【ep74】十二指腸潰瘍という診断から私はこのように治しました。【胃の痛みで悩んでいる方へ】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

私は現在34歳の女性です。2年前に十二指腸潰瘍の診断を受けました。

今回は私が病院に行った経緯や治療過程を皆様にお伝えすることで、現在胃の痛みに苦しまれている方の、治療に踏み出す勇気につながることを目的に、書いています。

もくじ

胃痛、でも病院に行くほどでもない?

慢性的な胃の痛みと周囲の反応

私の胃の痛みの歴史は長く、記憶にある中で一番初めに痛いと感じたのは小学校4年生の時でした。

あの頃は痛みというよりも違和感に近く、「おなかが変な感じ」と言っていました。

母からも先生からも「大丈夫、少し休んだら治るよ。」と言われており、実際少し眠るとよくなっていたことも多かった為「この違和感は胃痛である」と気が付いたのは、社会人になってからでした。

痛みは月に3~4回ほど、私の場合は主に空腹時でしたが、空腹じゃないこともありました。よく「きりきり痛む」と言いますが、音にすると「どーん」と痛むという感じで、胃酸が逆流するためのどのあたりに違和感があり、つらかったです。

社会人になってからは悪化傾向で、時に毎日痛むこともあり、本当にひどい時にはごはんが喉を通りませんでした。

ネットで検索すると、「ストレス」「タバコの吸いすぎ」「睡眠不足」等、受診するほどのことでもないような内容や、逆に「胃がん」など怖い病気の名前が並んでします。

当時25歳の私は、病院嫌いもあり「胃がんとか胃潰瘍とか、もう少し歳が上の人の病気だよね」と周囲とも話していた為、生活習慣の改善を試みるなどして、病院受診はしませんでした。

対処療法のみで過ごしていた時期

胃の痛みは、時に笑えないことがあり、胃酸で気持ち悪くなって吐き気を催すこともあります。

私は薬局でいろいろな薬を購入しており、その中でも特に効きのいいものはなくならないように大量にストックしていました。

ある日仕事で車を運転していた際、胃に激痛が走りました。

薬を飲むタイミングがなく、我慢して運転していた所、数秒ですが痛みで気を失なってしまったのです。

本当に運よく事故をすることはありませんでしたが、さすがに恐怖を覚え、病院受診をすることを決意しました。

勇気を出していざ受診

病院選びは信頼関係

病院選びは、ネット検索と地域の方の情報収集で選んだ病院へいきました。

聞いていた通り少し不愛想でしたがとても丁寧な先生で、治療方針も丁寧に説明がありました。

以前、病院選びに失敗した経験があったため、私にわかるように説明をしてくれる先生じゃないと難しいかなと感じており、事前に情報を集めていったことは良かったと思います。

検査・治療の流れは以下の通りです。

バリウムX線検査、内視鏡検査 

      ↓                                                        

抗体検査、尿素呼気検査

      ↓

一時除菌療法、二次除菌療法

初めに現在の状況を把握するため、バリウム検査と内視鏡検査を行い、次に痛みの原因になりうるピロリ菌の感染を調べるために、尿素呼気検査と抗体検査を行います。

そこでピロリ菌に感染していることが分かれば、薬を使用した除菌療法を実施するというものでした。

週1の頻度で病院に通う必要があり、少し唖然としましたが、ここではっきりさせようと決意し、看護師さんとも細かく受診日の打ち合わせをしました。

しっかり相談に乗ってくれる病院であったことが、とてもありがたかったです。

検査開始

週に一度、1か月ほどかけて検査をしました。内視鏡検査では「あーだいぶいろいろな跡があるね~」と先生が笑っており、あとで聞くと、無数に胃炎の治った後が残っていたとのこと。私の4年生の時からの痛みは、慢性胃炎であったことが判明しました。

結果私は十二指腸肝炎ピロリ菌に感染していることがわかり、薬の服用で一時除菌療法を行うことになります。

除菌療法

除菌療法は、薬物を投与することで、痛みの原因となっているピロリ菌を除菌するというものでした。

方法は、処方される薬を7日間服用し、4週間空け、除菌成功かの確認検査を行うというもの。そこで除菌ができていれば完治、除菌できていなければ、投与する薬を強力なものに変え、また7日間服用ののち、4週間後に確認検査を行うというものでした。

この薬を服用している7日間は、連続して服用することが望ましいとされているため、服用しずらい日がある週は、避けるようにしてほしいと言われました。

また、そこまで厳密ではありませんでしたが、確認検査前日には、飲酒は控えるようにと、多少の制限があった記憶があります。

除菌療法は思っていたよりストレスにはならず、なんなく7日間を乗り越え、確認検査を行いました。

私は結果一時除菌療法が成功し、二次除菌療法を経験することなく、完治となりました。

まとめ

約20年間、病院には行かずに独自の方法で痛みと戦ってきましたが、結果3カ月ほどで完治し、その後嘘のように痛みがなくなりました。そこから2年、再発はしていません。

メッセージ

胃痛は社会的に大病とはとらえられないことも多く、過去の私がそうだったように自分で何とかしようと思われている方も多いと思います。

しかし、私は病院に行き、主治医に言われたのは「もっと早く来れば、こんなに痛い思いしなくてよかったよ?」でした。

確かに完治後一度も再発していない今は、もっと早くいけばよかったと思うこともあります。

精神論ではなく、治療で治る病気なのであれば、それにこしたことはありません。

受診を足踏みされている方、ぜひ検査を受けてきてください。



カテゴリー:体験談

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