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鼻中隔湾曲症とは、鼻の穴を左右に隔てている鼻中隔(びちゅうかく)という壁が強く曲がっているせいで、鼻づまりやいびき、嗅覚障害といった症状が慢性的に現れる病気です。
下鼻甲介粘膜肥大とは、粘膜が肥大して固くなり元に戻らず、それが原因で鼻づまりになることです。
私はこの病気のせいで満足な睡眠ができず、一年中鼻が詰まりイライラしてうつ病みたいになり絶望感でいっぱいでした。
この記事では、鼻づまりを治すために手術を受けた私の体験談をお伝えいたします。
もくじ
治療の経過
点鼻薬を手放せない生活
私は、中学の時から鼻づまりがひどく、点鼻薬に頼っていました。

点鼻薬をした時は一時的に鼻が通りましたが、何回も使用しているうちに効果が薄れてきて使用頻度がかなり増えてしまい、完全に点鼻薬が手放せなくなってしまいました。
かなり依存してしまい、やめることを試してみましたができず、35歳までずっと点鼻薬に頼っていました。
その間、耳鼻科にも通院してレーザー治療で粘膜を焼いてもらいましたが、私にはあまり効果がなく、すぐ鼻が詰まってしまいました。
どうしようもなくなったので紹介状を書いていただき、地元の大きい病院に行きました。
病名の判明と手術
そこで初めて、鼻中隔湾曲症 及び 下鼻甲介の粘膜肥大 と告げられました。
鼻中隔は、個人差はありますが成人の9割の人は曲がっているそうです。
私の場合、鼻中隔が大きく左に曲がってしまい鼻づまりを引き起こしていると言われました。
手術以外で治すのは難しいと言われ、手術を決意しました。
入院は5日間で、入院2日目に手術をしました。
手術は全身麻酔で行い、2時間ほどで終了しました。
手術の内容としては、
●曲がった鼻中隔を除去
●肥大した下鼻甲介の粘膜を除去(正確には粘膜の中の骨を除去)
でした。
骨を取り除くことによって、半永久的に粘膜は大きくならないそうです。
手術後の様子
手術から目覚めた時は、両穴にスポンジを詰められ違和感がすごくありましたが、私は幸いにもあまり痛みは感じませんでした。
しかし、両穴が塞がっているため呼吸は口呼吸のみとなり、乾燥のせいか喉に負担が掛かり、かなり辛かったです。
その時は手術したことをかなり後悔しました。
手術後すぐは食事を出来ずに点滴のみでしたが、次の日からはお粥が食べれました。
手術をして2日目にスポンジが取れ、その時の解放感は今でも覚えてます。
そして予後も良かったので予定通りに退院できました。
手術をして 1ヶ月ほどはかさぶたがあり、鼻づまりが前よりも酷くなったように感じましたが 、1ヶ月以上経つと前の鼻づまりが嘘のように無くなりました。
おかげで毎日快眠になり、気分もすごく晴れ晴れして本当に手術をして良かったと思いました。

まとめ
この病気になり、鼻づまりは早急に治療するべきだと学びました。
鼻が詰まると生活に多大なる支障が生じます。
夜しっかりと眠れず、夜中に何度も起きて寝不足になります 。
こうなると日中も寝不足になり、仕事や日常生活に大きな支障が出ます。
寝不足が続くとだんだんイライラしてきて、気分もどんどん落ち込んでしまい、私の場合はうつ状態みたいになりました。
たかだか鼻づまりと放っておくと大変なことになりますので、気になったらすぐに受診した方がいいと思いました。
また、点鼻薬に頼ると依存し過ぎて手放せなくなり、点鼻薬がないだけで不安になったりします。
こうなると負のスパイラルから抜け出せなくなります。
なので、何度も言いますが必ず受診して医師の アドバイスを聞いたほうが得策です。
鼻づまりで悩んでいる方へ
私と同じ鼻づまりで悩んでる人へ言いたいことは、自分でなんとかせず、耳鼻科を 受診することをお勧めします。
大げさかもしれませんが、鼻づまりを改善すれば人生を豊かにできると私は確信しています。
現に、私は症状が改善してから以前は難しかった趣味に没頭することができたり、うつ状態などで迷惑をかけた家族との関係も修復でき、幸せに過ごしています。
なので、たかだか鼻づまりと言って放っておくのではなく、取り返しのつかないことになる前に、まずは受診してみてください。

カテゴリー:体験談