【ep47】人口透析で安定して暮らしています【腎不全で苦しんでいる方へ】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

  • 疾患名:慢性腎不全(人口透析中)

約20年前の健康診断で高血圧を指摘され、その後通院して治療していましたが、高血圧から腎臓機能の低下を招くようになり、慢性腎不全となりました。

そして、約1年半前に左腕にシャント(人口透析の際、十分な血液量が確保できるように動脈と静脈を直接つなぎ合わせた血管)の造設手術を行いました。

その直後、急激な体調の変化、および数値の低下により人口透析を開始しました。

人口透析開始1年4ヶ月後にシャントの血管が細くなり(透析シャント狭窄)、その対処として血管を広げる手術(経皮的血管拡張術)を行いました。

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  • 疾患の特徴

高血圧が指摘された時はほとんど自覚症状はありませんでした。

その後、1~2ヶ月おきに通院で血液・尿検査を行い、薬を処方してもらいました。それから腎機能が低下していったのですが、やはり初期は自覚症状はほとんどありませんでした。

次第に目の周りや足首にむくみが現れるようになり、体も少しだるく感じるようになってきたのです。

また頻繁に尿意を催すようになりました。夜も2時間置きにトイレに行くようになりましたし、昼間は会議の途中でトイレに行くこともありました。

このように、高血圧から腎臓病が誘発されることがあり、また、むくみや体のだるさ、頻尿は腎臓病の特徴のようです。

人口透析が開始される直前には、靴が入らないくらいの足のひどいむくみと体のだるさ、吐き気を自覚するようになりました。脚がむくんでいる部分に赤い斑点のようなものも現れました。

そうして、数値も限界を超えてしまったため、緊急で透析を開始することとなったのです。

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・疾患の治療経過

疾患の経緯を述べてみましょう。

約20年前に会社の定期健康診断で高血圧を指摘されました。

その後、1~2ヶ月おきに通院して薬による高血圧の治療を行ってきました。

その都度、血液および尿検査を行ったんですが、数値は徐々に悪化していったのです。

そうして、慢性腎不全との診断を下されました。

約1年半前に緊急時に備えてシャントの造設手術を行いました。

が、その直後、急激な体調不良と数値の低下を招き、緊急入院しました。

まだシャントが十分に発達してなかったので、脚の付け根の部分から、カテーテルを射し込んで初回の人工透析を行いました。

退院後は自宅近くのクリニックで月、水、金の週3回(最初の数か月は各3時間、その後は月曜のみ4.5時間、水・金は各4時間)の人口透析を行うことになりました。

人口透析開始後は数値もほぼ安定していたのですが、人口透析開始の約1年半後に、透析中の血流が悪くなり、検査してみたところ、シャントの血管が自然に細くなっていた(透析シャント狭窄)ことが判明しました。

このような症状はシャントを造設している患者にはよくあることだそうです。

このため、狭窄となった血管を広げる手術(経皮的血管拡張術)を行いました。

手術後は特に数値も血流も問題なく今日に至っています。

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  • まとめ

慢性腎不全を患っている方は、食事制限、水分制限が不可欠と思いますが、まずはこれをしっかり守って透析となるのを防ぐ必要があります。

私の場合、これが徹底できなかったため透析へとステージを進めてしまいました。

制限基準の数値を紙に書いて目につくところに貼っておくのも効果的でしょう。

ちなみに、私の場合は1日あたり、塩分は7グラム以下、水分は1リットル以下とされています。(透析を行っている人はだいたいこの数値だと思います。)

透析となった場合はとにかく医師のアドバイスをよく聞き、人工透析を行う際の基準の体重である「ドライウェイト」をキープすることに努めなければなりません。

水を飲みすぎたりするとてたちまち体重は増加してしまいますので注意が必要です。

また、利き手と反対の手にシャントを造成しますが、シャントのある方の手は重いものを持ったり、ぶつけたりしないように気を付ける必要があります。

血圧測定や予防接種などを受ける時も、シャントの無い方の手で行うように注意しなければなりません。

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  • 同じ病気にかかっている人へのメッセージ

食事・水分制限は辛いものです。

ですが、あんまり無理をしなくても楽に続けれられるよう工夫することが必要です。

例えば、塩分やタンパク、カリウム、リンを制限した食事を毎日作るのは大変ですが、通販の健康食のお弁当を定期購入するのも一つの方法でしょう。

水は小さなコップを使って飲むとか氷を口に含むとか。

また、味付けは塩や醤油といったものを使用しないで、香辛料やレモン汁といったものを使用するといいでしょう。

しかし、月に1度ステーキを食べるとか、たまには無制限の食事を摂ることも、ストレスを溜めないためにもいいのではないでしょうか。

そして、軽い運動も必要です。

自宅でストレッチしたり、家の周りを30分くらいのウォーキングを毎日続けたりするのがよいでしょう。

犬の散歩もいいでしょう。運動も楽しく楽に続けられる工夫が必要です。

私は、自宅から透析クリニックまでの約15分間を歩いて通っています。

そして、人口透析となってからは、食事・水分制限に加えて、透析に長時間拘束されてしまうという問題が発生します。

この時間は無駄にしたくないものです。

透析中に読書したり、携帯端末で動画を見たりすることはできます。

電子書籍リーダーを使用すれば、本をめくる必要もなく、コンパクトで軽いので片手でも読書できます。

ベットの頭の部分を起してもらい、枕の上にさらにクッションを敷いて、頭を高くすればさらに読みやすくなります。

慢性腎不全や人工透析と長くお付き合いするため、いろいろと工夫してみると面白いかもしれません。

現在、腎不全・人口透析を行っている方で何か工夫されている方は、ぜひ共有させてください。

 



カテゴリー:体験談

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