【睡眠薬の特徴】睡眠不足の症状5選!受診する前に自分の症状チェックしよう【薬剤師監修】

この記事を読むのに必要な時間は約 19 分です。

最近なんだか体調がすぐれない。それは睡眠不足が原因による症状かもしれません。

今すぐあなたの症状をチェック!薬剤師による不眠のタイプ別の睡眠薬の解説もあります。

睡眠不足の症状【5選】

① 日中眠くなり、集中力がなくなる

② 体がだるい、疲れやすい

③ 血圧が上がる

④ 体重が増える

⑤ ストレスで怒りっぽくなる

 

① 日中眠くなり、集中力がなくなる

睡眠不足の時は誰もが日中に眠くなり、集中力もなくなります。

しかし、睡眠時間は確保できているのに次の日に眠くなってしまうことはないでしょうか?

これは睡眠の質が悪くなっている可能性があります。

睡眠の質が悪くなる原因

1、寝る前の飲酒

2、寝る直前までスマホを見ている

3、起きる時間がバラバラ

✅ 睡眠不足ではないのに日中眠くなる方は生活習慣を見直しましょう。

② 体がだるい、疲れやすい

人は寝ている間に体の中でホルモンなどを補充して体の疲れをとります。

睡眠不足の状態だと体の疲れが回復する前に目覚めてしまうため、疲れが残ってしまい日中のだるさや疲れやすさの原因になります

睡眠不足の1番の原因になるのが布団に入ってからスマホを見ることです。

✅ 寝る2時間前にはスマホを見ないような習慣をつけましょう。

③ 血圧が上がる

睡眠不足の状態になると自律神経が乱れてしまいます。

自律神経のは交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は血圧をあげる働きがあります。

人の体は起きている間は交感神経が優位に働いて、寝ている間は副交感神経が優位に働きます。

起きている時間が長いと血圧が上がった状態が続くことになり、高血圧の原因となってしまいます。

✅ 高血圧で治療中の方は、しっかりと睡眠をとることも重要です

④ 体重が増える

睡眠不足になると「グレリン」という食欲がわくホルモンが体の中に増えてしまい、「レプチン」という食欲を抑えるホルモンが減ってしまうことがわかっています。

また「セロトニン」というホルモンが不足してしまいますが、「セロトニン」が足りなくなると甘いものが食べたくなってしまいます。

さらに日中のだるさや疲れがかさなることで、日中の動きが少なくなりカロリーの消費が少なくなってしまうことも太ってしまう原因の1つになります。

✅ ダイエットをしているかたは睡眠を十分にとることがダイエット成功への近道ともいえます。

⑤ ストレスで怒りっぽくなる

人の脳は寝ている間に1日の情報を整理することがわかっています。

睡眠不足の状態では脳の生理が終わらないまま起きてしまうことになりますので、頭がスッキリせずストレスが生まれるのです。

✅ ストレスが貯まってくると、十分な睡眠時間を取っても睡眠の質が悪くなってしまいます。

そうすると、さらにストレスがたまってしまい悪循環におちいります。

ストレスの発散方法は人それぞれですが、おすすめなのは夕方~夜に軽い運動をして体を疲れさせることでぐっすりと眠ることができるようになります。

さらにお風呂に入って湯船で温まると効果的です。


症状別、睡眠薬の選び方

睡眠障害は4つのタイプがあります。

寝つきが悪い(入眠障害)

夜中に目が覚める(中途覚醒)

朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)

ぐっすり寝た感じがない(熟眠障害)

・寝つきが悪い(入眠障害)

✅布団に入ってもなかなか眠ることができないのが入眠障害です

寝つきが悪くなる原因

1、ストレス

2、スマホ

–ストレス–

人間の悩みは90%が人間関係と言われています。

職場や友人の人間関係で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

自分の悩みを誰かに相談したり、できることなら解決できれば寝つきは良くなるでしょう。

しかし、ストレスの原因をとり除くことが難しい人が多いのではないでしょうか。

✅ 難しい人は前述した軽い運動やお風呂にゆっくり入ることなどで、ストレスを発散することで寝つきが良くなる可能性があります。

–スマホ–

誰もが経験している「寝ながらスマホ」この習慣をなくすだけで寝付きが良くなります。

現代の入眠障害の原因の1つにスマホがあります。

本だった時代は電気を消してしまえば読めなくなってしまい寝るしかありませんでしたが、スマホの登場で暗闇でも本が読めるようになり、YouTubeなどのおもしろい動画コンテンツも増えています。

