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尿管結石と聞くと、どんな症状を思い浮かべますか。
『とてつもない痛み』と人伝えでは耳にしていましたが、他人事のように聞き流していました。

宗教改革で有名なマルチン・ルターが尿管結石になったと書籍で読んだことがあり、凄まじい激痛で「天から迎えが来た」と自分の最期の時が来たと思うほどだったそうです。
私自身は、毎年の健康診断で尿酸値が高く、体が肥満傾向であることが伝えられていました。
改善しなければいけない注意観察の項目あったのですが、当時はそれほど深く気に留めていませんでした。
この記事では、そんな私が尿管結石を患い感じたことや、再発防止のために実践していることをお伝えしたいと思います。
もくじ
発症時の様子
当時、私は深夜の時間帯の勤務でした。
その日もいつものように、作業の引き継ぎをして業務を開始したのですが、1時間ほど経過した時、異変が起こりました。
重機を使った作業後、点検をしようと運転席から出た直後に今まで経験がしたことのない腹痛を感じました。
少し我慢をすればそのうち治まるだろうと思い、歩き出そうと足を一歩踏み出そうとしましたが、腹痛と感じていた痛みが頭と手足を除いた胴体全体に広がっていき、歩くどころかその場から動けなくなりました。
顔にはあぶら汗が浮かび、声を出そうにもあまりの激痛に耐えることに精一杯で、とても出せる状態ではありませんでした。

それでも休憩室まで壁に背中を押し付けながらなんとか移動しましたが、部屋のドアノブを回すにも痛みのせいか握力が出ず、両手でノブを何度も回し損ねながらも何度も回し続けました。
ようやくドアを開けて倒れ込むように部屋へ上がると、そのまま横になっていました。
その後、仕事仲間が動けなくなっている私を見つけて、救急車を手配してくれました。
病院での様子
救急車に乗せられ、まずは会社の近所の病院へ運ばれました。
しかし、その夜の担当医は私の激痛の原因を特定することができませんでした。
十分な検査をするための設備もないようで、痛み止めを服用し注射を打たれましたが痛みが収まる様子は全くなく、ただひたすら痛みに耐えながらベッドに横になっていました。

やがて、その病院の担当医が隣町の総合病院に連絡をしたようで、また救急車に乗せられ、30~40分かけて移動することになりました。
総合病院ではCTスキャンで検査をしてもらい、そこで初めて『尿管結石』という診断を受けました。
病名は分かったものの、ベッドに寝かされている間も相変わらず全く痛みが治まる気配がなく、痛み止めの座薬をしてもらいましたが効果を感じませんでした。
体の向きを変えても少しでも痛みから楽になる位置がなく、辛い思いをしました。

痛みを感じてから6時間後、点滴を受けながら横になっていると尿意を感じました。
看護師に伝えてトイレに行き排尿をすると、便器の上でかすかに「カチッ」と何かが転がる音がしました。
その直後、ずっと続いていたあぶら汗が出るほどの激痛がピタッとなくなったのです。
看護師に伝えると医師と相談後に「帰宅しても大丈夫です」と言われました。
その後は、痛むこともなく毎日を過ごしています。
再発防止への取り組み
尿管結石の原因はいくつかありますが、寝不足をはじめとした生活リズムの乱れがあります。
深夜の勤務はストレスが溜まりやすく、また眠るために飲酒をすることも多かったため、規則正しい生活を送るのが難しい環境でした。
昼間に睡眠をしても熟睡したという感じがなく、イライラしたり、集中力がなくなってきていることも薄々感じていました。
5年間に渡って深夜勤務の仕事をしてきましたが、今回の件をきっかけに自分の体について考えることや、周囲から助言を受ける機会が増えました。
やがて、不摂生を正し生活を整えるために、交代勤務制の会社を退職して転職することを決心しました。
あの痛みは二度と経験したくないという思いが私を行動させる決心をさせたのです。
まとめ
以前から健康診断で尿酸値の数値が高いと伝えられていたので、まずは食生活を改善することにしました。
具体的には、
●水分を十分に取る
●クエン酸を摂る
●シュウ酸・プリン体を摂り過ぎないように
●グルテンフリーを意識する
などを実践しています。

また、生活習慣も見直し、継続して運動をすることで肥満対策も行いました。
毎朝の運動として10分間スクワットを行うことを実践し続けています。
結果として、体重は10㎏減量することに成功し、体調も良好で、その後の健康診断では尿酸値の数値は適正値を維持しています。
尿管結石で苦しんでいる方へ
予防のために食生活、生活習慣を見直して継続していくことが大事だと思います。
あの、言葉では表現できないような動けなくなるほどの激痛を何度も経験したい人はいません。
なによりも健康を意識して日々の生活を送っていただきたいです。
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