【ep139】服薬で治すうつ病【私は過食から始まりました】

この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。

◎この記事の中の人のプロフィール◎
【性別】女性
【年齢】26歳
【職業】フリーランスのwebライター
【疾患名】うつ病
【既往歴】甲状腺機能低下症
【服用薬】常時服用薬: ルボックス50mg レキソタン1mg ベンザリン5mg
     頓服薬:デパス0.5mg
【喫煙歴】なし
【飲酒歴】500ml缶のチューハイを週12~15本(うつ病前・治療途中まで)
     現在は週に6本程度主治医からお酒は減らすように強く言われました。

私の場合は、うつ状態になると自殺願望・希死念慮が強く出てしまい訳も分からず号泣し、その度に頓服薬を服用するといった状態でした。

その他、疲れやすくなり、些細な事ですぐに落ち込んでしまう、眠れないといったものにも悩まされ、現在もストレスには非常に弱いです。

うつ病のイメージとしてはこういった症状はほとんどの方が想像するものでしょうし、私自身も想像通りの症状でした。

この記事では、現在も闘病中の私の体験談をお伝えしたいと思います。

もくじ

疾患の経過と治療の様子

過食と沈む気持ち

うつ病の起因は未だに分かっていません。

ただ、元々ストレスがたまるとヤケ食いをする癖があり、それがどんどん過食に繋がっていったのが一番最初の症状でした。

食べても食べても満足感がなく、食べる量がどんどん増えていきました。
ですが、元々ヤケ食い癖がある事は自覚していたので、それがまさかうつ病だとは思いもせず、過食状態のまま半年ほど過ごしていました。

うつ病と言えば『ご飯が食べられない』というイメージが強かったのも、うつ病の自覚を遅らせた原因のひとつでした。

そんな中でだんだんと会社へ行くのがとても億劫に思い始めました。
テレビなどでブラック企業を辞めない人はなぜなのかと笑っていましたが、実際自分の事となるとどれだけ億劫に感じても『仕事を辞める』という判断ができませんでした。

そのまま重い体を引きずって会社に向かい、仕事をする毎日でした。

休職と新たな症状

そんなある日、上司の些細な一言で急に涙が止まらなくなり、そのまま一旦休職という形になりました。

『しばらく会社に行かなくていい』


それがあまりにも嬉しくて、休職して最初の一週間ほどはむしろ気分がよかったです。
この調子なら来週くらいには仕事に復帰できると思っていたくらいで、まさか自分がうつ病だとはこれっぽっちも思っていませんでした。

しかし、一週間を過ぎた辺りから気分がどんどん落ち込み始めました。

「会社に行かなきゃいけない、行きたくない、しんどい、苦しい、辛い。」


そんな思いで頭がいっぱいで、ついにご飯がまともに食べられなくなりました。

寝てもすぐに目が覚めて、それ以降眠れなくなる睡眠障害も出始め「これはだめなやつだ」とようやく自覚をし、会社も退職しました。

精神科への受診と処方薬

様々な症状があったのですが、なかなか『精神科に行く』という決心がつかず、一週間ほど悩みました。

そしてようやく家から通える距離にある精神科へ電話をし、受診に至りました。
この時は、予約の電話をする事すらとても恐ろしかったです。

受診時の診断はうつ状態でした。
うつ病だと言われなかった事にホッとした事をよく覚えています。

そして処方された薬を飲み始めると薬の副作用ではありましたが、食欲が戻った事が嬉しくて通院を続ける事ができました。

この副作用がなければ薬の効果を実感できずに、通院を途中で辞めていたかもしれなかったかもしれません。
今思い返すとゾッとします。

もし病院に行くのがもっと遅かったら、もし途中で治療を辞めていたら、今現在の安定具合までもっていく事はできなかったと思うからです。

それからは処方される薬を主治医の指示通りこつこつと飲み続けました。

お酒の量を減らしたり、過食を堪えたりと過ごしていくうちに、少しずつ安定していきました。

症状と向き合うように

服薬の成果もあり安定していったころ、主治医に「自分はうつ病か?適応障害か?」と聞いてしまいました。

主治医からはうつ病だと言われてしまい、自分から聞いたのですが『自分がうつ病である事』を受け入れられず、しばらく悩み苦しみました。

ですが、それでも薬を飲み続け、ようやく自分自身でも安定してきていると自覚できるようになった頃、受け入れるしかないという気持ちに切り替わりました

そういった気持ちに切り替われると「そんな自分でもできる事から少しずつやっていこう」と前向きな気持ちにもなれました。

まとめ

私は現在もうつ病の寛解に向けて薬を飲み、治療中です。

ただ今回うつ病になって学んだ事もたくさんあります。

うつ病に限らず、どんな病気でもすぐに病院に行く事の大切さもそのひとつです。

精神科や心療内科は決して怖い場所ではありません。
そしてうつ病は目で見て分かる病気でもありませんから、きちんと医師に診てもらう事の大切さを身をもって実感しました。

同じ病気にかかっている人へのメッセージ

うつ病で苦しんでいる方はとても辛いと思います。
私自身、死んでしまった方が楽だと何度も思いました。

「この先どうやって生きていけばいいのか」と、何度も何度も悩んで泣いて苦しみました。

また、うつ病は再発もしやすい病気です。
向き合う事も受け入れる事も、とても難しく辛い事だと思います。
ですが、確実に薬が効く病気でもあります。

治療は本当に、一歩進んで二歩下がってまた一歩進んでと効果を実感できるまで長く感じる方の方がほとんどだと思います。

でも、けっして諦めず治療を続けてください。
そしてどうか、世界には自分一人だけだと思わないでください
治療が進んでいった時、自分を支えてくれていた人がいたと必ず気づく時がきます。

あの頃の自分はまるで別人みたいだったなあと、笑える日が必ず来ます。

                      



カテゴリー:体験談

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