【ep118】仕事のミスからうつ病へ【カウンセリングの重要性】

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

私は20代の頃にうつ病を発症しました。
きっかけは仕事上のミスで、その時の経験から長く苦しみました。
いまでは季節などの影響で症状が酷くなることもありますが、おおむね日常を過ごせています。

今回の記事では、私の経験談をお話ししたいと思います。

実際の症状

最初の症状は、気力の減退からでした。
仕事では集中力や熱意が持てず、私生活でも趣味に興味が湧かないようになりました。
やがて常に不安や苛立ちを抱えるようになり、常に精神が興奮している状態のせいか夜は眠れず、朝は起きられなくなり会社に遅刻や欠勤が増えるようになりました。

頭がとにかく疲れていて簡単な計算ができなくなったり、新しい事を覚える事ができなくなり、エレベーターの開くボタンと閉まるボタンが判らなくなったりしました。
おなかが空いていないのにお菓子を貪るように食べる行動や、やがて死にたくなる思いが強くなり、自死念慮に憑りつかれるようになりました。

それがうつ病の症状のひとつだと気づくのに少し時間がかかりました。

うつ病のきっかけ

きっかけはいまから20年前に遡ります。

仕事でのミスと、それを挽回しようとした最中に起こった人身事故でした。

当時、私は自動車の整備士として勤めていたのですが、自働車のエンジンの部品を取り付ける際にミスをし、結果エンジンが壊れてしまいました。
上司はこのミスを激しく叱責し、作業を煽り、私は責め続けられました。

急いでミスを挽回しなければならないと思い、エンジンを乗せ換える作業をしていると、当時の勤務先の上司があろうことか人の手でエンジンを持てと言いました。
本来であればクレーンを使ってエンジンを持ち上げる予定だったのですが、なんと手で持てと言うではありませんか。

私は信じられないと思い反対しましたが、結局5人がかりでエンジンを持ち上げ、手動リフトへ乗せる事になりました。
案の定エンジンは誰かの手から滑り落ち、先輩2人が負傷しました。
そして、その責任はすべて私に向けられました。

お客様の車は直らず、先輩二人を負傷させてしまったことを上司から長い時間責任を追及され、私の頭はひどい混乱状態に陥りました。
仕事が続ける事ができなくなり、結果的に逃げ出すようにその会社を去りました。

次の会社へ就職するも新しい事を覚える事ができず仕事ができないため、怠けていると勘違いされ厳しく叱責され、半ばクビに近い状態で辞職せざるを得ませんでした。

両親にも強く怒られ、追い詰められた私は、自殺をしようとビルの屋上に昇ったり、電車に飛び込もうかと思いホームに立ち続けた事がありました。

治療の様子

受診のきっかけ

うつの症状を抱えたまま新たな仕事が手につかず転職を繰り返している時、テレビでうつの番組が放映されていました。

そこで紹介されていた症状が自分の抱えている症状と似ていたため、私は精神科を初めて受診しました。

受診時の様子

医師は様々なテストをし、私の脳の状態を調べました。
その結果「あなたの頭は相当疲れている」と告げられました。

そして、その結果をもとに薬物療法が始まりました。

薬を飲むと気持ちが楽になり、症状が劇的に改善しましたが、症状が良くなると途中で薬をやめてしまい、再び具合が悪くなるので再度服用を開始するということを繰り返していました。

また、別の精神科では事故のPTSD(心的外傷ストレス障害)を負っていると診断されました。

これではいけないと思い、きちんと薬を続けた上でカウンセリングを受け始めたのが5年前です。
罹患のきっかけになった出来事をカウンセラーに話し、心理傾向を調べた上でEMDRと呼ばれる治療法を受けました。

過去の事柄と向き合わなければならないので大変苦しい治療でしたが、半年近く回数を重ねる毎に気持ちが冷静になっていきました。
カウンセラーの方が私の苦しみを親身になって受け止めてくれた事も、治療を続けられた要因です。

現在の様子

うつの原因となった自動車整備士の仕事は辞めました。
20年近く勤めましたが、常に作業に自信がなく、またミスをするのではないかという不安に毎日押しつぶされそうになったからです。

両親や妻と話し合った結果、新しい生き方をしたらどうかと勧められ、サラリーマンからフリーランスへ転向し働き始めました。
その結果、しがらみが一切なくなり気分はかなり楽になりました。
自分のペースで生活や仕事ができるので体調の変化にも柔軟に対応できるのが最大の利点です。

症状の管理面では、季節の変わり目はうつの症状が出やすいので健康管理に留意するようになりました。

精神科の病院にはひと月に1回通院し、4種類の精神薬を飲んで投薬治療を続けていますが、一番の薬はカウンセリングを受けた事でした。

自分の抱えている問題を見つけ出してくれたおかげで今日も生きています。

周囲にも私がうつ病であることをオープンにして生活しています。
20年前にくらべてうつ病の認知が拡がり、皆おおむね受け入れてくれています。

まとめ

うつは自分の体が悲鳴をあげている重要なサインです。
無理なことはできないので早めに精神科を受診される事をお薦めします。

死にたい、仕事に行きたくない、学校に行きたくないと思ったり、周囲に言い始めたら間違いなく精神的な悩みを抱えている証拠です。
自分を助けられるのは自分自身です。
そして、大事な人を助けられるのも、この記事を読んでいるあなたなのです。

私の体験談が誰かのお役に立てることを願っています。



カテゴリー:体験談

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