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発症前の日常生活がすべて消えた
私は脳梗塞を発症させました。

運が良くて、存命の危機を脱出して、生き続けております。
しかし、体に残った麻痺は、どれだけ努力してもどうにもならないのが現実のようで、この麻痺、そして障害に苦しんでおります。
今ではむしろ、その障害と向き合って、障害と共存する日常生活を探して、生き続けております。
発症前
思えば、脳梗塞を発症する「前」の日常生活は楽しかった。
働けばお金という成果が実り、食事でも好きなものを満腹するまで食べて、そして納得するまで食べることができました。

もちろん、職場の定期健診で(医師の)注意もありましたが、まさか自分が発症するとは夢にも思わなかった。
人生で無視してはならない警告を逃していた。
身長が178センチで、110キロとなって、動物の「とど」さながらの体形(超肥満)になっていた。

発症後
発症させて半年は、集中治療室、回復期リハビリ(病院)で入院していた。
そうこうしているうちに、職場の同僚とも次第に連絡が途絶えて、部屋(自宅)で療養生活を続けるまでにはなったものの、あたかも社会から隔離されて、孤独な生活に追い詰められた。
人生が180度転換した。
そんな日常生活では、例えば、喜怒哀楽で人の心情が言われるが、発症前の喜びや楽しかったことは脳裏からすべて消えて、思い出したくもないことばかりが日常生活の四六時中に私(の脳裏に)に襲い掛かってきた。
このままでは(俺は)自滅すると危機感を募らせた。
飲酒、食事など「分かってはいるが・・・」なんて言っていた自分が悔やまれて、悔やまれて、悔やまれて、これが苦しい。

脳梗塞の予防と治療が大切なこと
即、意識を改めて即行動の一歩を踏むことです。
生活習慣病の予防の大切さ、方法など、むしろ氾濫しているくらいなので、あくまで患者の立場で書きます。
私の脳梗塞は脳の「脳幹(部)」で発症しました。

医師からは生命時装置の装着の可否を家族に問われていたようです。
麻痺は身体の右側に障害をもたらしました。
今、こうしていられるのも医師ら皆様のおかげで、感謝で満ち溢れております。
麻痺は身体の右側に障害をもたらしました。
右上肢が7級で、右下肢が3級から身体障害4級の手帳交付を受けて、落ち着いております。
ただいま電動車椅子も利用しておりますが、杖の歩行訓練も続けております。
皆さんご存じの通り、脳梗塞は血管が詰まってしまい、その血流が止められて起きます。
血管を詰まらせないためには、そもそも塩分がないと力が出ないし、脳の活動には糖分も大切なのですが、減塩の工夫、糖分の摂取制限、ストレスを受けないことが必須で、決して軽視してはならないことが睡眠を確保することだと思います。
私たちの日常生活ではすべてがバランスを失って、すべてが過剰になっているようです。
もちろん、医師の確定診断を受けたなら、服薬、検査、とか、治療が1番大切なことは当たり前なのです。
自立に夢を膨らませる

リハビリは「再発させないこと」を第一とするようなので、なかなか自立の夢は果たせない。
リハビリ体験者としては、来る日も来る日もどこの筋肉が無いとか言われ続けて、屈伸の繰り返しでは、患者にしてやっている(あたかも恩恵のように)と言わんばかりで、(いまや)形ばかりの、気持ちの通わない漫然と繰り返されるリハビリに感じられて、飽き飽きしている。
「自宅に戻れただけでも喜んで」
と言わんばかりなのではないだろうか。
私は、どれだけ努力しても麻痺そして障害がどうにもならないことは体験して既に知っている。
だから、麻痺障害と向き合う日常生活を探さなければならない。こんな制限というか、枠の中にあっても、夢とともに生き続けたい。
日々の患者の身体状態を観察して、再発させない安全領域の限界のリハビリができるはずである。
私は就活をしています
終活ではありません。これが私の自立という夢です。
私には脳梗塞再発のリスクがあるにしても、健常者だって脳梗塞発症のリスクがない訳ではなく、私はそのリスクが高いだけです。
だから、私は自分を毎日24時間で、自分を観察して(自分を)知ろうとしている。
自分にできる(動作)こと・できないこと、どうすればめまいがするとか、どんなことでも肌で感じられるように、日常生活の動作はすべてリハビリと思って、実践している。
リハビリ関係者には暴走しているように思われておりますが、私は間もなく障害者枠ではありますが就活を続けられるまでになりました。終活ではないですよ。
私は運が良かったのかもしれませんが、大なり(死)小なり(障害・終活、就活)の問題なのです。
だから、脳梗塞にならなければいいだけのお話しでもあります。
記事を見てくださりありがとうございました。
<執筆者>
病気の経験・体験談
中澤研究室 浅科 甲
カテゴリー:体験談