✅ 布団に入る2時間前(遅くても1時間前)にはスマホを見ないような習慣をつけましょう。

–入眠障害に使われるお薬–

超短時間作用型・短時間作用型

飲んですぐ効果が現れるお薬です。

効果の時間も3~4時間と短めのお薬が多いです。

・夜中に目が覚める(中途覚醒)

 ✅寝つきは良くても夜中に目が覚めてしまうのが中途覚醒です。

年をとることで人は長く眠れなくなります。

✅ 中途覚醒の原因は生理現象であることがほとんどです。

その他の原因では不安交感神経がたかぶることによっても目覚めてしまいます。

日本では高齢化がすすんでおり高齢化によっておこる様々な生理現象がわかってきています。

中途覚醒は以前はストレス不安などの原因で受診するのがほとんどでした。

しかし現代では高齢者の受診も増えています。

60歳を過ぎても働く人が増えていますので、次の日の仕事に影響が出るようであれば受診したほうがよいでしょう。

精神科を受診するのに抵抗のあるかたは内科やかかりつけの医師に相談するのもよいでしょう。

ストレスや不安は誰にでもあります。

会社で重要な仕事をまかされて明日、その会議があり夜眠れなかった。

✅ 一時的な場合は心配いりませんが、特に何もないのに夜中に起きてしまうことが何日も続く時は注意しましょう。

自分では意識していなけれどストレスがかなり溜まっている場合があります。

ストレスの発散を心がけるか、ストレスを軽くするようにしましょう。

それでも夜中に起きてしまう場合は受診が必要になります。

–中途覚醒に使われるお薬–

中間作用型・メラトニン受容体作動薬

5~6時間くらい効果のあるお薬です。

メラトニン受容体作動薬は睡眠の質を良くします。

・朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)

✅もう少し寝たいのに朝早く目がさめてしまい眠れなくなってしまう、このような症状が早朝覚醒です。

朝早く目が覚めてしまう原因

1、うつ病

2、加齢

3、アルコール

4、ストレス

–うつ病–

うつ病の初期症状として早朝覚醒があります。

朝の3~4時ごろに目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうという早朝覚醒の症状はうつ病によくある症状です。

✅ うつ病をなおすことで早朝覚醒もなくなります。

–加齢–

中途覚醒の原因にもありましたが年齢とともに早寝早起きになります。

加齢が原因の場合の早朝覚醒は病気ではありませんので治療する必要はありません。

✅ 朝方の生活習慣にシフトすると気にならなくなるでしょう。

–アルコール–

アルコールを飲むとよく眠れる。

という人は多いかもしれません。

しかし、アルコールによってトイレが近くなり夜中に目が覚めたり、アルコールが分解された時にできる「ホルムアルデヒド」によって睡眠の質が悪くなってしまいます。

また肝臓にかかる負担も薬よりも大きく脂肪肝になる可能性もあります。

✅ 寝る3時間前まではアルコールを飲んでも大丈夫ですので、寝る前にアルコールを飲んでいる方は生活習慣を見直してみてはどうでしょう。

–ストレス–

中途覚醒でも話したようにストレスは早朝覚醒の原因にもなります。

ストレスの原因が分かっていればいいのですが、原因もわからず早朝覚醒が続く場合はうつ病の可能性もありますので受診をしたほうが良いでしょう。

–早朝覚醒に使われるお薬–

中間作用型・長時間作用型・メラトニン受容体作動薬

8~10時間くらい効果のあるお薬です。

メラトニン受容体作動薬は睡眠の質を良くします。

・ぐっすり寝た感じがない(熟眠障害)

