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不眠症はなんとなく聞いたことがあるという人もいると思いますが、過眠症という言葉はあまり聞き慣れないのではないでしょうか?
ひたすら眠気が続き、日中でも強い眠気に襲われてしまう症状で、過眠症と言ってもナルコレプシーや突発性過眠症など様々あります。
今回は私(現在33歳)は体験した原因不明の睡眠障害と対処方法を紹介します。
もくじ
原因不明の過眠症を発症
謎の強い眠気に襲われたのは、風邪を引いて病院へ行った時に処方された抗生物質がきっかけでした。
風邪は治ったものの、その後日中でも耐え難い眠気に襲われ、人の声が遠くなったり記憶力が弱くなってしまったのです。

当時私は25歳で、仕事をしている間に職場で倒れてしまうことが増えました。
抗生物質を処方してくれた病院が心療内科だったので、相談してみると……
「この段階ではまだ眠気の原因が分かりません。精神的なところや体の調子など、暫く様子を見る必要があります」
医師にそう言われ長い通院生活がはじまり、色んな薬を試すことになりました。
女性特有のホルモンバランスの乱れなのか、仕事によるストレスなのか、あらゆる角度から過眠症の原因を探りました。
睡眠外来を紹介されそこでも検査をしましたが、はっきりした病名をもらうことができないままモディオダールとベタナミンという薬を飲む生活がスタートたのです。
モディオダールはナルコレプシーに使われるもので、特定の患者にしか処方されない薬だそうです。
ベタナミンも睡眠障害のある患者に処方されるもののようですが、この2つを毎日服用している患者は少ないのとのこと。
薬の効果はあったようで、それまで眠気で朦朧としていたのがパーッとモヤが晴れたようにスッキリし、2年くらいは薬を飲めばどうにか人並な生活が送れていました。
しかし、薬というのはだんだん効果がなくなってくるもので、ついにこの2つを飲んでも眠気が収まらない日が出てしまいました。
職場で再び倒れることが増え、これ以上周りの上司や同僚に迷惑をかけられないと思い、退職しました。
それから少しの間は無職になりましたが、こんな体調でもできる仕事や過眠症と上手に生きていく方法を探しました。
もう一般社会に戻ることを考えず、生活保護を受けようかどうしようかと悩んでいると……

【文章を書くのが好きな人募集!!】という求人を見つけました。
「自宅でパソコン1台あればOK」「働く時間や納品数にノルマなし」「好きな時間に働いて好きなだけ稼げます」超良い求人!と思い応募したのがwebライターだったのです。
パソコンは苦手だけど、今の私の体調にピッタリかもしれないと思い、その求人に応募したのです。
仕事と対策方法を変えた結果
ライターになり、貯金を切り崩しながら食いつないでいく生活へ。
そして医師とも相談した結果、一般社会で仕事を続けていくのは不可能と結論。
しかし、仕事を変えたことによって、前よりも無理をしすぎず暮らせるようになりました。
薬を使う必要がなくなった
以前はモディオダールとベタナミンを毎日飲んで、無理矢理叩き起こしていたような状態でした。
正直体がきつい日も多くありました。
しかし、薬を使わないと仕事に行くことができませんし、生活ができなくなってしまうので仕方なしに服用を続けていたのです。
胃にも負担がかかっていたのか食欲も沸かない日々が続くこともありました。

自宅で仕事をはじめるようになってからは、薬を使わなくなりました。
代わりにモンスターエナジーM3というエナジードリンクを飲むことに。
カフェイン140mgも入っており、さらに高麗人参も入っているのでかなり強烈なドリンクです。
モンスターエナジーM3はモディオダールと似たようなところがあり、本当に眠い時だけ1日1本と決めて飲んでいます。
調子が良い時は飲まないので、以前よりも食欲が戻り食事を美味しく感じられるようになりました。
フリーランスになり体調優先で働くようにした

ある程度収入も増え仕事のやり方も覚えてくると、時間や気持ちにも余裕が生まれてきます。
締め切りとの兼ね合いを見ながら、調子が悪い日は無理をせずに日中でも寝てしまうことにしたのです。
そして目が覚めたら、そこから仕事を再開するという流れにしてみました。
一般社会にいれば、こんな不規則な生活はできません。
フリーランスになれば、納期を守って仕事をすること以外は自由ですから、何時に寝て起きてもOKです。
私の体調にはライターという仕事が合っていました。
ライターになってからは、モンスターエナジーM3以外は本当に使わずどうにか生活ができるようになりました。
過眠症に悩んでいる方へ
根本的に過眠症の原因を叩いて治すことができなくても、病気に合わせて上手に生活する方法を見つけられれば、なんら怖いことはないのです。
不眠症は、ある程度治すことは可能かもしれません。
逆の過眠症は「怠けている」と思われ、世の中の認知や理解はとても追いついておらず、肩身の狭い思いをしている人もたくさんいるでしょう。
私と同じように過眠症に悩んでいる人の参考になればと思います。
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