【ep105】うつ病で苦しんでいる方へ【考え方の変化で再発防止】

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

もくじ

うつ病の症状と特徴

うつ病の症状と言っても、様々な症状があります。

抑うつ状態    何もやる気になれない何も関心が持てないポジティブな感情がもてない
意欲低下  すべてが億劫に感じる何をしても楽しく感じない
倦怠感    常にだるいすぐに疲れる鉛のように体が重い
睡眠障害      寝付きが悪い中途覚醒が多い早朝覚醒(異常に朝目覚めるのが早い)熟睡障害(寝た感じがしない)
食欲低下    食事量の低下胃の不快感吐き気

あとは動悸無意識に涙が出て止まらないことや、望死念慮(消えてしまいたくなる)という症状があります。

この病気は、自分で自分を追いこんでしまう人がかかりやすいと思います。
なぜならば、そのような人は次のような思考が頭の中にあるからです。

●〇〇しなければいけない
●〇〇すべきだ
●絶対〇〇だ

このような思考で常に全力で考えるため、うまく息抜きをすることができないのです。

具体的には次のような人がかかりやすいと思います。

●完璧主義者
●責任感の強い人
●真面目な人
●お人好しな人

このような人達は、人に頼まれても断れない性質があるので、よりストレスの蓄積が加速していきます。

だから、決してその人のセルフコントロールの問題だけではありません。
むしろ、自分の周りの環境で病気になってしまう要因の方が多いです。

私はうつ病を『心の風邪』ではなく心の骨折だと思っています。

なぜなら、うつ病とはストレスの蓄積が原因で精神的に異常をもたらし、それが身体にも影響をもたらす内因性の病気です。

具体的には脳内神経伝達物質に異変が起きているということが医学的にも考えられています。
だから、うつ病になったからといって気が狂った人のような見られ方や罪人のような見られ方はやめてほしいです。

発症時の様子と経過

私がストレスを感じてから、うつ病に至るまでを次の表に時系列にまとめてみました。

  症状レベル  具体的な症状症状レベルが
上がるまでの期間
  起因
1  ●ストレス1ヶ月●長時間残業
●休日出勤の増加
2●倦怠感
●意欲低下
●食欲低下
1ヶ月●長時間残業
●休日出勤の増加
3●睡眠障害1ヶ月●長時間残業
●休日出勤の増加
4●抑うつ状態3週間●長時間残業
●休日出勤の増加

上記からも分かるように、睡眠障害からうつ病にまで落ち込んだ期間は3週間と早いですが、ストレスを感じ初めて睡眠障害までは1ヶ月毎に症状が推移しているのが分かります。

なぜならば、この間にストレスチェックがあり、後から診察を受けようと手帳にメモ書きをしていたのです。

具体的には、簡単な箇条書きで症状を書いた程度でしたが、なんとか産業医からでもストップをかけてもらいたかったのです。
本格的なうつ病になったのは、睡眠障害が出てから3週間後の事でした。

うつ病の治療経過

治療の経過ですが、私の場合はうつ病の急性期から回復期をむかえるまで7ヶ月かかり、その後は再発防止期として治療を続けました。

回復期に入るまでの治療

次の表は、私がうつ病の段階別に受けた治療と内容、自分でしたこと、かかった期間をまとめました。

うつ病の段階受けた治療内容自分で
したこと
期間
急性期前期
(診断から起算)
●支持的療法
●薬事療法
・カウンセリング
・問診
・抗うつ剤
・睡眠薬
・日光を浴びる
・ひたすら寝る
2ヶ月
急性期後期●支持的療法
●薬事療法
・カウンセリング
・問診
・抗うつ剤
・睡眠薬
・日光を浴びる
・朝の散歩
1ヶ月
回復期前期●支持的療法
●薬事療法  
・カウンセリング
・問診
・抗うつ薬
・向精神薬
・日光を浴びる
・朝の散歩
・筋トレ
2ヶ月
回復期後期●支持的療法
●薬事療法  
・カウンセリング
・問診
・抗うつ薬
・向精神薬
・日光を浴びる
・朝の散歩
・筋トレ
・図書館通い
2ヶ月

