【ep55】汗疱(異汗性湿疹)でお悩みの方へ

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

はじめに〜汗疱(異汗性湿疹)の特徴〜

手足に小さな水泡が無数にできて強い痒みが出る。
掻くと皮膚がボロボロになり、ひび割れて痛む。
痒みと痛みが治った頃、また水泡ができる。
痛みで水仕事もお風呂もつらい。

その繰り返しでお悩みの方、いらっしゃるのではないでしょうか。

私はこの症状について、皮膚科で「汗疱(異汗性湿疹)」と診断されました。

指の腹に小さな水泡ができた状態。無数の水泡ができて、強い痒みが生じます。

今回は、この病気の特徴や私の治療経過、現状と今後の目標をお伝えしようと思います。

汗疱になって感じること・病気のイメージ

強い痒みと痛みがあります。
見た目も悪くなり、人前に出しづらくなります。

繰り返す痒みと痛みに加え、毎日欠かすことのできない家事やお風呂すらままならない状態がとてもつらかったです。

皮膚がボロボロでひび割れていたので、人前で手を出すのも恥ずかしく、レジで店員さんにお金を渡すのも億劫でした。

仕事でお客様に名刺を渡すときは「汚い手だな」と思われていないか気を遣い、友人と会ったときには「きれいな指でいいな」と羨ましく感じていました。

汗疱は「症状・見た目両方に苦しむ病気」というイメージです。

汗疱の治療経過

皮膚科受診と、医師からの指示

発症してすぐに皮膚科を受診したのが、約5年前のこと。

受診した際、医師からは、

「汗疱という難治性の病気です。完治は難しいので、保湿クリームと痒みを抑えるステロイドを処方します。」

「皿洗いや洗濯物を干すときなどの水仕事をするときは、必ず綿の手袋の上からゴム手袋をしてください。」

「手に水気がついたときはしっかり拭き取り、保湿クリームを塗るように。薬がなくなる頃また来てください」

と言われました。

医師に「原因不明」「治すのは難しい」と言われたときには絶望的な気持ちになりました。

受診以降も悪化した汗疱

手の指に広がった状態。全体が赤みを帯びています。
痒みで掻きむしるため、皮膚がボロボロ。爪も変形しました。

それからずっと、医師に言われたとおり、できる限り手に水気がつかないよう努めていました。

しかし、手を洗う、顔を洗う、お風呂に入るときには水を完全に防ぐことが難しく、痒みと手のひび割れ、それによる痛みが続きました。

1年以上保湿クリームとステロイドでの対症療法で凌ぎましたが、難治性というだけあって一向に良くなる気配がなく、徐々に爪まで変形し始めました。

治療方法の模索と経過

「なんとか改善しないものか……」
自分でも調べることにしました。

あまりの酷さに「完治することは難しくても、なんとか症状を軽くできないか?」と思い、インターネットで汗疱に関する情報を集め始めました。

そこで汗疱の原因とされる2つの説があることを知りました。
「ビオチン不足説」「金属アレルギー説」です。
前者はビオチン(ビタミンH)というビタミンが不足して汗疱が起こるという説で、ビオチンのサプリメントに加え、吸収を良くする整腸剤もともに内服するという方法です。

「サプリメントで症状が改善されるなら」と、まずこちらの方法を試すことにしました。

その結果、私にはわずかですが効果が感じられました。
無数にできていた水泡の数が少し減ったようでした。

ただ、強い痒みとひび割れは起こったため、次に金属アレルギーを疑いました。

元々アレルギー体質で、幼い頃はアトピー性皮膚炎、現在でも花粉症に悩まされていたため、金属にもアレルギーがあるのかもしれないと考えたのです。
ピアスによる皮膚炎はなかったので、子どもの頃から歯に装着されていた歯科金属が原因かと考え、今度は歯科医院を訪れました。

皮膚の状態と金属アレルギー説について伝えると、「長い間体内に金属が入っていることで、その成分が溶け出している可能性はある」と言われ、歯科金属を全てセラミックにする治療を受けました。

すると、2~3ヶ月のうちに汗疱が改善していったのです。明らかに水泡の数が減り、それに伴い痒みが生じる頻度も程度も改善されました。

痒みが治ればひび割れ・痛みも小さくなり、爪の形も元に戻っていったのです。

さらに、最近では同じように汗疱で悩む友人からアロマオイルでの治療を勧められました。
保湿クリームに「フランキンセンス」「ティートリー」などのアロマオイルを混ぜてハンドクリームとして使います。
このクリームをこまめに塗ることで、今度は肌が柔らかくなり、ひび割れることがほとんどなくなりました。

私の汗疱の現状・今後の目標

水泡が減り、痒みが軽減されたのでひび割れていません。
手の皮膚全体がきれいになり、爪の形も元に戻りました。

現在も完治したとは言えず、時々水泡はできますし、それに伴う痒みも生じています。
軽い手荒れ程度は残っており、水仕事の際は手袋をすることを継続させ、手の水気をしっかり拭き取るという医師の指示も守っています。
また、どうしても痒みが出たときのために、非ステロイド性の痒み止めに変更して塗布することもあります。

しかし歯科金属を取り除いたことで劇的に症状は軽減され、アロマオイルでさらに改善しています。
私の汗疱の原因は体内の金属によるところが大きいと思われるので、今後は食べ物による金属の摂取を減らそうと、嗜好品であるコーヒーを飲む量を減らすことを考えています。

目標は痒みで掻くことを減らし、皮膚をきれいにして人前に堂々と手を出せるようになること。そして、ネイルでお洒落を楽しめるようになることです。

おわりに(同じ症状で苦しむ方へのメッセージ)

症状が改善すれば、手を洗うのも、水仕事もできるようになります。

汗疱でお悩みの方に伝えたいのは、諦めないでほしいということです。

「完治しない」と言われ、強い痒みと痛みで悩み、患部を人前に出せないつらさで絶望的な気持ちになるかもしれません。しかし、難治性であっても症状を軽くすることはできます。

医師の指示を守ることに加えてご自分に合う方法さえ見つかれば、そして、様々な治療法を試してみれば、程度に差はあれ改善の可能性はあると思います。

医師に相談するとともに自らも情報を集め、改善の道を探ってください。
きっときれいな手足に戻ることができます。



カテゴリー:体験談

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