【ep104】呑気症(空気嚥下症)との付き合い方【薬物治療だけではなく様々なアプローチを】

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

呑気症空気嚥下症ともいわれます。

食べるときや飲むとき、それ以外にも特に何もしていなくても無意識に空気を飲み込むことで、胃や食道内に口から飲み込みすぎた空気がガスとして滞留する状態を指します。

ゲップとして空気が出ることにより溜まった空気が排出されるのが自然ですが、多く滞留した空気がガスとして消化器を圧迫するため不快な症状がつきまといます。

この呑気症を長く経験して感じたことは、薬で即治療が可能ではない病気の厄介さでした。

重篤な病気とはいえず不快感ある症状というだけでは、医師も特に治療に積極的ではないため、主症状は我慢するしかありませんでした。

空気を飲まない努力や練習を自分でするしかない、画期的な治療方法はなく、体質として付き合いながら自分でそれを改善しなければならない、それが呑気症の面倒なところでした。

この記事では、私の体験談をお伝えしたいと思います。
少しでも同じ症状で悩まれている方のお役に立てれば幸いです。

症状を自覚するまで

子どもの頃から、空腹時の腹鳴とは違うタイプのグーグーという音が、胃の中で鳴ることがよくありました。
親に言っても、お腹がすいてるんだろうと言われるだけです。
空腹感は一切なく、むしろ拒食症に近いほど少食で、そんなときに親の言うまま食事をしてもむしろ吐き気がするだけです。

痩せすぎの体型だったのに、そういう音がするときには胃がせり出し、吐き気もつきまといました。

腹鳴は胃と食道あたりからで、ゲップが出るときのような胸やけがありますが、実際にはゲップは出ず、それがまた不快を増していました。

みぞおちや胃を圧迫するガスは、ゲップが出るとすっきりしますが、それが中に溜まったままの感覚は、子どもでも年齢が進むとはっきり感じるようになりました。

でも小児科でも、中学以降になって通うようになった内科でも、胃薬を出されるだけで、暴飲暴食を注意されるのみでしたが、元々暴飲暴食どころか食べる量は少ない食生活だったので進展はありませんでした。

成人して、ようやく呑気症という診断が下りました。

治療中の様子

空気を呑み込む症状、これは未知のものでした。

食べるときにも飲むときにも、少なからず空気は飲むけれどそれが多すぎるうえに排出されないことで、消化器内で外に出ないゲップが繰り返され、胃や食道特有の不快症状が起きるんだと教えられました。

では治療は、というと、胃の不快症状を抑えるための胃薬しかないということでした。
病名は判明したものの、決定的な改善方法がないのは今までと同じでした。

心療内科処方薬での治療

その後、家族内での揉め事やそこからの圧迫から大きなストレスが続き、心身に異常をきたして心療内科に通い始め、処方された抗不安剤や抗うつ剤による治療を続けることになりました。

これに対して、呑気症で通っている内科の医師に「呑気症は精神的ストレスや体の緊張が大きく影響するから、心療内科にかかっているなら、抗不安剤をもらったほうがいい」と言われました。

それからもう長年抗不安剤を服用しており、頓服的な意味での薬も処方されていますが思ったような効果がなく、抗不安剤での治療は難しいと思うようになりました。

内科処方薬での治療

そんな頃、今度は消化器内のガスを排出するガスコンが処方されました。
この薬は、内視鏡検査の前にも検査の精度を上げるために『胃の中をきれいにする薬』として飲むことが多い薬です。

これなら効果があるかと思ったのですが、2年ほど飲んでも症状の改善はなく、ガスコンもストップになりました。

辿り着いたリラックストレーニング

最近、心療内科で体が緊張して力が入りすぎることを相談しました。
パソコンを一日使う仕事ですが、全身、とくに上半身からまったく力が抜けないのです。
どう意識しても、肩から背中、そして指先まで異常な力を入れていつも作業をしてしまうのです。

力を抜こうとしても抜けない、だから必要以上に疲労感があることを心療内科で説明しました。

先生からは「まずわざと力を入れて、それを意識して脱力、これを繰り返しリラックスするトレーニングをしましょう。
体に必要ない力が入ってると、いろんな害が出てきて、緊張やストレスで起きる症状がたくさん出てきてしまいますよ。

この話を聞いて、今も頻繁に張って異常なサイズにまで膨れ上がる上腹部や、胸から胃にかけてグーグーと鳴り続けて胸やけや吐き気を起こす呑気症がまず頭に浮かびました。

実際に、内科で診察を受けている時に喋っていても、じっと話をきいていても、先生からいつも「ほら、今も空気呑んでる」と言われています。

無意識に空気を飲み込んでしまう症状に画期的な治療法はまだありませんが、緊張状態から体をうまくリラックス状態に切り替えることで改善が見られる可能性がある、それが各診療科からの指導です。

薬とリラックストレーニングの併用

トレーニングの間にも胃や食道の不快感はあるので、その場合は胃薬を併用しています。

●胸やけ対策に逆流性食道炎の薬
●胃の保護をする薬
●消化を助ける薬

などが処方されており、呑気症そのものの治療ではなくとも、それにより起きる症状の改善には役立っています。

市販薬では最近、ストレスにより胃の不快感が起きる人に向けたものも出始め、処方薬が切れたときにはそれを利用するようになりました。

上手くトレーニングと胃薬を併用で来ているおかげか、不快なグーグー音は一番強かった頃より、かなりましになったと感じています。

まとめ

呑気症は『治癒する画期的な方法がない』曖昧な印象の病気です。

消化器の不快症状は、炎症や潰瘍が認められなければ、薬による対症療法食生活などの改善から楽にしていく方法も多く取られます。

呑んだ空気が腹部にガスとして溜まっている呑気症も同様です。

ガスを排出する薬はしばらく続けてみるほうがいいかもしれないので、また一度相談してみるつもりです。

同じ症状で悩んでいる方へ

呑気症は重篤さがないため、診察を受けても軽くみられることも少なくはありません。

ゲップとして排出されないガスが胃や食道で動いてお腹を膨らませる症状はかなりきつく感じるので、胃腸を診察してくれる専門の病院と、ストレスが強い生活をしていたら心療内科にも行ってみることをおすすめいたします。

ガスコンも、私には効果があまりみられませんでしたが、本来は良い薬です。

食生活に関しても炭酸飲料やアルコールは控えるほうがいいでしょう。
また、脂っこい食事もなるべく少なめにしたほうが、不快症状は減ります。

体をリラックスさせる練習をしてストレスや緊張状態を軽減し、薬を上手に使い、刺激のないものを胃に入れて気長な治療をしているうち、症状は軽くなりやすいでしょう。



カテゴリー:体験談

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