✅6~8時間の睡眠時間を確保しているのに、次の日の朝スッキリしなかったり、日中に眠くなったりする場合は熟眠障害になっているかも知れません。

熟眠障害をおこす原因として「睡眠時無呼吸症候群」が最近では注目されています。

寝ている時に何秒か、時には何十秒も呼吸がとまってしまう方がいます。

苦しくなって急に呼吸を再開しますが、これを繰り返すことで熟睡ができず寝た気がしない状態になってしまいます。

熟眠障害の対処法

・寝る前にアルコールを飲まない(アルコールは寝る3時間前まで)

・寝る前に食べ物を食べない(食事は寝る3時間前まで)

・朝起きた時に日光をあびて体内時計をリセットする

・有酸素運動を日中~夕方頃に行う

✅ 睡眠時無呼吸症候群は診断・治療してもらえる医院も増えてきています。

「寝た気がしない」という方は一度受診してみてはいかがでしょうか。

–熟眠障害に使われるお薬–

メラトニン受容体作動薬 テトラミド・レスリンなどの抗うつ薬

メラトニン受容体作動薬は睡眠の質を良くします。

抗うつ薬は睡眠を深くする作用があります。

睡眠薬の種類と効果、気をつけること

〇ベンゾジアゼピン受容体作動薬

・超短期作用型

・マイスリー(ゾルピデム)

・アモバン(ゾピクロン)

・ルネスタ(エスゾピクロン)

・ハルシオン(トリアゾラム)

効能(薬の効き目)

寝つきを良くします(ただし総合失調症と躁うつ病の不眠症には効果が期待できない:マイスリー)

夜中に目が覚めないようにします(ルネスタ)

麻酔前投与(手術の前に服用します:ハルシオン)

特徴

一時的な不眠にも効果があります(マイスリー、アモバン)

他の入眠障害の薬に比べて耐性(効かなくなること)や依存性が起きにくい薬です(ルネスタ)

効果時間が短く次の日に持ち越すことが少ないお薬です(ハルシオン)

飲み方などの注意

連用により薬物依存をおこすことがあります(マイスリー)

アルコールと一緒に飲まないようにする(マイスリー、アモバン、ルネスタ、ハルシオン)

寝る直前に飲むようにする(アモバン、ハルシオン)

食事と一緒に飲んだり、食事の後すぐに飲むのは薬の効き目が悪くなることがあります (ルネスタ)

自己判断で飲むのをやめないようにして下さい。離脱症状という悪い症状が出ることがあります(ハルシオン)

気をつける副作用

健忘症:服用中に夜中に起きて仕事や電話などをしても次の日に記憶がないことがある(マイスリー、アモバン、ルネスタ、ハルシオン)

肝臓の働きが悪くなることがあります(マイスリー、アモバン、ハルシオン)

口の中が苦くなります(アモバン、ルネスタ)

・短期作用型

・デパス(エチゾラム)

・レンドルミン(ブロチゾラム)

・リスミー(リルマザホン)

・エバミール・ロラメット(ロルメタゼパム)

効能(薬の効き目)

うつ病・統合失調症・神経症・心身症の時の不眠(デパス)

寝つきを良くし、夜中に目が覚めないようにします。(レンドルミン、リスミー、エバミール、ロラメット)

麻酔前投与(手術の前に服用します:レンドルミン、リスミー)

特徴

不安が原因の不眠に効果があります(デパス)

筋肉をやわらげる働きもあるので肩こりなどで飲む方もいます(デパス)

腎臓で代謝されるため肝臓の悪い方でも飲めます(エバミール、ロラメット)

飲み方などの注意

長く飲んでいると依存性を起こす場合があります(デパス)

アルコールと一緒に飲まないようにする。(レンドルミン、リスミー、エバミール、ロラメット)

気をつける副作用

呼吸抑制を起こすことがあります(デパス)

日中に眠気や倦怠感が出ることがあります(デパス)

肝臓の働きが悪くなることがあります(デパス、レンドルミン、リスミー)

肝臓の働きが悪くなることがあります(デパス、レンドルミン、リスミー)

健忘症:服用中に夜中に起きて仕事や電話などをしても次の日に記憶がないことがあります(レンドルミン、リスミー)

依存性があります(エバミール、ロラメット)

・中期作用型

・サイレース(フルニトラゼパム)

・ユーロジン(エスタゾラム)

・ネルボン・ベンザリン(ニトラゼパム)

