【ep103】食物依存性運動誘発アナフィラキシー【自己管理でアレルギーと向き合う】

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

みなさん、食物依存性運動誘発アナフィラキシーという病気を知っていますか?
私は中学生の時はじめて食物依存性運動誘発アナフィラキシーを発症し、26歳になった現在もアレルギーと向き合って暮らしています。

だからといって通院をしているわけではなく、自分で食生活をコントロールして安全に暮らしています。

ここでは私が実際に行ったアレルギー治療についてまとめていきたいと思います。

もくじ

アナフィラキシーの症状

アナフィラキシーとは、食物アレルギーで起こる症状の中で最も重症なもののことをいいます。
アレルゲンが体内に入ることによって、複数の臓器や全身にアレルギー症状が表れ、命の危険が生じ得る過敏な反応とされています。

具体的な症状
皮膚症状蕁麻疹、赤み、痒み
呼吸器の症状くしゃみ、せき、息苦しさ
粘膜の症状目のかゆみや腫れ、唇の腫れ
消火器の症状腹痛、嘔吐
循環器の症状血圧低下

その中でも意識レベルの低下、失神を伴うなど重症の場合をアナフィラキシーショックといい、すぐに治療しなければ命を落とす可能性があります。

アナフィラキシーを起こす原因

アナフィラキシーを起こす原因は
・食物摂取
・ハチによる刺傷
・医薬品
・テラックス(天然ゴム)

などが挙げられます。

そのうち圧倒的に発症数が多いのが食物摂取によるものだそうです。

アレルギー症状を起こしやすい食べ物

鶏卵
牛乳、乳製品
小麦
そば
ピーナッツ
エビやカニなどの甲殻類
果物
などがあり、最近では包装やメニューなどにもアレルギー表記がされているので、目にする機会も多いと思います。

同じ食べ物に対してアナフィラキシーを起こす場合でも個人差が大きく、加工品をほんの少し食べただけで症状が出る人もいれば、大量に食べない限り症状が出ない人もいます。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは

食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、特定の食べ物を食べてから数時間以内(多くは1時間~2時間)に運動をするとアナフィラキシーの症状が表れるもののことをいいます。

特定の食べ物を食べただけでは症状は起きず、特定の食べ物を食べたあとに運動をすると症状が出るのが特徴です。

私の場合は小麦アレルギーでしたが、小麦を摂取しただけでは症状は出ず、そのあとに医薬品を摂取したことでアレルギー反応が出ました。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーになって感じたこと

私はアナフィラキシーショックにより、まぶたが大きく真っ赤腫れあがり目を開けることがほとんどできない状態までになりました。

その状態が4日程続き、「この顔が一生治らなかったらどうしよう」とずっと考えていました。
アナフィラキシーを起こしてから時間が経った今でも、当時の腫れあがった顔を鮮明に覚えています。

今では小麦アレルギーをほとんど克服していますが、体調が悪い時などに摂取しないよう常に気を付けています。

発症時の様子と診断を受けるまで

はじめて症状が出たのは中学生の時でした。

当時部活動でバレーボールをしていたところ、突然くしゃみが止まらなくなり急激に目がかゆくなりました。
友だちから「目が真っ赤だよ!大丈夫?」と言われ、はじめて鏡を見ると目の周りが真っ赤になっており微かに腫れていました。

その時は一時間もしたら治っていたので特に気にもしませんでした。

ただそういったことが半年に1回くらい起こるようになり、母親に相談してアレルギー検査を受けに行きましたが、その時の検査結果は『特にアレルギーと思われるものはない』とのことでした。

高校生になり体育の授業中、中学生の時と同じ目のかゆみを感じすぐに保健室へ向かいました。
目の状態を鏡で見ると今までとは明らかに違い、顔全体が大きく腫れあがっていました。

そのまま大学病院に運ばれ、原因を探るため検査入院をしました。

これまでにアレルギー反応が起こった日に食べていたものなど一生懸命に思い出し、見えた答えが小麦そして運動でした。
そしてその日は生理痛を抑える薬を飲んでいたことが大きな引き金となり、アナフィラキシーショックを起こしたこともわかりました。

治療の様子

治療としては、小麦を完全に除去して生活するのは難しいと考え、自分の意思で

少しずつ体に取り入れて克服する道を選びました。

今でも外で小麦を含む料理を食べるときはエピペンという自己注射薬を携帯しています。

また、毎日朝だけアレグラを服用しているため、ある程度アレルギー症状を抑えられているのかもしれません。

まとめ

高校生の時アナフィラキシーショックを起こして以来、10年間アナフィラキシーショック起こしていません。

ただ今思うのはいつ何を引き金にアレルギー症状を起こすかなど、誰にも分からないということです。

中学生と高校生の時の2回アレルギー検査をしてもらいましたが、どちらも小麦アレルギーという判定はなかったのですから。

アレルギーに悩まされている方へ

アレルギーの治療はここがゴール!というものがなく、一生付き合っていかなければなりません。
自分が食べられるものを美味しくいただくもよし、私のように治療に挑戦してみるもよし。

ただ命に関わることなので無理だけはしないでください。

私の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



カテゴリー:体験談

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