうで、私もトイレに行きたくなるのは主に日中だけでした。
過活動膀胱の薬を処方されたので半信半疑で飲んでみると、あっという間に薬の効果が出ました。
トイレのことを考える時間がなくなったのです。
そしてトイレに行ったら普通に尿が出ます。
尿も出ないのに尿意だけがある感覚がなくなって、感激しました。
二週間分だけ処方されていたのですが、薬がなくなっても大丈夫でした。
その時に注意されたのが、
・コーヒーなどの利尿作用のあるものは摂取しすぎないようにする。
・腰など下半身は冷やさないようにする。
・便秘にはならないようにする。
・塩分は摂取しすぎないようにする。
・運動不足にならないようにする。
などでした。
最近では、少し尿の回数が多いなと思ったら薬を飲んで様子をみるようにしています。
先生に言われた日常生活での注意事項もしっかり守って、特に寝る前の水分は絶対に摂らないようにしました。

尿が近いと思ったあなたへ
頻尿は辛いですよね。
頭の中がトイレに侵食される感覚は、なった人でないと分からないでしょう。
出かけてもショッピングもおちおち楽しめないし、だからといって受診するのも恥ずかしいですよね。
でも勇気を出して受診してみれば、薬ひとつで平和な日常が戻ってくるかもしれませんし、他の疾患だった場合にも早期発見につながる可能性があります。

受診先は泌尿器科でももちろんいいですが、行きつけの内科があれば、私のように内科でも診てもらえます。
産婦人科でもいいようです。
重大な病気になってしまう前に、受診してしっかり調べてもらいましょう。
この記事が頻尿で悩んでいる人のお役に立てれば幸いです。
カテゴリー:体験談