この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
もくじ
胃痛が日常的に起きた生活

私は10代の頃から何か大きなストレスがあると食欲がなくなり、胃が痛くなるタイプでした。
鳩尾の周辺、胃と食道のつなぎ目あたりがギュッと痛くなるのです。
初めて胃カメラ検査を受けた時も、特に異常はなかったものの十二指腸潰瘍があったような跡があると言われたことがあります。
なので、私の中では胃痛は普通によくあることで「仕事のストレスや食べ過ぎたせいかな?」と特に受診することもなく市販の胃薬を飲んだりしてごまかしていました。
今でこそ胃痛がない生活を送れているので、しょっちゅう胃が痛い状態は異常だと感じます。
それでも当時の私にとって、胃が痛いのが普通の生活になっていて、それほど深刻にとらえていなかったのでした。
胃痛が悪化した頃の様子
当時、精神的にも肉体的にも厳しい仕事環境にいたので、慢性的に疲労とストレスを感じていました。

アルコール類はあまり飲まないのですが、炭酸系が好きで、暑い時期は炭酸水を常飲していました。
ところが、冷たい炭酸水を飲むと胃が痛むようになり、飲めなくなりました。
また、少し食べ過ぎたぐらいで、胃の膨満感や胃痛を感じてしまい、日常的に悩まされていました。
今思えば、この時点で病院に行って、胃カメラ検査を受けたら良かったのです。
しかし胃痛に慣れてしまっていた私は、ついつい後回しにしてしまったのです。
この段階で受診していれば、そして食生活を整えて適切な薬物治療を受けていれば悪化することなく治っていたかもしれません。
結果的には、悪化するまで放置していまい胃穿孔にまで至ってしまいました。
病院での治療と経過
発病前日はかなり胃が痛み、少し吐き気もあって早めに就寝しましたが、早朝に胃の痛みで目が覚めました。
その時、突然、とんでもない激痛が襲ってきたのです。
立っていられないような、今まで経験したことのない激痛で、うずくまってうなるしかありませんでした。
痛みには波があり、激痛と少し痛みが引く状態を繰り返していました。
触ってみると胃が硬くなっているので、その時は胃けいれんを起こしたのかと思いました。
なのですぐには救急車を呼ばず、朝一番で近所の胃腸科医院に行くことにしました。

医院では超音波検査をして、痛み止めの注射を打ってもらいました。
しかし、のたうつような激痛が繰り返し襲ってきて、状態の改善が見られなかったので「これは胃穿孔かもしれない」と診断され、救急車で大きな病院に搬送されました。
搬送先の病院でCT検査を受け、正式に胃穿孔と判断され治療方針が話し合われました。
昔なら手術をしていたそうですが、最近は鼻からチューブを入れて24時間胃の内容物を排出させ、断食して自然治癒に任せる治療法を取ることが多い、と説明を受けました。
私も、1週間チューブを入れて絶食し、24時間点滴につながれる治療法になりましたが、定期的に襲ってくる激痛にのたうつことになってしまいました。
激痛がくると腰に痛み止めの注射を打ってもらうのですが、これが1日3回しか打てないということで、入院して最初の3日ぐらいは起き上がることも全くできず、トイレもベッド横で支えてもらいやっとという感じで、襲ってくる痛みにひたすら耐えるという状態でした。
2週間は入院になると言われ、始めの1週間は本当に辛いものでした。

鼻にチューブが入っているので、鼻や喉に違和感も痛みもかなりあります。
幸い、胃穿孔部分は小さかったようで、腹膜炎などの心配もなく、1週間後にはチューブも抜けて、重湯から食事も始める事になりました。
想像よりも早く普通食になりましたが、胃の違和感や激痛ほどではない胃痛は常にあり、起きて歩くだけで胃が痛いという状態でした。
入院中に栄養士の食事指導や幾度かのCT検査を受け、2週間で退院できましたが、3週間後に胃カメラとピロリ菌の検査を受けました。
というのも、胃カメラは胃の状態が悪いときには受けられないので、胃穿孔の原因が胃潰瘍ではなくて『胃がん』の可能性もあったので、確認のために受けました。
「もし胃がんだったらどうしよう」と不安でしたが、胃カメラ検査で確認したところ、穿孔の後も全くなく胃は非常にキレイになっており、ピロリ菌もありませんでした。
結局、私の胃潰瘍の主な原因はストレスや食生活、頭痛薬の飲み過ぎということでした。
昔から頭痛持ちで、かなりの頻度で頭痛薬を飲んでいたのです。
一緒に胃薬を飲むはずが、認識が甘くて飲んでいなかったのでした。
退院後は、一度通院しただけで薬の服用もすぐなくなり、後は2年ごとぐらいに胃カメラを受けるように言われました。
まとめ
今でも食べ過ぎたりすると胃痛を感じる時はありますが、以前のような鳩尾が差し込むような痛みはありません。
暴飲暴食はしないことぐらいしか気をつけていませんが、炭酸系やコーヒーは胃痛に繋がる可能性もあるので全く飲みません。
頭痛薬も、どうしてもという時だけ飲むぐらいで、必ず胃薬と一緒に飲みます。
胃の痛みで悩んでいる方へ

その痛みは、もしかしたら胃潰瘍かもしれません。
悪化させてこじらせると、胃穿孔を起こして大変なことになりますので、早めに医師の診断を受けて治療しましょう!
特に、慢性的に胃の不調や胃痛に悩まされている方は、私のようにこじらせると大変な苦しみを味わうことになりますので、早めの受診、検査をお勧めします!
カテゴリー:体験談