この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
もくじ
統合失調症の症状
私は小さな頃から周囲に馴染めない子どもでした。
まだ未診断ですが、発達障害の自閉症スペクトラム症のような症状が強いです。
その症状は
・空気が読めない
・こだわりが強い
といった感じです。
学生時代の様子
幼稚園に通っていた時は、ひとりで人形とすべり台で遊ぶような子でした。

小学生になっても浮いた感じは変わらず、次第にいじめられるようになります。
五年生の時、小学校の近くにタワーマンションが建ち転校生がたくさん来てから、次第に校内の雰囲気が悪くなりました。
クラスの大半の子からいじめられるようになって、三学期の途中で不登校になりました。
勉強自体は好きだったので通信教育サービスで勉強しながら私立の中学に合格しましたが、一年生の二学期には通えなくなり、高校も単位制の高校に進みましたが、すぐ登校を辞めました。
その頃から妄想の症状が出始めたと思います。
特に、「失明したらどうしよう?」の様な目に対しての恐怖が出るようになりました。
通信制の高校に入り直して、二年生の時に目に映る風景が全てセピア色になったり妄想が悪化し、精神科に掛かり17才で統合失調症と診断されました。
それからなんとか高校は卒業し、通信制の短大に入学しましたが症状は更にひどくなりました。
家族に刃物を振り回したり、寝ていると天井が落ちてくるのではないかという妄想で片時も心が休まらず、ついには母に包丁を向けて緊急入院出来る病院を探すように脅迫し、精神科に入院しました。
入院や作業所での様子
入院中も急性期病棟でいじめにあったりして、中々ゆっくり過ごすことが出来なかったです。
半開放病棟でやっと心が穏やかになっていきました。
10ヵ月ほどで退院し、その病院のデイケアに通うことになります。
しかし、スタッフとのトラブルで長くは続けられませんでした。
それから就労移行支援B型の作業所を転々とします。
どこでも対人関係で上手くいかなくなり辞めることが続きました。
同居している両親とも上手くいかなくなり、一人暮らしを始めるようになります。
回復の兆し
転機になったのは4~5年前から認知行動療法やマインドフルネスなど、メンタルヘルスの勉強を始めたことです。

同時期にリカバリーカレッジに通うようになりました。
リカバリーカレッジとはイギリスで生まれた、精神疾患を抱える人たちがメンタルヘルスのことを学べる場所で、少しづつ日本にも増えつつあり、東京大学はリカバリーカレッジの研究をしています。
メンタルヘルスを学んだことによって次第に自分の体調の波を読めるようになり、ちょっとハイになっている時は落ち着いて行動するように心がけ、逆に心が落ち込んでいる時は活動をセーブするようにしました。
勉強がしやすい場所と趣味のエレクトーンを弾ける環境を求め、実家からある程度離れた場所に転居することになったのが、またもうひとつ大きな転機でした。

今住んでいるところが非常に福祉に手厚く、今まで断られていたヘルパーさんや訪問看護のサービスを受けられるようになりました。
そして、お世話になっていた方からのアドバイスで転院することになります。
20年ほど同じ先生にお世話になっていたのですが、とても薬をたくさん出す先生だったのです。
結果、現在は薬の量が半減しました。
精神科の主治医を決めることは、大げさな表現ではなく人生を左右します。
出来るだけ余裕がある内に何人かの先生にお会いして、主治医を選ぶことを私はおすすめします。
まとめ
薬が減ったことによって、身体が楽になったような気がします。

現在通所しているB型の作業所はとても楽しいです。
ご近所から寄付していただいた古着に、私を含めたメンバーが描いたイラストをパソコンに取り込み、刺繍を施す作業を私は主にしております。
スタッフとメンバーで昼食を作ったり、スポーツや映画鑑賞をしたり、当事者研究やSSTも行われております。
4~5年前まで当時の主治医に「作業所には月1~2回通えればいい」と言われていた私が、今は週3日ほどは通所出来るほどになりました。
もちろん就労したいという希望もありましたが、対人関係は相変わらず不得手なので、こうやってパソコンで文章を書く仕事をしてみたいと思い、数ヵ月前に購入し少しづつ頑張っております。
ずっと独身ですが、一度だけ結婚したいと思った男性が現れました。
ただ今考えるとお互い未熟でしたし、ご縁がなくお別れしました。
子どもがいる人生ってどんな感じだったのだろうと思いますし、両親にも孫の顔を見せたかったですが、私も家族も疲弊していた時代を思い出しますと、今こうして穏やかに過去を振り返ることが出来るようになっただけで、十分幸せだと思います。
統合失調症で悩んでいる方へ

今も不眠や過眠に悩まされていますが、無理に頑張りすぎず自分のペースで生きてゆきたいです。
同じ病気で悩んでいる方も、自分の考え方や行動の癖を把握し、病気の知識も無理のない程度で理解することで、健やかな毎日を送れるようになるよう願っております。
カテゴリー:体験談