それぞれの時期について、詳しくお伝えしていきます。

①うつ病の急性期前期

睡眠薬がよく効いたおかけで一日約12時間、寝ていました。
主治医から朝日を浴びることが大事だと言われていたので、窓を開けて日光を浴びていました。
食事が終わると、またベッドに戻り、ベッドの上で過ごす毎日をすごしていました。
これだけでも、うつ病急性期前期の人には大変なことなのです。

②うつ病の急性期後期

この頃になると、薬事療法の効果が大きく良い方向に体調が向き始め、少しだけ意欲が湧いてきます。

ダイエットのためと2ヶ月間、寝たままの状況だったので、なまってしまった体を整えるために朝日を浴びながらウォーキングをして汗を流すようにしました。

③うつ病の回復期前期

この段階までくると、意欲が戻ってきます。
朝のウォーキングの他に、ジムで筋トレをしようと発起しました。

インストラクターの方から、筋トレはうつ病にとても良いと聞きました。
なぜなら、筋トレが一番身近で結果の出やすい成功体験を味わえるからだそうです。

具体的には、最初は有酸素トレーニングと多関節を使う筋トレをして主にカロリー消費をすることをしていました。
しかしながら、体力も精神力も回復しきっているわけではないので、体調が不安定でした。

④うつ病の回復期後期

この段階までくると、復職の準備に入ります。
体力もある程度回復しているので、主に精神面の体力をつける練習をしました。

会社で仕事をする事を想定して、集中力をつけることが必要不可欠だったからです。

具体的には、図書館通いをして1週間で滞在時間を30分~1時間延ばし、人中に紛れて本を読んでいました。
読む本の分野は気に入ったものだにし、主にメンタル系の本を読んで自分が次に再発しないようにと勉強しました。

回復期後の再発防止期

再発防止期になると、いよいよ復職です。

また無理をさせられるのではないかとか、またうつ病にならないかなど、私は不安だらけでした。
働きたい気持ちはありましたが、正直自信がなかったからです。

主治医がお守りという名目で抗不安薬を処方して下さり、きつい時には服用をしていました。

結局、夫婦関係と同じで一回会社に対して致命的な信用を無くした私は、友人のすすめで、転職をしました。
こういう事があると会社の本当の姿が分かるものです。

現在の職場は、残業もないし、休日出勤もありません。
そして、ジムが無料で使えるので職場からすぐに直行できる健康的に過ごしています。

何よりも、家族を安心させる事ができたのが一番だったのではないでしょうか。

まとめ

うつ病は私に多くのことを教えてくれました。
うつ病になる前と後では考え方にも変化があり、

うつ病になる前具体的には
●やらなければならないことはやり通す
●断らない
●1人でやりきる
●会社を信じる  
・少々体を酷使しても一時的と信じて働き抜く
・出世に繫がるかもしれないから断らない
・1人で案件を守り切る
・必要な時だけ相談をする
・この努力はきっと上層部にも伝わるだろう

と考えていたのが

うつ病になった後具体的には
●無理をしない断る
●1人で抱えない
●会社は守ってくれない  
・健康を損ねてまでする仕事はない
・忙しい時は断る勇気をもつ
・無理に仕事を突っ込まれそうになったら、口論をしてでも断る
・とにかく人を巻きこむ
・最初から1人で考えない
・何かあったら自己責任を問われるだけ
・自分を守るのは自分

と変化していきました。
こうして比べてみると、うつ病になる前の私はうつ病になるべくしてなった人の模範的な事例のような感じですね。
これで体が無事なわけはないです。

うつ病や似たような症状で悩んでいる方へ

消えたいとか、死にたいとか思うこともありますが、あなたはこの世に生まれた時から、神様から定めをもっています。

だから、あなたを必要としている人もいるし、あなたでないと解決できないこともあるので落胆しないで下さい。

神様が充電期間をくれたと思いましょう。

あなたはこの病気になる前に、自分に向き合うことなく、他人のために時間を使ってきたので、今は自分のために時間を使いましょう。
そしてこれからも、自分軸で物事を捉えましょう。
体を壊しても、会社という組織はあなたを守りません。

だからそれでいいのです。

今までお人好しで、言いたいことを言わずにストレスをためていた人は、嫌われてもいいので言いたいことを言いましょう。



カテゴリー:体験談

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