【ep130】2型糖尿病【生活改善で上手く付き合っていく】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】30代
【職業】会社員
【喫煙】なし
【飲酒】飲み会に積極的に参加する程度
【疾患名】2型糖尿病(高血圧も併発)

私は2型糖尿病になり教育入院での治療を経て、現在では安定した血糖コントロールを維持しております。

製薬会社という人命や健康に関わる企業に勤めていますが、まだ若いという意識もあり自分の健康にあまり関心を持っていませんでした。
入院時には血糖値の高さだけではなく高血圧も発覚しましたが、もしかしたらかねてより患っていたかもしれません。

この記事では、健康診断もあまり受けなかった私が、自覚症状の出にくい2型糖尿病を患った経験をお伝えしたいと思います。

もくじ

2型糖尿病とは

2型糖尿病は、国内での罹患者は2017年の時点でおよそ1200万人とのデータもある、言わば国民病です。

この疾患の怖い所は、ほぼ無症状で進行し体の倦怠感や尿量の増加や体重減少などの症状が出た時にはかなり深刻な状況になっている、非常に恐ろしい病です。
何となく私とは関係のない病気と思っておりましたが、周囲の人でも周りに周知していないだけで罹患者が多いことがわかりました。

この病気を経験し、日頃の生活を改めて暴飲暴食を避け、適度な運動を心がけるよう意識をするようになりました。

症状の自覚と経過

発覚した頃

私が初めに感じた症状は、身体の倦怠感や尿量増加でした。
当時は新型コロナが流行っていたので買い物以外の外出をしなくなり、4か月ほど経った頃でした。

明らかに体調がいつもと違ったので近所の内科を受診しましたが、そこには奇遇なことに糖尿病の専門医がいるクリニックでした。
その日のうちに血糖値を測定し、その結果医師からは「糖尿病で、しかもかなり重篤な状態です。専門の病院に紹介状を書くので受診してください。おそらく入院になると思います。」との診断と指示を受けました。

その時の検査結果はHbA1c9.2%、血糖値は360mg/dlでした。
糖尿病治療のガイドラインでは、HbA1cは4.6~6.2%、空腹時血糖値は70~100mg/dlが正常値なので、かなり危ない状態だったようです。

教育入院での治療

紹介された病院では、医師の予想通り入院をすることになりました。

栄養士さんによる徹底管理のされた食事理学療法士さん監修の運動を行いながら、インスリンを1日4回打つ『強化インスリン療法』というものも受けました。

入院による生活の大幅な是正とインスリンの効果により、身体に出ていた糖尿病による諸症状も軽快し、2週間後には退院することができました。

退院後は1日1回のインスリンと週1回のGLP-1受容体作動薬(私はアテオスと呼んでいます)での治療をすることになりました。
この時の血糖値は150前後で推移をするようになったので、かなり改善されたことが分かります。
その後は、以前お世話になった先生のもとで継続的に通院治療を続けています。

退院後の様子

退院後は開放感から一時的に以前の生活に戻ってしまうことが何度かあり、そのたびに血糖値がまた上がってしまい先生に怒られることもありました。
しかし、自身の生活を戒め「昔のようになってはいけない」と強く思うことで何とか治療を継続し、今ではHbA1cは7%前後になりました。

治療に関しては、先生から飲み薬は1,2個でも大丈夫だと言われたのですが、私は週1回のアテオスのみでの治療継続を選択しました。
なぜかというと、毎日の服薬よりも週1回休日に打つだけの方が楽という点もあるのですが、なにより注射療法では血糖測定器を保険適応で使用することができるようになるからです。
何度か改善した生活を昔のように戻してしまった私には、このオプションは魅力的です。

治療の経過と現在の様子

私はまだ治療を継続している状態で、先生方にも2型糖尿病は治らないので、一生上手く付き合っていく病気という風に言われています。
ですので、昔の様な生活に戻らず、規則正しい生活を心掛け血糖値の上昇を起こさないことが、この病気と上手く付き合うコツだと認識しております。

体は正直なもので、少しでも怠けるとすぐに血糖値と言う数値に反映されます。
(HbA1cは少し前の血糖値が反映される指数なので、ご注意ください。)

私の当面の目標は、
●HbA1cを6%の前半に持っていく
●お薬を使用しなくても平気な生活

をしたいと思っています。

今使用している薬は、私に合っているので気に入っていますが、薬を使用しないにこしたことはないので、食事や運動など生活の是正のみで目標数値まで持っていければと考えています。

2型糖尿病で悩んでいる方へのメッセージ

この病気は、本質をしっかり理解すれば上手に付き合っていくことができるものです。

自覚症状がなく、中々自身の生活を振り返る機会を与えてくれない病気だからこそ、最悪の事態になると突然死なども起こり得る怖さへの理解を深めることで病識を持つことができると考えております。

繰り返しになりますが、この病気はかなり進行しないと症状が現れません。
ですので、日頃不摂生な生活をしている人は「もしかしたら糖尿病になっていて、放置したら人工透析や心筋梗塞などになるかも」と意識し、まずは食事にサラダを1品増やしたり、休日に少し近所を散歩するなどの生活改善をして頂ければと思います。

もちろん、治療には私のように薬の力も借りないといけませんので、実際に私が使用した『トルリシティ皮下注アステオ』と『ワンタッチベリオリフレクト(血糖値測定器)』は使用感も良かったのでご参考にして頂ければと思います。

皆様の健康が末永く続くよう、応援しております。



カテゴリー:体験談

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