【ep128】ピロリ菌と十二指腸潰瘍【保険外でも効果的な治療を選択】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

◎この記事の中の人プロフィール◎
年齢:54歳(初回28歳、2度目33歳、3度目37歳)
職業:会社員
喫煙:無
飲酒:少々
病名:十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍(または胃潰瘍)は、ストレスやピロリ菌が原因でかかる現代病です。
私の場合も、ストレスで苦しんでいた時に発症しました。

現在では治療法も進み、ピロリ菌の除菌も保険が適用され一般的となりましたが、私が最初に十二指腸潰瘍にかかった頃はまだピロリ菌の除菌は一般的な治療ではなく、胃酸を抑制する薬を使って治すことが多かったです。

ここでは、私が十二指腸潰瘍を患い、再発をくりかえしながら完治した体験を紹介させていただきます。

もくじ

十二指腸潰瘍(胃潰瘍)について

十二指腸潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜が胃酸によって傷つけられ、炎症をおこす状態のことを言います。
これにより組織が爛れたりえぐれたり、症状が進行すると穴が開いてしまうこともあります。

自覚症状でもっとも多いのが、空腹時にみぞおち辺りに感じるキリキリとした痛みです。
その他にも、胸やけや胃もたれ、吐き気、食欲不振などを伴うこともあります。

主な原因は、ストレスや飲酒、喫煙、薬の副作用、そして、ピロリ菌の感染が挙げられます。

治療方法は、ピロリ菌が確認されれば除菌治療が行われ、並行して胃酸の分泌抑制や胃の粘膜を保護する薬が処方されます。

私の十二指腸潰瘍体験

1回目の発症時

私が最初に潰瘍を患ったのは28歳の時でした。
もともと胃が弱く、よくお腹をこわしていました。

症状を感じ始めた頃は、胃が重い程度にしか思っていませんでした。
しかし、日を追うごとに段々と胃の痛みが強くなり、病院に行く頃には痛みで冷や汗が出るほど胃がキリキリと痛み、あまりの痛さにトイレの中でうずくまってしまったことを、30年近く経つ今でも忘れられません。

最初に痛みを覚えてから3か月過ぎたころ、ここでようやく病院に行くことを決心して内科を受診しました。

よく空腹時にお腹が痛くなると聞いていましたが、私の場合も起床時や、お昼前にみずおち辺りが痛くなりました。

受診時の様子

初診で胃カメラの検査をすることなり、その結果十二指腸潰瘍と判明しました。

胃カメラ検査で見れる画像のイメージ

レントゲンを見せられながら主治医から、「もう少し放置していたら穴が開いていたよ。」と言われ、素人目にもハッキリと十二指腸の一部がえぐれているのが分かりました。

治療としては、胃酸を抑える薬と胃の粘膜を保護する薬が処方され、もとに戻るまで1年近く薬を飲み続けました。

あまりにも治療に時間がかかった為、私なりに潰瘍のことを調べたところ、ピロリ菌が原因の場合もあることを知りました。

そこでピロリ菌について主治医に相談してみましたが、当時はまだピロリ菌については認可されていないこともあり、胃酸を抑える薬で治療を続けました。

再発した十二指腸潰瘍

5年ほど経った頃、また十二指腸潰が再発しました。
この時の症状も朝起きるとみぞおち辺りがキリキリ痛み、1ヶ月ぐらい続きました。

引っ越しをしていたので前回とは違う内科にかかり、そこでも胃カメラ検査を受けて十二指腸潰瘍が再発していると診断を受けました。

ここでの治療も前回と同様に胃酸を抑える薬と胃の粘膜を保護する薬を服用する方法でした。

薬を飲み続けたので症状も落ち着き、「これで完全に治ったのかな?」と安心していたのですが、更に4年後にまたしても十二指腸潰瘍になってしまったのです。

3回目の発症時は胃が痛む前に妻から口臭がするとの指摘を受けました。
そういえば前回の発症時も口臭を感じるようになったので、前兆だったのかもしれません。

口臭のことと、胃が重たく感じていたこともあり「十二指腸潰瘍が再発したのではないか」と不安を覚えました。

不安は的中し、それから2週間した時には案の定みぞおちの痛みが発生しました。

あまりにも繰り返し再発するので3度目の受診時はネットなどで潰瘍治療の実績が高い病院を調べ、そこを受診することにしました。

ピロリ菌の除菌治療

この医院での胃カメラ検査は鎮静剤をつかった無痛検査だったため、胃カメラが苦手な私もまったく痛みを感じずに検査をすることができました。

また、私が以前から気になっていたピロリ菌治療にも明るく、詳しいピロリ菌治療の説明をして下さいました。

説明を受けた後、ビニール袋に息を吹き込んで調べるピロリ菌検査を受け、結果は感染しているとのことでした。

主治医からは「除菌の薬はまだ認可されていないから保険のきかない自費治療になる」との説明を受けましたが、もう十二指腸潰瘍にはなりたくない思いが強く、除菌治療を受けることにしました。

そして、除菌の薬を1週間ほど飲み無事完治し、その後20年近く経つ今でも十二指腸潰瘍は再発せず、健康を保っています。

十二指腸潰瘍の治療で学んだこと

今回、自分自身が十二指腸潰瘍にかかり学んだことは、
〇十二指腸潰瘍は(どんな病気も)早期発見、早期治療
〇ピロリ菌検査や胃カメラ検査は積極的に実施
〇普段からストレスを溜めこまない(ストレス解消法を見つける)

ということです。

どんな病気も例外はないと思いますが、できるだけ早く病気に気づき、できるだけ早く治療を開始することが重要です。

その為にも、自分自身の身体に異変を感じたら速やかに専門医に相談してください。

また、検査をすることは面倒と思いがちですが、検査は早期発見につながる為、検査の重要性を知ってください。

そして最後に、病気は気だけでは治らないかもしれませんが、心身共にリラックスでいることは大事です。

自分なりに上手にストレスを解消する方法を見つけ、ストレスを溜めないことが健康の秘訣でもあると思います。

同じ病気で悩んでいる方へのメッセージ

病気は早期発見、早期治療。
健康はストレスを溜めずリラックスした状態でいられること。

これが私の経験上のメッセージです。

どうか皆さまも健康に留意して健やかな日々を過ごしてください。



カテゴリー:体験談

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