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◎この記事の中の人プロフィール◎
【年齢】32歳
【職業】会社員
【服用薬】アルプラゾラム
・サインバルタ
・マイスリー
・ルネスタ
・ブロチゾラム
・フルニトラゼパム
【既往歴】うつ病(20代前半)
【喫煙歴】なし
【飲酒歴】20からほぼ毎日飲酒
私は20代前半に精神を病んでしまい、うつ病と診断されました。
今でこそ会社員として働いていますが、そこに至るまではいろいろな体験をしました。
この記事では、私の経験談をお伝えしたいと思います。
もくじ
うつ病の様子
社会人としての生活とうつ病の予兆
そもそも私はあまりメンタルが強いほうではありませんでした。
学生時代というか、もっと子どものころからだったと思いますが、少し緊張すればお腹をこわし、嫌なことがあるとずっと頭の中を嫌な思いが離れませんでした。
月日が流れ、そんな私もついに社会人になりましたが、そこでの様子は自分でもびっくりするほど上手くいきませんでした。

上司からは毎日のように叱責され、ミスを連発、同僚からも哀れまれる始末でした。
そうなってしまえば病んでしまうのはあたりまえかもしれません。
それでもなんとかしようと、とにかく一生懸命働きました。
今になって考えてみると、この時の一生懸命はただの無茶だったと思います。
朝も夜もなく、家にも仕事を持ち帰って働きました。
それでも、成果は出ませんでした。
そうしているうちに、体調がどんどんわるくなりました。
悪化した体調
はじめは食欲不振がおきました。
食欲がわかず、何も食べたくないと感じるとともに「自分なんかが食べてはいけない。」と、食事に対しての罪悪感にかられるようにもなりました。
そうしているうちに、不眠の症状も現れ全く眠ることができなくなりました。

更に身体中が痛くなり、全身を肩こりのような痛みに襲われました。
様々な症状が起き、なにをするにも手に付かなくなり、掃除や洗濯すらもできなくなってしまいました。
このあたりになると「自分はなにかおかしい。」という自覚がありましたが、それでも動けませんでした。
受診のきっかけと治療方法
そんな折、知人が家を訪ねてくれました。
荒れ放題の家、そして私の様子を見て、病院につれていってくれました。
そして精神科を受診し、うつ病と診断されました。
しかし、診断を受けたからといってなんの感想もありませんでした。
なにも感じないといった感じで、頭がぼやーっとして、思考にモヤがかかっているイメージがありました。
抗うつ剤、抗不安薬、睡眠薬が処方されました。

抗不安薬はアルプラゾラムという薬を処方されました。
不安な時に飲むと30分ほどでかなり楽になりました。
この薬には、病気になった当初から寛解までとてもお世話になりました。
睡眠薬はなかなか合う薬がなく、病院に行くたびに何度も薬を変えてもらいました。
どんどん強い効果のものを処方されましたが、感覚が鈍っていってしまい不安はありませんでした。
そして、一番効果を実感できなかったのが抗うつ剤でした。
サインバルタという薬が処方されましたが、いったい何に効いているのか?という感じでした。
ある程度の期間飲まなければ効かないとの説明だったので、たまに忘れることもありましたがとりあえず飲みました。
また、医者からは「とにかく休め、とにかく眠れ」と伝えられました。
しかし、休むのはとても難しかったです。
みんな働いているのに自分だけ寝てるなんて、早く治さないとと焦燥感が募り、心が休ませられませんでした。
寛解への兆し
ここまでだとどうにも治らなさそうですが、ここから治っていくフェーズに入ります。
あまりにも仕事が嫌すぎて、逃げるように会社を辞めたのです。
うつ病であることと辞める旨を会社に伝え、携帯の電源を切りました。
かなり一方的で社会人としてはやってはいけないことだと思います。
しかし、これが良かったのです。
しっかりと手順を踏む気力などなかったので、これ以外会社から離れる方法はありませんでした。
そして、携帯の電源を切ったのも良かったようです。
会社に連絡した心労で疲れ果てたのか、その日は死んだように寝ました。
携帯の電源を切っていたため、誰からの邪魔も入らず休むことができたのです。
久しぶりにゆっくりしました。
その後は病院に通いながら、自治体からの援助も受けてゆっくりと過ごしました。
この頃は「もうどうにもならん。」とすごく後ろ向きな理由でしたが、かなりリラックスできていました。

今考えると、ここで開き直れたのは薬が効いていたのかもしれません。
「医者が言ってるんだし。」を免罪符にしてひたすらにゆっくり過ごしました。
そして、数年間ゆっくりしました。
たまにアルバイトをして最低限の収入だけを得て、1円の貯金もありませんでしたがとにかく休むことだけ考えました。
すると、いつの間にか「もう少し稼ぎたいな。」という欲が蘇りました。
この頃にはほとんど治りかけだったんだと思います。
そして、前回の就職失敗を活かして、まったりと働ける環境を探しました。
時間だけはあるのでとにかく妥協せず、自分にとって楽な条件で仕事を探しました。
結果、給料は理想通りとはいきませんでしたが、精神的にも体力的にも楽そうな会社と縁があり入社することができました。
まとめ

今ではあまり給料はよくありませんが、なんとか自立して生活しています。
ある程度貯金もできています。
以前のような不安感や頭にモヤがかかっている感じもなく、それなりに生きています。
同じ病気で悩んでいる人へ
うつ病になってしまったら、投薬と休むことが大事だと思います。
投薬はまだしも、休むのはとても難しいのでコツはいりますが「えいや!」と勢いで今やっていることを放り出すと休みやすいかと思います。
うつ病の間は、なにもかも終わったと感じてしまうと思います。
とにかく休みましょう。
休んで休んで、休んだら希望が見えることもあると思います。
ぜひ、お身体と心を大切にゆったりとさせてあげてください。
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