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痔はテレビCMなどでよく耳にする疾患ですが、どのようなものかご存知でしょうか。
私は20代半ばで、切れ痔とイボ痔ができました。
手術を経験し、今もお付き合いしています。
今回、痔になったきっかけから、原因や対処法などをお伝えできればと思いいます。
肛門科を受診するには、心理的ハードルが高いかも知れません。
特に、若い女性なら尚更です。
しかし、放っておいても悪化するばかりです。
私の体験談が同じ悩みを持つ方の、受診するきっかけになればと思います。

目次
1痔の種類と特徴
2発症のきっかけ
3原因は?
4痔のイメージ
5痔の治療経過
6食事療法
7処方薬
8痔になって感じること
9まとめ
10同じ病気にかかっている人へのメッセージ
もくじ
痔の種類と特徴
主に、切れ痔とイボ痔があります。
切れ痔は、肛門が切れた状態です。
出血が伴うことが多いです。
イボ痔は、切れた部分から肉が飛び出て、イボ状の出来物ができた状態を言います。
発症のきっかけ

20代前半、私は胃の調子が悪く、便秘にも悩まされていました。
便秘が酷いと、3日以上便が出ないこともありました。
やっと便が出たと思ったら、硬くて切れてしまうことが多かったです。
そして、一度切れてしまうと、痛みと出血を伴うことがありました。
最初はティッシュに血が付く程度でしたが、徐々に便器が血で染まるようになりました。
仕事が忙しかったこともありましたが、肛門科を受診することに抵抗があり、
なかなか病院には行けていませんでした。
ある日、肛門にイボのようなものができていると感じ、近隣の肛門科を受診しました。
原因は?
仕事のストレスによる便秘が、原因だと思っています。
硬くなった便が、肛門を裂けさせました。
力むと特に裂けやすかったように思います。
お尻が切れるようになってからはより食事に気をつけましたが、あまり改善しませんでした。
裂けた部分からイボ痔になるのは、想定外でした。
痔のイメージ
よくテレビで、痔の薬の広告を見ていましたが、自分には関係のないものだと思っていました。
痔=恥ずかしいものというイメージで、気軽に人に相談できるような話題ではないと思いました。
痔の治療経過

イボ状の突起が気になるようになり、肛門科を受診しました。
診察では、下着を脱ぎ、横たわります。
お尻を丸出しにして、背中を曲げるような姿勢になります。
医師が指を入れて、触診を行います。
抵抗はありましたが、男性患者の方が、より抵抗感があるかも知れません。
女性は婦人科の検診などで、触診に慣れている場合が多いからです。
診察の結果、切れ痔とイボ痔とのこと。
切れ痔は軟膏で改善します。
しかし、イボ痔は気になるなら、切除するしかないと言われました。
その日は、便を柔らかくする飲み薬と、切れ痔に塗る軟膏を処方してもらいました。
さらに、イボ痔の切除手術の予約も取りました。
イボ痔の手術は、日帰りの簡単なものでした。
肛門の周辺に、注射針で何度も麻酔を入れるときが、一番痛かったです。
メスでイボを切除してもらい、傷跡はそのままで、縫合などはありませんでした。
術後は麻酔が切れて少し痛みましたが、
処方してもらった痛み止めのロキソニンで十分対処できました。
それからは、便を柔らかくするために色々な方法を試しました。
今でも、たまに切れてしまうことがあるので、食事に気をつけています。
切れてしまったら、すぐに軟膏を使うようにして、上手に付き合っています。
食事療法
ヨーグルトや納豆などの発酵食品や食物繊維など、健康に良いものを積極的に摂りました。
一番合ったのは、ラクトフェリンのヨーグルトです。
ヨーグルトはスーパーに置いてあるものは、ほとんど全種類試しました。
最低2週間続けることで、効果が分かるそうです。
ラクトフェリンが、一番自分の身体には合っていたようです。
毎日摂ることで、便通が良くなりました。
処方薬

便を柔らかくする飲み薬は、マグミット。
切れ痔の軟膏は、ボラザでした。
マグミットは飲むと、確かに便が柔らかくなる感じでした。
しかし、夜お腹が痛くなることが多く、私にはあまり合わなかったです。
ボラザは、個包装の使い切りで、肛門に注入できるタイプです。
そのまま肛門に挿すと、痛みが強いです。
コツは最初に少量出すこと、潤滑剤代わりに挿入するこでスムーズになります。
しっかり奥まで刺して、中に注入します。
朝晩使うように言われましたが、
私はお尻か切れたときにその都度使うようにしていました。
ボラザを使うと、かなり改善したように思います。
外出先にも持っていき、こまめに使うようにしていました。
痔になって感じること

排泄に痛みが伴うと、精神的にかなり辛いです。
一度肛門が切れてしまうと軟膏を使っても、1週間くらい治りません。
トイレに行くことさえ、恐怖を覚えてしまいます。
普通に排泄できることが、どれだけ幸せなことかを実感します。
まとめ
便秘によって引き起こされる痔。
排泄時に痛みがあったり、ペーパーに血がつくようなことがあれば
早めに医師に相談しましょう。
人間の生理的現象に痛みが伴うと、精神的にかなり辛いです。
切れ痔からイボ痔になってしまったら、
イボは自然に取れることはなく、手術で切除する他ありません。
手遅れになる前に受診をお勧めします。
同じ病気にかかっている人へのメッセージ

痔と聞くと「恥ずかしい」そんなイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
切れ痔になると排泄時に痛みを伴い、酷いと悶絶する程です。
切れ痔が続くことでイボ痔になってしまうと、
下着に張り付く感じがとても気になります。
手術で切除することになると、肛門周辺への麻酔注射がかなり辛いです。
特に女性は恥ずかしい気持ちから、
受診する気にならない方も多いかも知れません。
しかし、放っておくと手遅れになる可能性もありますので、
早めに受診することをお勧めします。
肛門科に不安がある方は、
病院のホームページなどを検索すると良いと思います。
プライバシーや診察の配慮が十分にされている病院を選ぶのも、良いでしょう。
女性の方は、希望を出せば、女性の医師に診察してもらうことも可能です。
薬を使うことで改善しますが、食事や運動などで便秘を改善することが必要です。
解消方法は人それぞれなので、色々な方法を試してみることをお勧めします。
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