【ep101】過換気症候群や自律神経失調症で日常生活に不安のある人へ【症状改善に向けて取り組んだこと】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

私は以前、時期は少しずれますが過換気症候群自律神経失調症の診断を受けたことがあります。

過換気症候群とは、突然胸が苦しくなり、過呼吸となり呼吸困難になります。
同時にめまい、手足のしびれが始まり、顔が真っ青になり、立てない状態になります。

自律神経失調症とは、微熱が続き、手足がしびれ、めまい、下痢が続き、寝つきも悪く、めまいや頭痛、倦怠感なども現れます。

どちらも精神的なストレスや過労などが原因で自律神経のバランスが崩れることで起きてしまうので、出てくる症状も似ているのかもしれません。

この病気になって初めの頃は、「やる気がない」「根性が足りない」と妻や両親、職場の理解を得られませんでした。
また、精神疾患は少し休養すれば治るという風潮があったため、外には出ずほぼ寝ていましたが常に不安で症状は改善されませんでした。

症状が悪化しても『心の持ちよう』という考え方があり、休養は怠けていると見られ、大変つらい思いをしました。

似たような悩みを抱えている方へ、病気の体験談と私がこれらの症状改善のために取り組んだことをお伝えしたいと思います。

もくじ

症状と受けた治療

初めての発症時

この頃の症状は主に、日曜日の夜から月曜日の朝にかけてほぼ眠れず、手足のしびれやめまいが続いていました。

出社できても常に胸が苦しく、めまい、立ちくらみの症状も増え、ますます会社に行くのが辛くなりました。

かかりつけの内科を受診した結果、身体に異常はなく、過換気症候群と診断され、一時的に休養が必要なため1週間の入院をしました。
入院中は処方された薬(精神安定剤)を服用しただけで、ほぼベッドで休息しているだけの生活でした。

心療内科へ受診

〖心療内科① 受診時期は20~30歳代 受診頻度は1か月毎〗
初めに受診したクリニックでは自律神経失調症と診断されました。

ただその医師は私の話に耳を傾けず、職場に提出する2か月休職の診断書を作成し、処方する薬は多量で、服用すると体がだるく、常に宙に浮いている感じがしていました。

2か月の休職後も受診していましたが、症状が一向に改善されないため、自分には合わないクリニックと判断し約2年間の通院はやめました。

〖心療内科② 受診時期は40歳代 受診頻度は1か月毎〗
薬の服用がなくても症状は改善されていましたが、徐々に眠れなくなり、またも出社困難となったため、職場の上司から勧められた心療内科を受診しました。

その際も自律神経失調症との診断結果で、精神安定剤と睡眠薬の服用で日常生活を送っていましたが、めまいや動悸、しびれが続くため、1か月の休職を余儀なくされました。

その間にクリニックが移転したため、再び新たな心療内科を探しました。

〖心療内科③ 受診時期は50歳代 受診頻度は2週間毎、2か月経過後に1か月毎へ〗
最後に訪れたクリニックの医師は私の話に耳を傾け、必要最低限の薬を処方し、必ず定期的に受診するよう促されました。 

その後も症状に合わせた薬の処方で徐々に動悸やめまい、手足のしびれ、睡眠不足の症状は改善し、約1年間の通院を終えました。

思い当たる原因

この病気を発症した当時を振り返ると、職場か家庭に何らかの精神的ストレスを伴う出来事があります。

30歳代は子育て、40歳代は職場の立場や子供の受験や進学、50歳代は職場の上司との葛藤、ローン返済など家計の問題という悩みを抱えることがありました。

独身時代
 仕事面・・・周囲の期待に応えなければならない

結婚、子育て時代
 仕事面・・・求められる仕事の質を落とさず量をこなさなければならない
 家庭面・・・愚痴に出さず、家事に協力しなければならない

ローンの返済、子供の学費や進路決定
 仕事面・・・退職または転職してはならない
 家庭面・・・家計の見直しにより妻の要求する暮らしを維持しなければならない

それぞれの時期で何かしらのプレッシャーを感じながら生活していたので、これらが原因で症状が出てしまったのだと思います。

まとめ

私の場合は「しなければならない、してはならない」という強迫観念を持つ時期と病気の発症時期に関連性があると思っています。

実際に、その辛い時期を乗り越えれば、特別な事情が生じない限り、薬に頼らなくても精神状態は安定します。
何かイベントが発生したときに、仕事と家庭をうまく両立していくことが大事になります。

辛い時は素直に助けを求め、休養に努めるべきです。

同じような症状で悩んでいる方へ

サラリーマン生活や夫婦生活が長くなると、それぞれに必ず大きなイベントが起きます。
仕事や家庭での悩み事はその場で解決しなければ先に進めません。

その解消方法が自分や職場、家庭内で見つからなければ、カウンセラーによる面談を受けられる会社もあるので、積極的に活用してください。

ひとりで悩まず、必要であれば心療内科を受診し、治療してください。
でも、必ず事前に受診する心療内科の評判を確認してください
そして信頼できる医師であれば定期的に通院し、「大丈夫」と言われるまで治療してください

以前、精神疾患は特別な病気というカテゴリーに分類される風潮があっため、他人に言える環境にはありませんでした。
でも今の時代、メンタルを維持できずに休職している人が増えており、職場ではメンタルヘルスケアの重要性を認識し始めています。

皆さん、疲れたなと思ったら率先して休息してください
恥ずかしいことではありません。

毎日の忙しさに自分の疲れている心を置き去りにし、休む間もなく頑張るという繰り返しで身体に症状として出た時には心身の状態を取り戻すための時間が何倍も必要になります。

そうなる前にセルフチェックを定期的に行い、休息しても改善しない場合は必ず心療内科などで適切な治療を受け下さい。

私が症状改善のために実践した5項目

天気の良い日は短時間でも外に出る
〇ブルーライトの画面は極力避け、読書をする
〇没頭できる趣味を見つける
おいしいものを食べる
〇いろいろなことに興味を持って調べる。 

休日でも休職中でも起床・就寝時間を守り、規則正しい生活をおくることが大切です。
また色々なことに興味を持つ時間も必要です。
そしてリラックスした気持ちを持って、焦らず、ゆっくり治していきましょう。



カテゴリー:体験談

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