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◎この記事の中の人プロフィール◎
年齢:54歳(症状発生時53歳)
職業:会社員
喫煙:無
飲酒:少々
病名:帯状疱疹
皆さんは帯状疱疹という病気をご存知ですか?
私自身、言葉自体は何度も聞いたことがあったのですが、それほど関心もなかったのでどのような病気かまでは知りませんでした。
実際に自分が患った時も、最初に痛みが出ても「顔に吹き出物ができたのかな?」程度にしか思いませんでした。
そのため、症状を放置してしまい結果として今まで経験したことのない痛みと辛さを味わうことになりました。
この記事では、私が帯状疱疹を放置して経験したことをお伝えしたいと思います。
もくじ
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスにより引き起こされる感染症です。

広く知られている水ぼうそうも水痘・帯状疱疹ウイルスにより引き起こされるものですが、帯状疱疹は水ぼうそうにかかった後、神経節にウイルスが残り、加齢や免疫力が落ちた時などに出てくる病気です。
一般的に、幼少時に水ぼうそうを経験し、免疫力が低下してくる50歳ぐらいからなりやすいと言われています。
まさに、私が帯状疱疹になったのも53歳で、例にもれず子供のころに水ぼうそうにかかっていました。
他にも原因として、ストレスや疲労などもあげられます。
症状は、体の左右どちらか半分に発疹ができ、ピリピリとした痛みを伴い水ぶくれになります。
神経にひそむウイルスのため、空気感染はしませんが小さな子供には水ぼうそうとして感染する場合があります。
帯状疱疹の経緯【発疹から完治まで】
症状の出始めたころ
私の場合、初めは右のこめかみの辺りにズキズキとした痛みを覚え、指で触れると膨らんでいるのが分かりました。
この時は「虫刺されか、食べ物のせいかな?」としか思っていませんでした。
その後も右おでこや右まぶた、右ほほと徐々に発疹が広がり、気が付くと顔の右半分が発疹だらけとなりました。
ここで初めて、これは尋常ではないと思い病院を訪れたのです。
受診時の様子
私は帯状疱疹についてよく知らなかった為、まずは内科を受診することにしました。
この時、痛みを感じてから内科にかかるまで10日ほど過ぎましたが、この10日間の放置が、後に治療を長引かせることになりました。
訪問先の内科で帯状疱疹と診断され、抗生物質の飲み薬と軟膏を処方されました。
早速その日から処方された薬を服用しましたがそれまで発疹が出ていた箇所だけではなく右の鼻、口と発疹の範囲が広がり、火傷したようなヒリヒリ感と、針に刺されたような痛みが日増しに強くなってきました。

3日経っても痛みが軽減されず、夜も眠れなくなってきた為、次は帯状疱疹の専門科である皮膚科を訪れました。
そこで皮膚科医から「処方されている抗生物質は高齢者向けですよ。あなたには弱すぎる。」と言われて驚きました。
しかし、今の医療規定では高額な薬を一度処方されると、追加で別の強い抗生物質は処方できないとのとこで、やむを得ず追加可能な範囲の薬を処方して頂き、内科の薬と併用しながら経過を見ることになりました。
悪化する症状
痛みを感じてから2週間後、赤い斑点から水ぶくれができ、その水ぶくれが次々に破れていきました。
処方された中には痛みを緩和する薬もありましたが、ヒリヒリ、チクチクとした痛みは変わらず、その後も激痛に耐えながら回復するのを待ちました。
人によっては、お腹など体にできることも多いと聞きますが、私の場合は体ではなく顔や頭にできました。
特に辛かったのが、まぶたの内側です。
一時的に視力が落ち、目を開ける事がかなり辛くなりました。
このため、皮膚科だけでなく眼科も受診し、眼科からは点眼薬と軟膏を処方され、皮膚だけでなく眼にも軟膏を塗布しました。
主治医の話では、眼球や耳の中にも帯状疱疹ができる人もいるとのことなので、今さらながら怖い病気だということを知らされました。

自宅療養中、仕事をするためパソコンに向かいましたが、発疹の痛みと水ぶくれから膿がでてくる辛さ、視力の低下でまったく仕事になりません。
床に就いても痛みで体を休めることができず、じっと我慢するだけでした。
せめてもの救いは、食欲が落ちなかったことと、他の人に感染することが無かったことです。
結局完治まで、最初にこめかみに痛みを感じてから約1ヶ月かかりました。
皮膚科を受診してからは17日後、最初の内科を訪れてから約20日後のことです。
完治後、視力は元に戻りましたが、顔に出来た発疹の跡は4ヶ月経った今でも残ってしまっています。
帯状疱疹にかかり学んだこと
今回、帯状疱疹を発疹して学んだことは、
●病気の知識はもっている方が良い
●帯状疱疹は(もちろんそれ以外の病気も)早期発見、早期治療
●帯状疱疹は皮膚科が専門
●普段から免疫力を高めことを心がける
です。
もし、私が帯状疱疹についての知識をもっていたなら、もう少し早い段階で危険を察知し、受診も内科ではなく皮膚科を訪問していたことでしょう。
病気の知識は完治を早くすると感じています。
それから、帯状疱疹に限ってではないですが、身体に異変を感じたら、まずは専門医に相談することも大切です。
「そのうち治るだろう」「大丈夫、問題ない」と自己判断するのは危険です。
病気にかかったら早めに病院を受診し、早めに治療しましょう。
そして最後は、やはり病気にかからないように普段から健康に留意することです。
帯状疱疹は、加齢以外に、ストレスや過労が原因とききます。
今から思えば、私も心身ともに疲れていました。
普段から栄養と休養を良くとって、免疫力を高めておくことも大切です。
私はこれまで沢山の病気と怪我をしてきました。
その中でも、帯状疱疹はかなり苦しく辛い病気です。
同じ症状に悩んでいる方へのメッセージ
顔や体の部位がヒリヒリまたは、チクチク痛むといった症状がある方、それは帯状疱疹かもしれません。
右または左側の片方にできるのが帯状疱疹の特徴です。
体に違和感や異変をもったら、自己判断で済ませずにまずは専門医に相談してください。
私の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。
カテゴリー:体験談