【ep144】神経症の体験談【現在も続く辛い日々】

この記事を読むのに必要な時間は約 11 分です。

◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】40歳
【職業】会社員
【既往歴】5年ほど
【服用薬】マイスリー、デパス、ロヒプノール、バルプロ、レクサプロ
【喫煙】なし
【飲酒】なし

私は神経症を患い、様々な症状から仕事にも影響が出て苦しい体験をしました。

神経症は、少し前はノイローゼと呼ばれていたこともありますし、現在では不安障害ともいわれているので、何らかしらの形で耳にした方も多いのではないでしょうか?

この記事では、私の苦い経験をお伝えするとともに実際に患った立場から生活における注意点をお話できればと思います。

もくじ

神経症の症状と治療経過

私に起きた症状

私が実際に経験した症状は、『焦燥感、希死念慮、罪悪感』といった精神面の症状と、『認知力や気力、判断力や集中力、そして記憶力の低下』といった行動に影響を及ぼす症状がありました。

また、食欲の低下と睡眠障害もおこりました。

これらの症状により、体力・精神共に疲弊してしまい、何もする気になれず、「働いたり、普通の生活を送れるのだろうか」と不安になりました。

心療内科への受診

受診のきっかけは眠ることが難しくなったからです。

実は、以前に一度総合病院の精神科を受診したことがありました。
しかし、そこでは症状の報告を薬の処方のみで、事務的なやり取りという印象が強かったです。

そんな経験もあり、最初は受診することに少し抵抗がありましたが、意を決して心療内科を受診しました。

すると、受診した医院ではきちんと時間をかけて親見にお話をしてくれたり、医院内の待機室ではリラックスする音楽が流れていたりと院内にも入りやすく、お医者様含めとても通いやすい空間でした。

この時の受診では、「仕事が負担になっているのかもしれません」といった程度の診断で、具体的な病名を告げられることはありませんでした。
眠るための睡眠薬を処方してもらい、しばらくの間は過ごしていました。

『食』への影響

処方薬を飲んで過ごしていましたが、状態は良くならず食欲も低下して体重が減ってしまったため、栄養補給の飲料をもらい飲み続けることになりました。
また、食事が不安定になると精神にも影響があったようで、同時にデパスなどの精神安定薬を処方してもらいました。

食事に関しては、現在も色々な要因が妨げとなり普通の食生活を送ることができないでいます。

具体例としては

  • 買い出しに行くことが億劫(人混みや会計に疲れる)
  • 何を買えばいいか分からない(判断ができない)
  • 料理をすることが疲れる(片付けも)
  • 何をどれだけ食べれば良いかわからない(食べたいものも特になし)
  • 太ることが怖い
  • 食べないことに慣れているので食べると胃もたれしてしんどい

といった理由があります。

受診後の経過

様々な薬を飲んでいましたが症状は良くならず、仕事中に過呼吸になったりパニック障害的な発作も現れはじめ、次第に仕事中に頭が回らなくなりました。

そのことを伝えたところ、休職を検討する話も上がるようになりました。
しかし、休職することに対して会社へ迷惑をかけてしまう罪悪感病気に負けたくないという意地精神病者扱いされる嫌悪感もあったので無理をして休まずに働いてしまいました。

医師にその旨を伝えたところ、やはり「休職をしよう」と言われ2ヶ月ほど休養を取ることになりました。

ちょうどこの頃、前々からうつの様な状態と言われていましたが、休職するにあたり正式な病名が必要だったため神経症と診断されました。

休職後の過ごし方

休養中はなるべく何もせずに、療養を心掛けて過ごしました。

ただボーッとしてみたり、暖かみのある映画や本を読んだり、好きな音楽やドライブを堪能したりと、とにかく仕事のことを忘れて過ごしました。

この期間の金銭は、傷病手当金で賄いました。

また、私が通院している医院ではカウンセラーさんも在籍しているので、この時点からカウンセラーさんとのお話もすることになりました。
(カウンセリングは現在も定期的に受けています。院内で情報を共有しての会話なので非常にスムーズで話しやすいです。)

私が受けたカウンセリング

実際にカウンセラーさんとお話をしてみると流石会話のプロだと感動しました。

主治医とも会話をしますが、こちらは処方薬を含めた治療方法を考えていらっしゃるのに対し、カウンセラーさんは会話での解決を考えているという感じでした。

お話がメインなので治療時間も長く確保してくれるし、一先ずこちらの話を全て受け止めてくれるのです。
そのうえで、こちらの不安や悩みに対して会話術・アプローチで解決方法を提案してくれます。

