この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

私はある精神疾患を患っています。
『混合性不安抑うつ障害』というものです。
聞いたことある、という方は恐らく少ないと思います。
私も診断された後に、初めて聞く病名に「なんじゃそりゃ?」と思いました。
そんな私が、この病気にかかったからこそ伝えられることをここにまとめていきたいと思います。
もくじ
混合性不安抑うつ障害とはなに?
一般的にこの病気は不安障害とうつ病の症状が組み合わさったものなんだそうです。

私の場合は、
・眠れなくなる(小さい時から睡眠に関して悩んだことはなかった人間です)
・イライラ、気分が低すぎる
・一日中、カーテンを閉めたまま過ごす
・人と会う約束をしなくなった
・会話をするのがおっくう
・必要最低限の物事をするとき以外は、自室にこもる
・学校に行きたくない
・小さな音でも不快に感じる(公共の場がとにかくうるさく感じました)
と、こんな感じの症状がありました。
「きっかけは?」 と、よく聞かれるのですが、分からないのです。
症状が出始めてからのこと
学校に行かなくてはいけないと分かっているのに、でも気力が湧かないんです。
「怠け」「寝不足じゃない?」周りからはいろんなことを言われました。
症状が出る前の自分だったら、そう思っていたと思います。
そう考えるのが普通だと私も思っていましたから。
でも、なってみて初めてわかりました。

“苦しい” “怠けているわけじゃない”と。
“なった人にしか分からない”
この言葉がしっくりきます。
誰にも理解してもらえない、体は言うことを聞かないし、周りからの視線が痛い。
こんなにも苦しんでいるのに、お前たちはまだ頑張れというのか。
今思えば、症状が出ていたんでしょうね。
冷静になってやっと分かったことでした。
周りが悪いわけじゃない、自分が悪いわけじゃない。
何が引き金になって症状が出るのかなんて、お医者さんでも完全に予知することなんて不可能なんです。
精神疾患のイメージ
自分が罹る前は、正直な話 “精神病むなんて弱い人間じゃん” “なんか自己中な感じ”と思っていました。

なってみてそのイメージが180度変わりました。
“弱い、強いの問題じゃない”
“誰だってなる”
と。
まぁ凄い考え方の変わりようですね。
病気になっていろいろと考え方が変わりました。
そこについてはある意味、病気の存在に感謝しています。
受診することになったきっかけ
症状が出始めてから半年、日に日に酷くなる一方で、その頃は痛み止めを過剰摂取してみたり、自分の手首をカッターで切ってみたりと、毎日のように死ぬ方法を考えていました。
とにかく死にたかった
そんな思いで、毎日ネットで自殺する方法を調べてはリスクを考えて諦めてしまう。
綺麗に死にたいな、そんなことを考えていた時もありました。
そんな私を見て、「このままでは自ら命を絶ってしまう」と思ったらしく、親が色々な精神科に連れて行ってくれました。
でも、行ったところはどこも3か月待ちはザラ。
酷いところだと、お医者さんの対応がクレーム対処みたいなところもありました。(あくまでも私の体験です。いいお医者さんもいます)
そんな時、ある心療内科から電話が掛かってきました。
「キャンセルが出ましたので、一枠空きました。予約を入れることが可能ですが、どういたしますか?」
と。
母はすぐに予約を入れてほしいと伝えていました。
そして2019年の4月、今現在も通っている心療内科へと行くことになります。
受診、そして今
心療内科では細かく症状を聞いてくださいました。
症状を伝えているとき、涙が止まりませんでした。
それでもお医者さんは「大丈夫です。話せるタイミングでお話しください」と声を掛けてくれました。

診断結果は『混合性不安抑うつ障害』
「服薬治療と月に一回の受診で少しずつ良くしていきましょう」とのこと。
「焦らなくていいです。ゆっくりでいいですから」
その言葉がとても嬉しかったです。
最終的には薬に頼らず、睡眠や気持ちの安定をできるようになることが目標です。
参考までにですが、現在私が飲んでいる薬は
・睡眠薬:『ブロチゾラムOD錠0.25㎎ サワイ 1錠』『マイスリー錠5㎎ 1錠』
・抗うつ剤:『レクサプロ錠10㎎ 1錠』
です。
最後に
この記事を読んでくださり、ありがとうございます。
精神疾患は理解されにくく、今現在も問題は山積みです。
いつになったらこの問題が理解を得られるものになるのか、私の生きている間にいい方へと未来が変わってくれることを願うばかりです。
私がこの病気になった後に知った、ある人の言葉をあなたにも送りたいと思います。
この言葉を思い出すと不思議と「もう少し生きてみるか」と思えるようになりました。
「生きてる理由は”死にたくない” それだけで十分」
この記事が読んでくださったあなたの支えになってくれるといいなと思います。
カテゴリー:体験談
記事を拝見しました。
双極性障害にしても、大うつ病にしても発病原因が不明が当たり前なんです。コロナうつとかハラスメントうつは大うつ病というよりもストレス性不安障害で、原因をのぞくと治癒する可能性があります。治療のための抗不安剤や抗うつ薬を投与するよりもストレスの原因をのぞくことができれば、見る間に回復しますから。
あと元製薬メーカーの人間とすれば、マイスリーを早めに飲まなくていいようになればいいですね。
私は寝る前に本を読む習慣があるのですが、寝落ちするようになったら睡眠薬を1月かけて半分にしました。