【歯科衛生士】インビザラインとは?他のマウスピース矯正との違いを徹底解説

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

広告などでよく見かける「インビザライン」というマウスピースを用いた矯正方法。

従来の矯正治療は、ワイヤーなどの金具を用いた「ワイヤー矯正」が主流でしたが、近年では、見た目が気になりづらい「マウスピース矯正」が人気となってきました。

インビザラインとは一体何なのか、他のマウスピース矯正とは何が違うの?などの疑問の声が多いことから、インビザラインについて詳しく解説していきたいと思います。

インビザラインとは

昔からマウスピースを用いた矯正方法は存在していましたが、インビザラインとは1997年頃にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発された、矯正方法です。

現在では、100カ国以上の国で提供されており、その患者数は世界で900万人を超えるといわれています。

【参考情報】【公式】インビザライン・システム

インビザラインと他のマウスピース矯正の違い

通常の矯正方法は主に「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」「裏側矯正」の3つに分けられます。

インビザラインはこの「マウスピース矯正」に属しています。

インビザラインと他のマウスピースの矯正の大きな違いは、製造方法です。

歯を動かすために必要なマウスピースを手作業で制作するか、コンピューターを用いて制作するかです。

通常のマウスピース矯正は、手作業で制作するため、技術面でばらつきが出やすく矯正の効果にも影響がでます。

また、歯を少しずつ動かしながら治療計画を立てていくため、いつ治療が終了するのか、治療後の歯並びのイメージが明確ではありません。

インビザラインは、必要な患者の検査結果データをアメリカのアライン本社に郵送し、コンピューターを用いてマウスピースを制作します。

3Dデジタル化することにより、歯の動き初め~矯正終了までのシュミレーションを行うことができ、精密で正確な治療計画を立てることができるのです。

そのため通常のマウスピース矯正とは違い、以下のような3つの特徴があります。

  • 歯の型取りが1回で済む
  • 通院頻度が少ない
  • マウスピース矯正では困難とされていた症例も対応可能

歯の型取りが1回で済む

マウスピースを作る際には、まず歯の型取りが必要です。

粘土のような冷たいシリコン材料を大きなトレーに盛り、それを口腔内に入れて歯型を取っていきます。

歯の型取りを行ったことがある方はわかると思いますが、この作業は患者様にとって大変な作業です。

特に、嘔吐反射のある方は気持ち悪くなりやすく、一度の型取りだけでギブアップという方は結構多いのです。

歯が動く度にマウスピースを新しいものに交換する必要があり、その都度、歯の型取りが必要になるので、患者様の負担が大きいのが欠点でした。

しかし、インビザラインは上記で説明したようにコンピューターを用いて精密で正確な治療計画を立てることができるため、一度の型取りで必要な枚数分のマウスピースを全て制作することができます。

通院頻度が少ない

通常のマウスピース矯正の通院頻度は、型取りを毎回行うため、2週間~1ヶ月に1回の頻度で通院が必要です。

しかし、インビザラインは、一度で必要なマウスピースを全て制作できるため、型取りのために来院する必要がなくなり、通院の頻度は、2ヶ月~3ヶ月に一回ほどと減らすことができます。

コロナ禍で、頻繁に通院することが難しい方が増えたため、通院頻度の少ないインビザラインを取り入れる歯科医院は増えてきました。

マウスピース矯正では困難とされていた症例も対応可能

インビザラインは、コンピューターを用いて確度の高い治療計画を立てれるようになったため、従来のマウスピース矯正では困難とされていた症例にも対応できるようになりました。

インビザラインで対応可能な症例

  • ガタガタの歯並び(叢生)
  • 出っ歯(過蓋咬合・上顎前突)
  • 受け口(反対咬合・下顎前突)
  • 前歯が噛めない(開口・オープンバイト)
  • すきっ歯(空隙歯列)
  • 噛み合わせのずれ(交叉咬合)

インビザラインでは困難な症例

  • 骨格的な問題で上顎や下顎が大きく出てしまっている
  • 抜歯が多く、歯の移動が大きい場合
  • 重度の歯周病(治療してから矯正に移行することが多い)

一度の型取りでも辛い。そんな場合は・・

近年では、口腔内3次元スキャナー「iTero element 」を取り入れている歯科医院が増えてきています。

口腔内3次元スキャナー「iTero element 」とは、口腔内をスキャンすることが出来るシステムです。

このシステムがあれば、口腔内に光を当てるだけで歯型を採取することができるので、シリコン材料を用いた型取を一度も行わずにマウスピースを製造することができます。

嘔吐反射が強い方や、シリコン材料を用いた型取りが苦手な方には、とても嬉しいシステムといえます。

他にも、口腔内3次元スキャナー「iTero element 」があることで、通常よりも早く治療を開始することができます。

インビザラインは、歯型や必要なデータをアメリカのアライン本社に郵送する必要があるため、郵送~マウスピース返送まで約1ヶ月ほどかかります。

しかし、口腔内3次元スキャナー「iTero element 」は、アライン本社に直接データを送信できるため、郵送の手間がなくなり通常より早く治療を開始することができるのです。

また、口腔内スキャン後はその場ですぐにシュミレーションが行えるため、矯正相談を行いたい場合にも、イメージがつきやすくておすすめです。

気になる方は一度、インビザラインを行っている歯科医院に問い合わせしてみるといいかもしれません。

まとめ

インビザラインは他のマウスピース矯正とは違い、コンピューターを使用することで、対応できる範囲が広がりました。

また、コロナ禍で通院頻度を抑えたい方にはおすすめといえます。

しかし、インビザラインは他のマウスピース矯正と比べて高額です。

あくまでも参考価格ですが、大体の相場は70~120万ほどといわれています。

インビザラインでは困難な症例ももちろんありますので、気になる方は一度矯正相談を行うといいでしょう。

また、歯科医院によっても対応が異なることがありますので、セカンドオピニオンもおすすめします。



カテゴリー:歯科, 歯科衛生士【インビザライン】

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