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私は30歳のサラリーマン男性です。
今回は私がずっと苦しんできた不眠症(精神性理性不眠)について、体験談を書いていきます。
私はこの経験したからこそ、同じように不眠で苦しんでいる方の辛さが痛いほど分かります。
そこで本記事では私が不眠になった経緯、そして乗り越えた方法までをお伝えしていきます。
読み終えた頃には、気持ちが少しでもラクになって頂けたら嬉しいです。
もくじ
眠れないことが怖い

不眠には様々な種類がありますが、僕が苦しんだのは「精神生理性不眠症」という症状です。
精神生理性不眠症とは・・
眠れないこと自体を恐れるあまり、余計に眠れなくなってしまう症状です。
最初の不眠がきっかけとなり、眠れないこと自体を恐れるようになる場合があります。
こうなってしまうと、眠ろうと意識すればするほど、余計に緊張してしまい、不安感で眠れないといった、悪循環に陥ってしまうようになります。
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~精神生理性不眠症とは – 眠れないことが怖い~
精神生理性不眠症について

特徴
一言でいうと「眠れないことが怖くなり眠れなくなる」といった症状で、悪循環の塊のような響きですが本当にそうでした。
不眠の発症は、主に過度なストレスがかかって発症するのが多いですよね。
大抵はそのストレスが無くなると、スッと眠れるようになりますが、精神生理性不眠症は違います。
「ストレスが原因で不眠となった」がトラウマとなり、“また眠れなかったらどうしよう”と過度な緊張状態が続いて眠れなくなります。
寝たいのに眠れない。これは本当に辛いです。
僕がこの症状になった経緯
不眠になったきっかけからお話しますね。
それは社会人として初出勤の前夜のことです。
私は「明日からいよいよ社会人だ・・」と緊張してしまい、布団についてもなかなか寝られませんでした。
時計が進むにつれて、その焦りは増していきます。
「明日は初出勤なのだから寝ないと・・」
今となればこの「寝ないと」がダメだったのですが、とうとう寝れずに朝を迎えてしまいます。
普通は翌日疲れて寝られるはずですが、なんとその日も「今日こそ寝ないと・・」と焦ってしまい、ほぼ寝ずに朝を迎えてしまいます。
そうなってしまってはもう負のループです。
職場ではなんとか隠しましたが、1週間くらい2、3時間睡眠が続いて精神的に追い込まれていきます。
そして眠れなくなって7日後に、診療内科を受診することになりました。
病気になって感じたこと
精神生理性不眠症は経験した身から考えると、割と真面目な人が発症する可能性が高いと思います。
前述のとおりですが「寝ないといけない」と自分に暗示をかけてしまうからです。
今なら「1日くらい寝れなくてもいいや」と割り切ってしまえば良いと冷静に見れます。
ですが当時は、今日こそ寝ないと職場に迷惑をかけてしまう・・と自分に過度なプレッシャーをかけ続けていたのですね。
精神生理性不眠症をどうやって治したのか

順番に説明しますね。
- 心療内科を受診
私はより専門的に診てもらいたいと考え、睡眠外来がある診療内科に行きました。
ここで自分の現状を伝えたところ、睡眠導入剤と精神安定剤を服用することになります。
医師からは「しっかり寝れた」という成功体験を掴むのが近道だと説明されました。
- 服用開始
その日は薬の効果もあってか、いつもよりは睡眠をとることができました。
先生からの、寝れた成功体験を掴むアドバイスは本当にそのとおりで、とっても安心したのを覚えています。
- 一進一退
しかし薬を服用したからといって、十分な睡眠が戻った訳ではありません。
”明日から月曜だから寝ないと”
”明日は会社の飲み会だからしっかり寝ないと”
このように、寝ることに敏感になった状態は変わりませんでした。
良くなっては、また戻りの繰り返しで、薬の力を借りつつ少しずつ減薬していきます。
- 克服体験談を読んで奮い立たせた
僕が読んだ本はこちらです。

土井貴仁
著者である土井貴仁さんは、過去に不眠症で苦しんだ経緯をお持ちで、現在は睡眠健康指導士として活動されています。
本著は睡眠に対して「眠れなければまずベッドから離れよう」と大胆な解決方法を詳しく解説しています。
この本に出会ったことで、良い意味で「眠れずに死んだ人間はいない」と開き直ることができ、完治へ大きく前進しました。
- 1年後には薬なしで眠れるように
気付けば1年前の苦しみはパッと消えていました。
振り返れば、意識の掛け違いが不眠を引き起こしていたのだと感じます。
今不眠症で悩んでいる方へ

今のお辛い気持ちとても分かります。
夜ベッドに向かうのが怖くなる。
時計の針が進んでいくのが怖い。
どれも当事者にしか分からない辛さですよね。
大丈夫です。必ず良くなります。
今日眠れなくても焦ることはありません。
明日、明後日くらいに眠れればいいや!の気持ちで過ごしてください。
カテゴリー:体験談