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私は、6年前の高校生の頃からうつ病を持っています。
うつ病は精神疾患で、私の場合は腹痛や頭痛、食欲不振、息切れ、不眠などの症状が目立ち、長年の間悩まされてきました。

うつ病が発症する前の私は、書店やテレビでうつ病について取り上げられているところを見ても「まあ私には関係ないだろうなあ」と、どこかで他人事のように考えていました。
まさか自分がうつ病を発症させるとは、少しも思っていなかったのです。
当時はあまりうつ病についても詳しく知らず、主に社会人の方に多い病気だと思っていました。
この記事では私の体験談をお伝えしたいと思います。
もくじ
発症した頃の様子
うつ病が発覚したのは、高校2年生の頃です。

当時、部活動にも励んでいた私は成長してもっと前に進みたいという悩みがあり、その他にも時間がなくて成績が上がらないという勉強面での悩み、家庭での悩みなど多くの悩みを持っていました。
多くの悩みで次第に毎日が辛く感じていましたが、誰にも相談することができずにいました。
元々、相談して人を頼ることが苦手で、「自分が解決すべき悩みだ」と全て抱えてしまっていたのです。
そうして過ごしていくうちに、朝起きようとしても身体が動かなくなってしまいました。
腹痛や吐き気という症状は昔から起きがちだったのですが、身体が起こせられなくなることは初めてでした。
経験のない症状で、さすがに母も異変を感じたようで、引きずられるように病院へ行くことになりました。
腹痛もあったので、初めは内科を受診しましたが検査でも異変はなく、診察で精神的なものではないかという診断をされました。
その後、心療科を受診して軽度のうつ病だと診断されたのでした。
治療の経過
最初の治療期間

治療方法としてまずしたことは、薬を処方してもらいながらとにかく休むことです。
頑張りたい気持ちはありましたが、このまま学校に通い続けると症状が悪化する可能性が高く、治療に専念するために学校を辞めました。
しかし最初のうちは、まさか自分がうつ病になるとは思っていなかった私は、暫く自分がうつ病であることを受け入れられませんでした。
うつ病の症状が強い時期は、起きるたびにやってくる日常に嫌気が差し、「死にたい」という思考が続いたり涙が止まらない日々が続いたりしました。
食欲不振であまり食べられなかったり、夜まで眠り続けたり、逆に不安から不眠が続いたり……
他人の視線が気になり、外へ出ることも怖くなりました。
このような様々な症状に振り回されてきましたが、ストレスの元から離れることで少しずつ症状が回復していきました。
回復してからは、通信制の高校に通ったり専門学校へ通ったり、寝て休む日常と比べて充実した日々が増えていきました。
2度目の悪化と治療
だいぶうつ病も改善されてきたと思っていた私でしたが、うつ病は簡単には治りませんでした。

専門学校に通っていた頃、特に仲が良かった子との関係が悪化してしまいました。
きっかけはよくわからず、次第にギスギスした空気になっていき、話し合いたくても避けられてしまい、順調に通えていた学校にも行けなくなってしまいました。
たった一人との人間関係が悪化しただけでしたが、当時の私にはショックが大きかったのです。
上り坂のように順調に回復していたうつ病ですが、人間関係が悪化により急激に下り坂状態に。
「こんな些細なことも耐えられないのか」と虚しく悔しい気持ちになり、腹痛や頭痛、吐き気、だるさといった症状は続き、食事中でも美味しいと感じられなくなったり突然涙が出てしまったりすることもありました。
結果、以前と同じように療養のため専門学校は自主退学することを選びました。
その甲斐あってか、休んだり自分が好きなハンドメイドをしたり、ゆっくりとした時間を過ごしていくうちに少しずつ回復していきました。
現在は、自分から「将来働けるように準備をしたい」と思えるようになり、就労支援施設に通ったりクラウドソーシングを使って少し稼いでみたりしています。
徐々にうつ病であることも受け入れることができるようになり、以前より薬を減らせるようにもなったり、自分から外出もできるようになりました。
まとめ

私の場合、ストレスを溜め過ぎたことが原因でもあるので、自分なりのストレスの発散法を見つけることが重要なのだと考えています。
一つの方法として、モヤモヤとした気持ちになったら思い切って寝てしまうようにしています。
症状の中で、特に不眠はまだあまりよくならず昼夜逆転しがちなので、朝はとりあえず起きるようにして、なるべく昼寝をしないように作業をすることを心掛けています。
そうやって、少しずつ不眠も治していきたいです。
うつ病で悩んでいる方へ
うつ病になってしまうと、今まで簡単にできていたことができなくなって焦る方が多いと思います。
おそらく、うつ病になる方には努力家だったり完璧主義だったりする方が多いのではないでしょうか。
うつ病の症状を改善させるには、妥協することが大切だと私は感じました。
すぐに治すことは難しいですが、必ず回復はします。
焦らずゆっくり、一歩ずつ前進していきましょう。
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