【ep111】適応障害【人と比べず、自分の変化に注視しましょう】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

私は2020年の4月頃に適応障害になりました。

仕事の前になると頭痛嘔吐しそうな咳吐き気がひどくなりますが、土日や会社を休んだ日は割と元気に過ごす事が出来ました。

また、自分の場合は直属の上司でしたが、特定の人物が近くにいると緊張して声が思うように出ませんでした。

実際に病気になった時は罪悪感で一杯で、職場の皆さんに迷惑をかけてしまったと申し訳なく思っていました。
適応障害の診断書は貰っていたのですが、自分はただ甘えているだけではないのかと考えていました。

数値や視覚で分かる病気ではないので、職場の人や家族に理解して貰えるのか、とても不安で、陰口を言われているのではないかとかネガティブな事ばかり考えていました。

私が適応障害になった経緯や受けた治療などをご紹介します。

もくじ

病気の発見

2020年の年明けごろ、上司からのプレシャーが強くなり、また無理のあるノルマを課せられました。
自分なりに何とかノルマを達成しようと考えながら、頑張って仕事に取り組んでいましたが、同年3月位から体調不良が続いていました。

仕事前になると頭痛や嘔吐しそうな咳、吐き気、体のだるさが目立つようになってきました。
また、夜も中々寝付けないで1時間位布団の中で眠ろうと目を瞑っていました。
たまに早く寝付けても2時間おき位に目が覚めるようになっていました。

最初は騙し騙し仕事をしていましたが、ある日仕事から帰宅して、自分の部屋で1人になると勝手に涙が出ていました。

これはマズイと思い、心療内科に連絡してカウンセリングと診察を受け、休職3カ月の適応障害と診断されて、診断書も貰いました。

治療

適応障害の診断書を会社に提出して、自宅での療養に入りました。

療養直後の記憶は曖昧で、よく覚えていません。
ただ、布団や炬燵の中に潜り込んで明るい所を避けていた記憶があります。

療養中は心療内科へ2週間に1度のペース通院し、診察と薬を処方してもらいました。
薬を飲むペースは朝と就寝前の1日2回です。

1カ月ほど経った頃には症状は大分落ち着いて、仕事以外なら普通に生活が出来るレベルまで回復していました。

この後も順調に体調が戻ったので、自分も早く仕事復帰をしたくなっていましたが、主治医の先生に「焦らずに、行きましょう」と諭され、休職期間の間はしっかりと療養させてもらいました。

復帰、再発

休職期間を終えた後、無事に復帰することができました。
復帰直後は以前と同じ部署にいたのですが、仕事の負担が以前よりも大きかったので上司に相談して軽作業を出来る部署に異動させてもらいました。

そこの部署では関わる人も変わったため心に余裕をもって仕事を出来ていたのですが、残念なことに携わっていた軽作業が部署から無くなるということで、再び前の部署に戻り、比較的楽な部類の作業をさせてもらうことになりました。

戻った部署での作業環境は機械に合わせての作業だったので自分のペースで出来ず、また他の作業者も近い距離での作業でした。
最初の頃は周りも気を遣ってくれていたので体調不良も落ち着いていたのですが、11月を過ぎた頃から微熱が出るようになってしまいました。

その頃から、前回の適応障害の時と同じ症状である仕事前の頭痛、咳込み、吐き気、体のダルさが現れはじめたのです。

主治医の先生にも相談していましたが、症状は根本的に良くならず、週5日間働くのがつらくなっていきました。
それでも休みながらなんとか出勤をしていましたが、2021年の4月頃に同じ作業をしている人と口論になり、緊張の糸が切れたような感じがして仕事に行くのがとても辛くなりました。

その後、主治医の先生に相談した結果、再び休職する事になりました。

治療は前年とほぼ同じで2週間に1度の通院と診察、2種類の薬による投薬での治療でした。
それと併せて、先生のすすめで多少の運動も行うこととなり、1日10分程度歩くだけですが一応出来る日は行っていました。

それが功を奏したのかは分かりませんが、段々と症状も落ち着いていき、7月には主治医の先生と産業医の先生から復職可能と診断されて7月の中頃に仕事復帰をしました。

まとめ、今後の事

今は症状はもち着いていて、仕事や普段の生活に支障はありません。
しかし寛解したわけではなく、また薬も飲まなくてもいいと言われていないので、まだまだ治療は続きます。

治す事よりも、まずは症状が発病しない事、再発しない事を考えながら生活や仕事を進めて行きたいです。

またストレスの発散や趣味も時間や体力が許す範囲で楽しんで行きたいです。

休日や仕事終わりにしっかりと心をリフレッシュして、また仕事に臨める様になりたいです。

適応障害で苦しんでいる人へ

心の病気はレントゲンに映ったり、血液検査で数値が出るわけではないので、ただ自分が甘えているだけではないかとか、自分はダメだったけど他の人は大丈夫とか比べたりしてしまうと思います。
自分もそうでした。

しかし仕事に対して真剣に向き合ったからこそ、考えて考え過ぎて病気になったのだと思います。
そんな人が甘えていると言えるでしょうか?
いえ、そんな事はないです。

頑張りに頑張ってその結果心が疲れて休めと身体が伝えているのだと思います。

20歳から働いても60歳まで40年もあります。
40年間常に疲れずに、悩まずに仕事なんか出来ません。
1年、2年休んでも40年のうちの5%です。
休む事も大切な仕事だと思います。

当たり前ですが人によって得意分野や苦手な事は違います。
たまたまその人はそこの職場の環境に合っていたというだけで、もしかしたら環境が変わればその人も病気になる可能性だってあります。

あなたにも勿論合った環境があります、だから他の人と比べるのは意味がありません。
比べるなら昨日の自分と比べましょう。

昨日より早く起きられたとか、歯磨きが出来たとか、お風呂に入る事が出来たとか昨日までは出来なかった事ができたならどんな小さい事でも自分を褒めて下さい。
いずれは健康な人と遜色ない生活が送れると思います。

これを読んでいる方の人生が豊かで楽しいものになる事を願っています。



カテゴリー:体験談

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