【ep147】原因となる薬の服用を断ち、胃潰瘍を治した体験談【早期発見が大切!】

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

◎この記事の中の人プロフィール◎
(当時のもの)
【年齢】19歳
【職業】大学生
【服用薬】ロキソニン等の鎮痛剤、鉄剤、睡眠薬
【既往歴】アトピー性皮膚炎、月経困難症(過多月経)、偏頭痛、鉄欠乏性貧血
(罹患順に記載)
【喫煙歴】なし
【飲酒歴】なし

この記事を読まれている皆さん、はじめまして!

つらい胃潰瘍に悩まれている方、つらい体調不良を「もしかして胃の病気かも…?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私は大学に入学して少し経った頃に胃潰瘍になってしまいました。

それまで胃潰瘍について
・強いストレスがある人しかかからない病気
我慢できないほどの痛みですぐ気づくはず
・罹ったらすぐに真っ赤な血をたくさん吐いたりするのでは?

といったイメージを抱いていました。

しかし実際に胃潰瘍に罹ってしまい、外来を受診すると思わぬ原因が強く関係していたことに驚きました!

症状もつらいものが多く、できれば罹る前に原因を断ちたかった、早期発見したかった…今ではそう思っています。

今回の私の体験談が、同じ悩みを抱えていたり、似たような症状で悩んでいる方のの役に立てるなら嬉しいです!

もくじ

胃潰瘍の体験記

新生活で悪化する体調

当時私ははじめての一人暮らしを始め、忙しく生活していました。

しかし引越し先の不安定な気候に慣れず、また睡眠不足が積み重なり、昔からの悩みである偏頭痛生理痛も悪化していきました。

処方箋の鎮痛剤や市販薬の痛み止めに頼りきりでした…。

さらに、食生活が荒れて貧血も悪化し、鉄剤もときどき服用して生活していました。

10月に差し掛かったある日、みぞおちの辺りにまるで筋肉がつったときのような鋭い痛みを感じはじめました。

また、空腹時に胃痛を伴う吐き気でしばしばダウン…
何か少し口にすると楽になる、ということが繰り返し起こります。

少しずつならなんとか食べられるけれど、しっかりとした食事は取れず、体重も1ヶ月で一気に6kg減少してしまいました。

そして年末、受診する大きなきっかけとなる症状が起こります。

黒い塊と受診

寒い日に起床し、いつもの空腹時に起こる胃痛と吐き気に苦しみ、トイレで戻してしまいました。

※1 色のイメージ

しかしその時…

「えっ?!黒い!?」

戻したものに、挽いたコーヒー豆のような黒い塊※1が多量に混じっています。

昨日黒いものを食べたわけでもないし、こんなことは初めて…

驚いて消化器内科を受診、そして胃カメラ検査をすることに。

そして診断はやはり胃潰瘍でした。

衝撃の診断内容

空腹時の吐き気は胃酸の過剰分泌のため、黒い塊は胃壁からの出血が固まったもの、いわゆる吐血でした。

「強いストレスや持病などはありますか?」と医師に質問された際、「特に思い当たることは…」と黙ってしまいました。

しかし実際は、ここ半年偏頭痛や生理痛に悩まされている、病院を受診しても大きな原因も見つからないためロキソニンで抑えながら生活している、という症状がありました。

それを医師に伝えると、胃壁に穴が開いてしまった原因が判明しました。

日常的に服用していたNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)という種類の鎮痛剤により、胃の粘膜のガードが弱くなり、胃壁が傷んでしまったのが大きな原因とのことでした。

また、貧血が進行していた原因は、消化管からの出血も考えられるとのこと。

いつも用法容量を守って服用していたし、処方箋は医師の指示通りに投与されていたはず…。

不調を感じた時点で早く気づけばよかった!と後悔しました。

治療方法と経過

その後、処方された胃粘膜保護剤を飲みながら、

脂肪の少ない肉(サラダチキンなど)や卵を少量でもゆっくり噛んで毎食摂る
・胃の粘膜を保護する牛乳を間食がわりに飲む
刺激物を避ける
・空腹の時間が長すぎないように適度な回数の食事を摂る

という、胃潰瘍の治療のための食事療法を実践。

また、
・ロキソニンなどのNSAIDsの服用を中断
・胃潰瘍の原因とならないアセトアミノフェンが主成分の鎮痛剤に変えてもらう

(代表的なものはカロナールです)
というように、原因となる薬を断ちました。

最初は吐き気や胃の不快感が辛く、食べる気にもならなかったのですが…

これらを続けていたところ、2ヶ月ほどで症状軽快。
春になる頃には、普段の量の食事を摂ることができ、貧血症状も改善していきました。

まとめ

今でも病院にかかる際は、胃潰瘍の既往歴があることを伝え、NSAIDsの処方を避けてもらっています。

しかし、少し気になっていることがあり…
胃潰瘍を発症する以前も、鎮痛剤などを処方してもらうときは「胃が弱い体質なので」と伝え、胃薬を一緒に出してもらっていました。

しかし、胃粘膜保護剤を一緒に処方してもらっていたとしても、鎮痛剤の長期服用により胃潰瘍になってしまうケースは多発しているそうです。

長期服用のリスクも知っておきたかった…今ではそう思います。

同じ症状で悩んでいる方へ

私の場合は、受診時に考えられる原因をしっかりヒアリングし、その元を断つことで胃潰瘍は改善していきました。

今つらい思いをしている方も、医師や薬剤師と治療や予防についてしっかりと検討することをお勧めします!

回復が一日でも早まるよう願っています。



カテゴリー:体験談

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