・ドラール(クアゼパム)

効能(薬の効き目)

寝つきを良くし、夜中に目が覚めないようにします(サイレース、ユーロジン、ネルボン、ベンザリン、ドラール)

麻酔前投与(手術の前に服用します:サイレース、ユーロジン、 ネルボン、ベンザリン 、ドラール)

てんかん発作の予防をします(ネルボン、ベンザリン)

特徴

運動機能を低下させにくいお薬です (ドラール)

飲み方などの注意

アルコールと一緒に飲まないようにする(サイレース、ユーロジン、 ネルボン・ベンザリン 、ドラール)

リトナビルというお薬と一緒に飲むことはできません(ユーロジン)

自己判断で急にお薬を飲むのをやめてはいけません(ユーロジン、 ネルボン・ベンザリン )

気をつける副作用

健忘症:服用中に夜中に起きて仕事や電話などをしても次の日に記憶がないことがあります(サイレース、ユーロジン、ネルボン、ベンザリン、ドラール)

肝臓の働きが悪くなることがあります(サイレース、 ネルボン、ベンザリン、ドラール )

長く飲むと依存性がでることがあります(ネルボン、ベンザリン、ドラール)

・長期作用型

・ダルメート(フルラゼパム)

・ソメリン(ハロキサゾラム)

効能(薬の効き目)

寝つきを良くし、夜中に目が覚めないようにします。

飲み方などの注意

アルコールと一緒に飲まないようにする。

リトナビルというお薬と一緒に飲むことはできません。

気をつける副作用

健忘症:服用中に夜中に起きて仕事や電話などをしても次の日に記憶がないことがあります。

長く飲むと依存性がでることがあります。

〇メラトニン受容体作動薬

・ロゼレム(ラメルテオン)

効能(薬の効き目)

寝つきを良くし、自然な眠りにつけます。

特徴

メラトニンという睡眠に関わるホルモンの受容体に作用して、睡眠と朝起きることのリズムを整えることで自然な眠りができるようになります。

飲み方などの注意

食事と同時に飲んだり、食後に飲んだりすると薬の効き目が悪くなります。

アルコールと一緒に飲まないようにする。

フルボキサミンを飲んでいる方は飲むことができません。

気をつける副作用

肝臓の働きが悪くなることがあります。

・メラトベル(メラトニン)

効能(薬の効き目)

小児の神経発達症に伴う入眠障害を改善します。

飲み方などの注意

食事と同時に飲んだり、食後に飲んだりすると薬の効き目が悪くなります。

カフェインと一緒に飲まないようにして下さい。

フルボキサミンを飲んでいる方は飲むことができません。

気をつける副作用

日中、眠くなることがあります。

〇オレキシレン受容体拮抗薬

・ベルソムラ(ズポレキサント)

・デエビゴ(レンボレキサント)

効能(薬の効き目)

中途覚醒(夜中に目が覚めて眠れなくなる)を予防して睡眠時間を確保します。

飲み方などの注意

食事と同時に飲んだり、食後に飲んだりすると薬の効き目が悪くなります。

クラリス、イトリゾールなど一緒に飲めない薬があります。

アルコールと一緒に飲まないようにする。

気をつける副作用

悪夢を見ることがあります。

まとめ

睡眠不足の症状【5選】

1、日中眠くなり、集中力がなくなる

2、体がだるい、疲れやすい

3、血圧が上がる

4、体重が増える

5、ストレスで怒りっぽくなる

✅ このような症状がある場合は睡眠不足かもしれません。

生活習慣を見直してみましょう。

睡眠障害の種類は4つ

1、寝つきが悪い(入眠障害)

2、夜中に目が覚める(中途覚醒)

3、朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)

4、ぐっすり寝た感じがない(熟眠障害)

✅ 睡眠不足の場合は自分がどの睡眠障害に当てはまるかを考えてみましょう

その上で受診をして先生に相談しましょう。

睡眠不足に対するお薬は種類が沢山あります。

✅ 医師と相談しながら自分の症状にあったお薬を選んで服用して下さい。



カテゴリー:”薬”立つ情報, その他・予防法, 薬剤師【薬】, 薬剤師【予防】

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