【ep119】産後うつ【周りを頼ることの大切さ】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

私は現在、2歳7ヶ月の息子の育児をしています。
出産直後から産後うつになり、現在も治療を継続中です。

出産前の私は、産後うつとは、周りのサポートが受けられないなど、特別な環境にある人がかかる病気だと思っていました。
しかし、育児環境に何の問題もなかった私も、産後うつになりました。

産後うつは、出産した人であれば誰でもかかる可能性のある病気です。
そして、適切な治療や周りの人の理解によって治る病気でもあります。
そのことを知っていきただきたいと思い、私の体験談を書かせていただきました。

症状の様子

出産後の入院中

私の場合、入院をしているときから産後うつと思われる症状がありました。

まず、授乳がうまくいかないことをきっかけに、「この子をちゃんと育てていけるのだろうか。」という強い不安に襲われるようになりました。

そして私の精神状態が安定しないことから、夜間は助産師さんに赤ちゃんを預けていましたが全く寝られず、何か黒いものに吸い込まれるような感覚に陥り、ひとりでは居られない状態が続きました。

幸い夫が病院に泊り込むことができたため、徐々に気持ちが安定し、なんとか退院を迎えることができました。

退院後

私の実家が近かったため、退院してすぐに自宅のアパートで、母親にサポートしてもらいながら子育てをすることになっていました。
夫も子育てにとても協力的で、側から見れば恵まれた環境で順調に子育てが始まったように思われました。

しかし出産から2週間が経った頃、再び産後うつの症状が現れ始めました。
寝たくても寝られず、食欲が無くなり体重は減少、漠然とした強い不安に襲われ、赤ちゃんと二人でいることに恐怖を感じるようになりました。

そしてその頃には、「赤ちゃんのお世話をしたくない。」「この子が生まれる前は幸せだった。」と思うようになっていました。

治療の経過

無気力感、倦怠感が続き、ついに赤ちゃんのお世話や家事、立ち上がることさえもままならない状態となったため、心療内科を受診することにしました。

すぐに産後うつと診断され、いくつかの抗うつ剤と睡眠薬を処方されました。
それまでは母乳とミルクの混合でしたが、薬の服用が始まることから母乳は諦め、ミルクで育てることを決心しました。

出産から3週間後

抗うつ剤の服用を継続していましたが、すぐに症状が改善するわけではありませんでした。
医師からは、症状が落ち着くまでに1ヶ月程度はかかると言われていました。

しかし、その間も赤ちゃんのお世話は続くため、無理やり自分を奮い立たせてなんとかお世話をしているような、つらい状況でした。

ちょうどその頃、私の住んでいる市から新生児訪問指導として、助産師さんが自宅に訪れました。
その時、私の状況を知った助産師さんから、赤ちゃんを実家の母親に預けてはどうかという思いも寄らない提案を受けました。
実家の母親が預かることが難しい場合は、乳児院に預けるという方法もあるということも教えていただきました。

私はそれまで、出産後の母親と赤ちゃんは、片時も離れてはいけないものだと思い込んでいました。
しかし、赤ちゃんの健やかな成長のために、一旦離れてみるという選択もあるのだと知り、気持ちがとても軽くなったのを覚えています。

その日は私の母親も同席しており、私と赤ちゃんを一旦離すことが最良の方法だと考え、すぐに赤ちゃんを実家へ連れて帰ってくれました。

出産から2か月後

赤ちゃんを実家に預けてから、平日の昼間は私が実家に通い、休日は自宅のアパートで、夫と二人で赤ちゃんのお世話をするという生活が始まりました。

1ヶ月経った頃には、気分に波はあるものの、産後うつの症状はだいぶ落ち着いていました。
そして医師のアドバイスもあり、症状が安定するまで、さらにもう1ヶ月実家に赤ちゃんを預けることになりました。

出産から3か月後

気分が落ち込むことはほとんど無くなり、無事に自宅で赤ちゃんのお世話ができるようになりました。
物事を前向きに考えられるようになり、育児が楽しいと感じられるようになっていました。

予期せぬ再発

息子が1歳になった頃には、抗うつ剤の量も少量で済むようになり、家族旅行を楽しむことができるほどになっていました。

しかし、新型コロナウイルスの流行によって、外出や、夫以外の人と会うことが難しくなり、産後うつが再発しました。

この時も食欲が無くなり、漠然とした強い不安に襲われ、寝られなくなりました。すぐにかかりつけの心療内科を受診し、薬を処方してもらったため、1週間程度で症状は落ち着きました。

現在の様子

現在も1ヶ月に1回の通院と、少量の抗うつ剤の服用は続いていますが、産後うつの症状が現れることはほとんど無くなり、普通の日常生活を送ることができています。

また、育児を楽しめるようになり、産後うつが完治したら、二人目も考えたいと思えるまでになりました。

まとめ

産後うつという病気については、広く知られてきているように思いますが、まだまだ理解されていないように思います。

私も、心療内科を受診したいと家族に切り出したときは、「またまた大袈裟な……」という反応をされました。
「産後は誰でも精神不安定になるものだ。」と思われていたからだと思います。

しかし、このマタニティーブルーと産後うつの境目がわかりにくいところが、産後うつの発見が遅れる大きな原因ではないかと思います。

産後うつで悩んでいる方へ

繰り返しになりますが、産後うつは誰でもかかる可能性のある病気です。
そして適切な治療、周りの人の理解によって治すことができる病気です。

少しでも異変を感じたら、早めに医療機関の受診をしてほしいと思います。

医療機関の受診に抵抗があるようであれば、まず、お住まいの地域の保健師さんに相談されるのも良いかと思います。

とにかく一人で抱え込まず、周りにSOSを発信していただきたいと思います



カテゴリー:体験談

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