「なんでも話せる」という信頼から、今では希死念慮なども正直にぶつけられるまでの関係となり、自分で全てを抱え込まずにいられるので非常に有難く思っています。

お話の中では、今まで知らなかった自分や生き易くなる為のアドバイス等気づかされることが多く、もっと早くカウンセリングも受けたかったなと思いました。

復職

2か月経って仕事に復帰することになりました。

社内では上司や総務部等からの面談等もあり、心境等を伝えながら半日、隔日、一日、一週間…と徐々に慣らしながらの復帰環境を用意してくれていました。

復職前は、病人扱いされるかと考えると人の目が怖かったです。
しかし実際は、周りは良い人ばかりで煙たがられるどころか心配してくれたり元気づけてくれたりしてくれて嬉しかったことを覚えています。

業務内容も少ない量からこつこつと戻していくことを心掛けました。
ただ、休養後は部署が移動になり業務も少し変わることになりました。

以前とは別の部署に異動しての勤務となりましたが、1年ほど働いたころに再度仕事が辛くなり2度目の休職となりました。

2度目の休職と現在の様子

二度目の休職は、お医者さんからではなく自分から伝えました。
自分で仕事が出来なくなっていること(パニック状態)に気付いたのと、放置はまずいと感じたからです。
あと、一度休職しているので休職への抵抗が1度目より少なかったことも、早めの判断が出来た要因でした。

今思うと、責任を抱えすぎてしまったことが辛くなった原因だと思います。

この時の症状や休職期間、過ごし方、収入等は1回目と同じです。

その後、2度目の復職後である現在では、残業を行わずに定時で帰っています。
上司や周囲が残業をしていることに対し罪悪感はありますが、気にする余裕はなくなりました。
また、周囲からの評価は下がるなら下がってもいいと思っています。

実際、定時までの就業ですら大変だと感じており、なにより残業をすることでまた仕事を続けられなくなり3度目の休職をすることの方が不安で怖いです。

いままで起こった症状はどれも完治していないので、今もなお様々な症状に悩む日々を過ごしています。

食事は栄養補給飲料、睡眠は処方薬を飲まないと眠れません。

就労面でも今の仕事を続けられるかという不安があるので、副業などで収入面の不安だけでも少なくしたいなと、色々必死に考えてもいます。

しかし、精神が病むと頭が疲れてしまうので、仕事以外の時間はコーヒーを飲んだり、散歩をしたり、読書やネットサーフィンなどで現実を忘れられるように過ごしています。

まとめ

神経症で悩まされる日々から学んだことは、自分を大切にすることです。

会社や仕事、お金など生活する上で避けては通れないものはありますが、何よりも優先すべきは自分なのです。

仕事を休むことに罪悪感を感じてしまうのは分かります。
しかし、それに縛られて自分を蔑ろにするのはダメです。

1度きりしかない自分の人生、人に迷惑をかけない限りは、自分を最優先にすべきです。

人の目を気にしたり、会社を休むことに罪悪感を感じてしまうと、どんどん悪化していきます。
自分を守れるのは自分だけです。
病院やお医者さんも治療などで手助けしてくれますが、間接的なものです。

私も、現在は自分を守ることを第一とし、主に健康(食事、運動、睡眠)を最優先にして過ごしています。

また、間接的とはいえ病院の支えも必要になることがあると思います。

私の経験上、精神科と心療内科を迷っている方がいましたら断然心療内科をお勧めします。
最初は「病院なんて精神が病んでいる人が行くところだ…」と抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、誰にも見られる訳でもないし、悩んでいる場合は受診することをお勧めします。

(合わないと思えば以降行かなければ良いだけです)

同じ病気に苦しんでいる方へ

無理はしないでください。

休めるときには、休んでください。

自分を大切にして下さい。

自分は自分で思っているほど強くはないです。
仕事や他人のことより自分を優先してください。

変なプライドは捨てても問題ありません。
人を頼れるときは頼って助けてもらって下さい。

精神疾患は、一度患うと完治することは難しいです。

気づくまでの期間が長ければ長いほど、治療に時間がかかります。

治療で使う薬も依存するとやめることが難しいので、飲まないでいられるように注意してください。

自分の幸せ・健康を第一に考えてください

その次に家族や友人のことを、お金や仕事は更にその後くらいの気持ちで大丈夫かなと思います。

また、短期ではなく長期的な目線で人生を考えることも大切です。
長い人生、少しくらい休んでも問題無し!!

頑張りすぎて病気を患い、後遺症に苦しんで過ごす後生の辛さとは比較になりません。



カテゴリー:体験談

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